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「目先のメリットは思い切って捨てた」、シャノンCTOの堀氏

2014/04/10
矢口 竜太郎=日経コンピュータ (筆者執筆記事一覧
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 セミナーやイベントなどのマーケティング業務を支援するSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)を提供しているのがシャノンだ。専門性の高いアプリケーションとして人気のサービスである。

 シャノンのCTO(最高技術責任者)に相当する堀譲治取締役技術統括担当役員はこのサービスの原型を設計した折、当時はまだ珍しかった「シングルコード」「マルチテナント」にこだわったという。CTOとしてサービスの性格を決定付けたことが、現在の評判の高さにもつながっている。CTOの堀氏にこだわりを聞いた。


日本オラクルからシャノンに転職したそうですね。経歴について教えてください。

写真●シャノンCTOの堀氏(写真:都築 雅人、以下同)
[画像のクリックで拡大表示]

 日本オラクルでは、製品の日本語化やテストなどを担当していました。そして2005年に、シャノンに転職しました。ちょうど、自社製品をSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)として提供し始めた頃で、その仕様やアーキテクチャーを整備しました。

CTOとしての最初の仕事になったわけですね。その時は何に気をつけましたか。

 単一のソースコードでアプリケーションを動かし、全ての顧客に提供することにこだわりました。いわゆる、シングルソース、マルチテナントのアーキテクチャーを採用しました。

 今でこそ、SaaSはシングルソース、マルチテナントが当たり前ですが、当時はまだASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー)と呼ばれていた頃。顧客ごとに別サーバーで運用したり、異なるソースコードのアプリケーションを用意したりすることが普通でした。そんななか、目の前にいる顧客の要望に引きずられないようにしました。

 短期的に見れば、顧客の要望通りにしてしまった方が楽なんです。別々のアプリケーションやサーバーを用意するだけで、顧客満足度を高められるわけですから。

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