冨岡史穂
2014年4月9日19時54分
宇宙航空研究開発機構(JAXA)と米航空宇宙局(NASA)が共同開発した全球降水観測(GPM)衛星が、雨の姿の初観測に成功し、画像を地上に送ってきた。日本の東海上に発達した温帯低気圧による強い雨が降り注ぐ様子を詳細にとらえた。
衛星は2月に鹿児島県・種子島から打ち上げた。初観測は3月中旬。搭載された2周波降水レーダー(DPR)は高い精度で頻繁に観測できる。突然起きる気象現象の仕組み解明につながるデータが得られ、ゲリラ豪雨や大雪など局地的な気象観測に強みを発揮すると期待されている。
JAXA地球観測研究センターの沖理子・研究領域リーダは「同僚と手を取り合って喜ぶほど、正常できれいな初画像が得られた。雨を降らせる仕組みを解析して、天気予報の改良にも役立てたい」と話した。(冨岡史穂)
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