あざなえるなわのごとし

ネット事件から妄想まで雑食




hagex「2ch、発言小町、はてな、ヤフトピ ネット釣り師が人々をとりこにする手口はこんなに凄い」という一部で話題の薄い本について

はてなのひとたちに質問です。
hagexというブログのひとが本を出して盛り上がってますけど、だからなんなんでしょうか。
どうせゴーストライターかなにかですよね。
だからはてな村なんていわれるんです。
トピシュってひとはそんなに偉いんでしょうか。

本なんてみんな出してるじゃないですか。
イケダハヤトでしたっけ。あのひともくだらない本をいつぱいだしてます。

こんな小さなことで盛り上がれるはてなのひとたちってホントに平和で小さな世界しか見てないんだなと思いました。


2ch、発言小町、はてな、ヤフトピ ネット釣り師が人々をとりこにする手口はこんなに凄い (アスキー新書)


hagex氏、渾身の一冊は釣り師に関する自身のノウハウの蓄積を開陳するという面白い試み。
ネットに関する本は多く書かれているでしょうが、ネットにおける虚構を使っての情動誘発、挑発を行う「釣り」を見抜く手管を解説する、という切り口で書かれたものはなかったでしょうし、漠然としたものではなく釣りのポイント(フック)の具体例や「このような記事はこのようにして見抜くのです」と大から小までテクニカルにポイントを開示しているのもとても興味深く読めました。
200ページ程度、読み終わるのに一時間くらいですかね。


ネットは文字の世界です。
リテラシーが最近叫ばれるわけですが、基礎となるのは情報を読んだ時にどのように読み解くか、読み込むか、理解を行うか、という読解にあるのは明白なことです。
この本ではその「リテラシーの基礎となる釣りに対する読解」のガイドにもなり得るのではないかな、と思うのです。
文字主体であるネットにおける「釣り」という文化はこれまであまり重要視されてきませんでした。
誰しも日本語が読めるのだし、国語の教育はなされている。
だからネットでも大丈夫だろう、その程度の前提しか保証されていない状態で誰しもがネットに触れ日々情報を咀嚼し騙されているのです。

巻末の対談でのトピシュさんの語り口がブログを読んでいるかのようで……言文一致と言いますか、興味深かったです。
残念ながら守備範囲が違うので今まであまり交流がないんですよね。
面白そうな方なのですが。

次回やるときは何か誘って欲しいものです。

本書の欠点を挙げるとするならば、多分この釣りに対するノウハウ〜基礎読解リテラシーが必要な人種にとってこの本に書かれていることは、一読では理解出来ないだろうし、この本は届かないのでしょう。
やはりデマは無くならないし釣り文化はこれからも続くのでしょう。
サンプリングが増えてhagex氏はライフワークに身が入るのかもしれませんが。


ところで、つい釣りをやってみたくなって増田っぽいものを冒頭に書いてみましたが……手慰みにもなりませんね。
やはりその道の人には敵いません。
もっと黒い感じの方がよかったか、と悔やまれます。


あまりリテラシー教育の必要のない(黒いレトリックによりゲスく染まった)はてなにドップリな人ほど買うだろうし読むのでしょうね、この本は。
はてなな人には勿論オススメ。
そうでなくてもリテラシーを高めたい人は是非一読。
ステマではなくオススメです。面白かった。
ゲスゲスゲス。

…あ、はちまの本は1500円なのか。
じゃあ悪いことは言わんからこっちを買っとけ。

さて、ブックオフに持って行くか(フック)。
2ch、発言小町、はてな、ヤフトピ ネット釣り師が人々をとりこにする手口はこんなに凄い (アスキー新書)
※あと204ページ「Tunblr」→「Tumblr」誤字です

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