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スタートトゥデイは昨日、ファッションコーディネイトSNSアプリ「WEAR」のバーコードスキャン機能を4月30日で中止し、同時にパルコや各ブランドの路面店で行って来たバーコードスキャンによるショッピング体験も終了すると発表した。 昨年の10月31日に運用を開始して4月3日までにダウンロードが200万、3月の利用人数は250万人を数え、これまでコーディネイト投稿は40万に達してスタイリングSNSアプリとしては定着したが、「WEAR」経由の売上は月間一億円程度に留まり、バーコードスキャンによるショールーミングが注目された割りには利用が広がらなかった。その一方、ショールーミングによる売上流失に怯えた商業施設デベの猛反発を食らい、テナントチェーンへの普及にも障害があったと推察される。実際、今回の発表文でも『より多くのブランド様や商業施設様に安心してご利用いただくため』と明記しており、中止を判断した本音だと思われる。 「WEAR」のバーコードスキャン機能は運用開始から6ヶ月と短命に終わったが、商業施設デベ業界という古池に投じた波紋は大きく、オムニチャネル革命への対応どころか認識さえ乏しい商業施設デベの実態をあぶり出し、業界に警鐘を与えたインパクトは流通史に残る偉業となった。 バーコードスキャンという一面の機能は捨てても、導入予告から燃え広がった論争が広範な業界に「WEAR」とスタートトゥデイ社の勢いを知らしめた事は大きな成果と言えよう。バーコードスキャンというショールーミング機能は捨てても、GPS誘導によるウェブルーミング機能を加えれば、商業施設への導入は一気に進むに違いない。「WEAR」がより門戸を拡げてオムニチャネル消費のソーシャルシステムとなっていく事を期待する。 |