科学【小保方氏会見ライブ・科学者の意見】「法的ではなく科学者として反証を」 篠原彰・大阪大蛋白質研究所教授2014.4.9 21:16

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【小保方氏会見ライブ・科学者の意見】
「法的ではなく科学者として反証を」 篠原彰・大阪大蛋白質研究所教授

2014.4.9 21:16
涙を浮かべながら会見に臨む小保方晴子氏=9日午後、大阪市北区(松永渉平撮影)

涙を浮かべながら会見に臨む小保方晴子氏=9日午後、大阪市北区(松永渉平撮影)

篠原彰・大阪大蛋白(たんぱく)質研究所教授(分子生物学)の話

 小保方晴子氏の不服申立書を読むと、悪意の認定についてなど裁判的な内容になっているが、そういう論争に持ち込むのはおかしい。研究不正ではないという不服申し立てを行うなら、あくまで科学者の立場で今回の疑義に反証してほしかった。特に不正については自身の所有する生データを開示すれば全ての疑義を解消できる。開示できないこと自体、非常に不思議だ。

 STAP細胞を見たと主張するなら、そのデータをきっちり出すべきだ。これだけ疑義がある中では、その実験データ(結果)が正しいという客観的な判断材料(証拠)がないと、主張はなかなか受け入れられない状況だ。

 捏造とされた流用画像に関しては“何らかの意図”がないとできない操作で、単純ミスとはいえない。置き換えたと主張する基の図も、博士論文にあった画像説明を消しており、これも意図的と判断せざるを得ない。再度調査委員会を作ることも申し立てているが、なぜメンバーに法律家集団を希望するのか。外部の科学者に検証してもらう形で再調査を依頼するのが、科学者としては正しいやり方だろう。科学の本質が議論できない状態は非常に残念だ。

このニュースの写真

STAP細胞問題で会見する小保方晴子氏=9日、大阪市北区(彦野公太朗撮影)
会見では記者から多くの質問が飛んだ=9日午後、大阪市北区(志儀駒貴撮影)
会見する理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダー=9日午後、大阪市北区(志儀駒貴撮影)
会見中、涙を流す小保方晴子さん=9日午後、大阪市北区(志儀駒貴撮影)
多くの記者が質問の手を上げる中、不安そうな表情を見せる小保方晴子さん=9日午後、大阪市北区(志儀駒貴撮影)
冒頭、頭を下げ謝罪する小保方晴子氏=9日午後、大阪市内のホテル

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