自分の健康度をどうやって判断していますか? 「タバコは吸わないし、病気もそんなにしないから健康だわ」と、安易に判断していたら危険ですよ! 実は、私たちが毎日なにげなく続けている生活習慣が、タバコと同じくらい健康に悪影響を及ぼす場合があるのです。
今回は、アメリカの健康ニュースサイト『RODALE NEWS』の記事を参考に、”知らず知らずに私たちを不健康な体へと導く生活習慣”6つ、をご紹介します。自分の生活をもう一度見直してみましょう!
■1:運動不足
健康的な生活をしていても、極端な運動不足は体に悪影響を及ぼします。カナダの調査によると、イスに座ってじっとしている時間が長く、日常的な動作が少ない人がガンになる割合は、喫煙者の割合の約65%と、喫煙にかなわなくてもかなりの数字に上ります。
デスクワークの場合、定期的に休憩を取ってストレッチするなどの対策をとって下さい。そして、帰宅したらテレビの前にずっと座っていることは避け、お掃除や近所をウォーキングするなどして、体を動かす動作を意識的に取り入れてみて下さい。
■2:動物性たんぱく質の摂り過ぎ
動物性たんぱく質を摂取しすぎると、“IGF-1”と呼ばれる成長ホルモンを過剰に分泌させてしまうといいます。人間の成長に必要なホルモンですが、ガン細胞の成長を助けるホルモンでもあるので、摂り過ぎは禁物です! カリフォルニアで行われた調査によると、中年以降の食生活に動物性たんぱく質が多すぎる場合、野菜中心の場合よりもガン発症率が4倍に上昇するそうです。
毎日の食生活を見直し、動物性たんぱく質を多く摂りすぎている場合は改善の必要がありそうですね。かわりに、豆などガン発生の原因とならない食品からたんぱく質を摂りましょう。
■3:ガスを使った調理
IH調理器が普及していますが、「料理にはやっぱり火を使わなきゃ……」とガスを使っている人も多いでしょう。しかし、料理には便利でも、ガスの使用によって二酸化炭素や二酸化窒素、ホルムアルデヒドの吸引量が増え、健康に影響を及ぼすというのです。
どうしてもガスで調理したい場合は、換気扇の使用を忘れずに! 換気扇の効き目が悪い場合は、キッチンの窓を開けて調理しましょう。キッチンに換気扇も窓もない場合は、IHなど電気による調理器具に交換することを考えてみてはいかがでしょうか。
■4:間違った調理油の使用
電気の調理器具を使っていたとしても、使う油によって、危険な物質を吸い込んでいる可能性があります。バターやラード、大豆油を高温で使用すると、粒子状物質やアルデヒド、多環芳香族炭化水素など、健康に悪影響をもたらす物質を知らずに吸引する恐れがあるといいます。
使用する調理油の用途を的確に判断するよう心がけて下さい。例えば、オリーブオイルは高温調理にはむきませんが、低温、またはサラダドレッシングむけの利用に適しています。揚げ物など高温調理には、アボカド油などが最適です。
■5:日焼けサロン通い
米国医師会の調査によると、アメリカでは年間42万人が日焼けサロンが原因で、皮膚ガンを発症しているのだそうです。それに比べて、喫煙による肺ガンは年間22万6千件だといいます。
無理な日焼けをせず、肌を守りましょう。肌のトーンをもう少し暗くしたいという場合は、にんじんやトマトなど、“カロテノイド”という色素が多く含まれる食品が有効です。
■6:慢性的な睡眠不足
慢性的な睡眠不足は、高血圧や心臓発作、肥満など、多くの症状の引き金となることも。しかも、いつもイライラしていることでストレスや人間関係にも影響を及ぼしがちです。睡眠時間が1日6~7時間以下の場合、喫煙者と同じくらいの死亡率に繋がるという恐ろしい研究結果もあるそうです。
”疲れていることが美徳”なんてウソ。慢性的な睡眠不足や、仕事による過労で睡眠が取れないという場合は、生活習慣や仕事のスケジュールを見直したり、専門家や会社に相談をしましょう。健康だからこそ、自分や家族を守ることができることをお忘れなく。
以上、”タバコと同じくらい健康に良くない生活習慣”6つをご紹介しましたが、いかがでしたか? もしかしたら、かなりの項目が当てはまった方もいたのではないでしょうか。
なにげない習慣が、知らず知らずのうちに健康を損ねていた、なんてことにならないように、もう一度生活習慣をしっかりチェックしてくださいね!
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【参考】
※ 6 Unhealthy Habits That Are ‘As Bad for You As Smoking’ – RODALE NEWS