バレバレのシャボン玉だった小保方シンデレラ物語:アベノミクス成長戦略に冷水を浴びせたい勢力が描いたシナリオ通りの展開だったのか
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新ベンチャー革命2014年3月15日 No.870
タイトル:バレバレのシャボン玉だった小保方シンデレラ物語:アベノミクス成長戦略に冷水を浴びせたい勢力が描いたシナリオ通りの展開だったのか
1.小保方氏と大学発ベンチャー・セルシードとの関係
本ブログ前号No.869にて、理化学研究所・小保方氏のSTAP細胞論文疑惑事件を取り上げました(注1)。
今年1月末、小保方論文がネイチャーに掲載され、マスコミの話題をさらった頃、東京女子医大の大和教授が小保方氏の指導教員のひとりとしてテレビ出演していましたが、大和教授は、東京女子医大・早稲田大学連携先端生命医科学研究教育施設内に研究施設をもつセルシード(注2)というベンチャーと関係がありそうです。それは大和教授の経歴(注3)から明らかです。
早稲田大学は医学部をもたないため、医工連携の相手に、早稲田と同じく新宿区にある東京女子医大と連携して、慶応の医工連携と競争してきたのは確かです。ちなみに、筆者の勤務したSRIインターナショナル(スタンフォード大学発の異分野複合型研究所)は2000年代初頭、慶応の医工連携プロジェクトにアドバイスしていたと記憶しています。
さて、上記、セルシードは早稲田大・東京女子医大の医工連携研究の成果から生まれた再生医療分野の大学発ベンチャーのひとつとみなせます。
ネット情報によれば、小保方氏をハーバード大医学部系列病院のチャールズ・バカンティ教授に紹介したのは大和教授とのことです。このことから、早稲田理工出身の小保方氏も早稲田大・東京女子医大の医工連携研究に参画していたとみなせます。すなわち、小保方氏の研究は、この医工連携から生まれたセルシードの研究とも重なっていたと思われます。
ちなみに、セルシードは、小保方氏が早稲田から博士号をとった2011年の1年前の2010年にジャスダックNEOに上場しています(注2)。
このことから、小保方氏のキャリア形成とセルシードの上場は連動しているとみなせます。
2.セルシードと富士フイルムの関係
小保方氏のキャリア形成と連動するセルシードは、上場前の2009年(平成21年)にJ-TEC(注4)と技術提携しています(注5)。
ちなみに、J-TECの現社長は筆者のSRI時代の同僚でもあり、この会社はよく知っています。J-TECは再生医療事業分野では日本で最先端を走っていると言えます、その証拠に、富士フイルムが最近、J-TECを子会社化しています(注6)。
これらの事実から、近未来、富士フイルム子会社J-TECと技術提携するセルシードは富士フイルムの再生医療事業分野の一翼を担う可能性が高いと思われます。
3.富士フイルム古森会長と安倍総理の関係
上記、再生医療分野への事業参入を狙っている富士フイルムの好業績の立役者は古森会長であることは周知の事実です。この古森氏は2007年、安倍政権一期目のとき、NHK経営委員長に任命されていますが、この人事は安倍総理の指示のようです(注7)。すなわち、古森氏は安倍総理と思想を同じくする財界人のひとりとみなせます。現在、NHK会長をやっている三井物産出身の籾井氏とも気脈の通じる人物と思われます。
安倍総理から信頼される古森氏は、自社の再生医療分野での成功のため、国家の研究開発資金を利用しようと考えるのは企業経営者にとってごく自然の発想です。
そこで、富士フイルムの戦略ベンチャー・J-TECやその提携相手のセルシードの研究開発のバックアップに、京大山中研や理化学研究所の再生医科学研究成果を技術移転しようとするのも企業経営者として当然です。そこで、古森氏がアベノミクスの成長戦略の柱に富士フイルムの再生医科学の新事業を据えたいと考えてもおかしくありません。
4.アベノミクス成長戦略に冷水をぶっかけた勢力がいる?
筆者が想像するに、古森氏の富士フイルムの再生医療事業構想に、アベノミクス成長戦略は見事に一致すると思われますが、好事魔多しです。今回の小保方スキャンダルで手痛い打撃を受けてしまいました。
本ブログの見方では、この古森構想に冷水をぶっかけた勢力がいるということです。
筆者の専門のひとつシナリオ戦略に長けたこの勢力は、今回、小保方シンデレラ物語のシナリオを描いて、思い切り、持ち上げておいて、ストーンと落したと考えられます。なぜなら、小保方氏をシンデレラに祭り上げたストーリーが第三者から簡単に見破られることはシナリオ専門家には容易に前もって計算できるからです。
富士フイルム古森氏の構想したアベノミクス成長戦略を無残に貶めようとした勢力と、安倍氏を731自衛隊戦闘機(731は生物兵器研究を意味する)に乗せた勢力は同じでしょう(注8)。この演出は安倍総理自身のものではなく、悪意ある何者かにおだてられてやったドジと思われます。安倍氏は自分が嵌められていることに気付いていないと思われます。
戦後日本の再生医科学研究と戦前日本の陸軍731部隊の生体実験研究をイメージ的に重ねることによって、アベノミクス成長戦略に冷水を浴びせる効果を狙っています。
その目的は、地球人口削減を狙う世界的寡頭勢力にとって、人間の延命につながる再生医療技術を絶対に日本にリードさせたくないからと思われます。その意味で、彼らの攻略の本丸は小保方氏ではもちろんなくて、京大山中教授ではないでしょうか(注9)。
注1:本ブログNo.869『神戸・理化学研究所・小保方事件の背後にみえる陰謀を大胆に推理する』2014年3月15日
注2:セルシード
注3:大和雅之
注4:ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(J-TEC)
注5:CellSeed“ジャパン・ティッシュ・エンジニアリングとの「共同研究開発基本契約」締結のお知らせ”平成21年10月30日
注6:日経新聞“富士フイルム、再生医療のJ-TEC実質子会社に”2014年2月14日
注7:古森重隆
注8: the hankyoreh“安倍、生体実験部隊の名前‘731’が書かれた飛行機に乗りサムズアップ”2013年5月14日
注9:ベンチャー革命No.249『日本の万能細胞研究:甘くない米国覇権主義者』2007年11月27日
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