ウィンドウズＸＰ きょうでサポート打ち切り

4月9日 12時11分

２００１年に発売され、家庭や企業で広く使われてきたパソコンの基本ソフト、ウィンドウズＸＰのサポートが９日で打ち切られます。今後はウイルスに感染する危険性が高まるため、マイクロソフト社は９日午前、記者会見を開き、基本ソフトの切り替えを呼びかけました。

今から１３年前の２００１年に発売されたパソコンの基本ソフト、ウィンドウズＸＰは、家庭や企業で広く使われてきましたが、セキュリティーの問題に対処するのが難しくなったなどとして、製品のサポートが９日で打ち切られます。
発売元のマイクロソフト社の日本法人は９日午前、東京都内で記者会見を開き、「発売から月日がたち、インターネット上では高度なサイバー攻撃が行われるようになった。ＸＰのウイルス感染率は最新の基本ソフトの２０倍以上であり、早く新しい環境に移行してほしい」と基本ソフトの切り替えを呼びかけました。
ウィンドウズＸＰは今後、欠陥が見つかっても修正するプログラムは提供されず、ウイルスに感染したり、外部から不正な侵入を受けたりする危険性が高くなります。
しかし、民間の調査会社によりますと、ことし６月末の時点でも、国内では、個人のパソコンの９％に当たる３５１万台、企業や自治体などのパソコンの７％に当たる２４１万台の、合わせて６００万台近くで引き続きＸＰが使われる見通しです。
情報処理推進機構の加賀谷伸一郎調査役は「どうしてもＸＰを使わなければならない場合は、パソコンをネットワークから切り離したうえ、ＵＳＢメモリーも使わないなど、リスクを下げてほしい。そして、サポートが継続している基本ソフトに切り替えてほしい」と話しています。