グルコサミンに寿命延長効果、マウス実験で確認 スイス研究

2014年04月09日 10:51 発信地:パリ/フランス 【写真】 【ブログ】
  • 楽天SocialNewsに投稿!

仏リヨン(Lyon)近郊ブロン(Bron)の研究所で撮影された実験用のマウス(2014年1月23日撮影、資料写真)。(c)AFP/PHILIPPE MERLE

関連写真1/1ページ(全1枚)

  • 英ジョージ王子、NZで初の「公務」
  • レストランの口コミ評価、天候が影響? 米研究
  • 米国児童の肥満、実は増加傾向に 論文
  • 予防接種の拒否、米国で増加
  • 下半身不随患者の電極移植術が向上、随意運動の回復に期待も
  • ノーベル賞作家G・マルケス氏が退院、自宅療養へ
  • 年代物のバイオリン、ソリストは新品と区別できず 研究
  • 明代の酒杯、36億円超で落札 中国磁器では史上最高値
  • グルコサミンに寿命延長効果、マウス実験で確認 スイス研究
  • 西アフリカのエボラ出血熱、一連の死者111人に
  • パリ市内に動物用コンテナが出現、 動物園の告知で
  • 地下鉄で飲食する女性たち、写真投稿に怒り広がる 英ロンドン
  • 小児脳腫瘍、関連の遺伝子変異を特定 治療に道開くか
  • ろうそくの炎で犠牲者を追悼、ルワンダ大虐殺から20年
  • 英語を話す人々にとって日本での旅行が容易になる理由
  • マルキ・ド・サド「ソドム百二十日」の原稿が一般公開へ
  • 満開の桜、今年も沢山の人で賑わい 都内
  • 34億円の露皇帝のエッグ、英国で間もなく一般公開
  • ヨハネ・パウロ2世を撃った銃、生家の博物館で展示
  • 仏美術館の傑作中の傑作10点、中国で展示 保険は数千億円

【4月9日 AFP】変形性関節症の症状緩和を目的とする市販の栄養補助食品「グルコサミン」により、実験用マウスの寿命が1割近く延びたとする研究論文が、8日の英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ(Nature Communications)に掲載された。スイスの研究チームが発表した論文によると、人間では約8年寿命が延びることに相当するという。

 グルコサミンは自然に分泌される化合物で、関節の周囲を満たしている潤滑流体に含まれている。また、最も一般的な関節炎である変形性関節症に効果があるとされ、栄養補助食品としても広く市販されている。ただ、その有効性に関する研究では、まだ明確な結果が得られていないという。

 スイス連邦工科大学(Swiss Federal Institute of Technology)のミヒャエル・リストウ(Michael Ristow)氏率いる研究チームは、まず、研究が進んでいる実験動物の1つである線虫(学名:Caenorhabditis elegans)にごく少量のグルコサミンを与えた。すると寿命が約5%延びることが分かった。

 次に研究チームは、ほぼ2歳の実験用マウス146匹で実験を行った。マウスの2歳は人間の年齢に換算すると、およそ65歳に相当する。

 グルコサミンを投与されたマウスは、投与されないマウスに比べ、平均で10%長生きした。これは人間に換算すると、寿命が約8年延びることに相当する。

 さらに研究チームは、グルコサミンが代謝系に大きな影響を及ぼすことも追加の実験で示唆されたと指摘している。グルコサミンには、大きな糖の分子が小さな分子に分解されるのを抑える働きがあり、炭水化物の摂取を制限する「低炭水化物ダイエット」と同様の効果が示されたという。

 この効果がマウスの寿命延長にどう影響しているか、またこのメリットが人間にも及ぶかどうかを確認・説明するためには、さらなる研究が必要だという。(c)AFP

本日の必読記事1日2回更新

このニュースの関連情報

このニュースへのリンク

http://www.afpbb.com/articles/-/3012035

トピックス

お知らせ

PRリンク

BPNPR

カテゴリ登録はこちらより