- 2014年04月08日 05:56
小保方晴子氏の代理人が激白!「委員会の勝手な推論」と正面から反論し不服申立て
1/2「捏造に当たる研究不正と判断した」――。3月31日、「STAP細胞論文」をめぐる問題で理化学研究所はこのように結論付け、小保方晴子氏がデータの捏造と改竄を行ったと断じた。また昨日4月7日には、論文の共著者である丹羽仁史氏が、記者クラブ限定で記者会見を開き、「共著者の1人としてこのような事態に至ったことを、心よりお詫び申し上げます」と述べた。
小保方氏がその全責任を負うかたちで、幕が引かれようとしているようにみえる。
しかし小保方氏側は弁護士を通じて4月1日に、「承服できない」とする反論を発表。明日9日にはとうとう小保方氏本人が、大阪市内で記者会見を行うことを発表した。そんななか我々は、小保方氏の代理人である三木秀夫弁護士にコンタクトし、話を聞いた。驚くべきことに、三木弁護士の口から語られた内容は、理研側の主張とはまったく違うものだった。
以下、私の質問と三木弁護士の回答を掲載したい。
「画像の取り違え」は小保方氏の自己申告だった
—【岩上からの質問】——————–「小保方さんの反論コメント(※)として発表された文書の中に、大事なくだりがあります。『「捏造」と認定された画像の取り違えについて』というくだりです。ここで、『論文1に掲載した画像』について、『単純なミス』であり、『不正の目的も悪意』もなかったと主張され、『この画像取り違えについては、外部から一切指摘のない時点で、私が自ら点検する中でミスを発見し、ネイチャーと調査委員会に報告したもの』とされています。また、『3月9日、執筆者全員から、ネイチャーに対して訂正論文を提出しています』とも述べられています。
『外部から一切指摘のない時点』で、小保方さんご自身が、ミスを発見したのは、いつのことでしょうか? その日付を証明できるエビデンスはおありでしょうか。誰にも指摘されない時点で、自ら答えを発見し、 『ネイチャーと調査委員会に報告した』という事実も、裏付けをもって示すことは可能でしょうか? この点を確認させて下さい。
もし事実であるとエビデンスをもって示せれば、小保方氏の『不正』は 『悪意のない間違い』であると証明できると思います。この点をぜひ、お答えいただけると幸いです」
(※)小保方氏の反論コメントはこちらに全文掲載されている。
—【三木弁護士の回答】——————–
「この点については、調査中間報告書で、『2月20日に笹井氏と小保方から、修正の申し出と、これに関する資料の提供を受けた』『正しい画像に訂正する』と調査委員会に連絡をしていることが、調査結果として報告されています。
これについては、論文について、様々な意見が出てきたことを受けて、小保方自らが論文を精査して、間違いを発見したものです。委員会としては、それまでは、この点は調査対象ではなかったが、申告を受けて、調査対象に加えた旨も記載されています」
この三木弁護士の主張は、調査委員会の最終報告書にもしっかりと記述がある。
「2月20日に笹井氏と小保方氏より、修正すべき点についての申し出とこれに関する資料の提出を受けた。申し出の内容は、論文1の脾臓の造血系細胞から作製した STAP 細胞からの分化細胞並びにテラトーマの免疫染色データ画像の一部(Figure 2d下段中央の1枚とFigure 2e下段の3枚)が、実際には骨髄の造血系細胞から作製した STAP 細胞を用いた画像であること、正しい画像に訂正することを考えているという2点であり、提出された資料はこれらの画像のファイルであった。小保方氏から、それぞれの実験の過程で、脾臓及び骨髄に由来する血液細胞のサンプルに対し、いずれも hemato(hematopoietic:血液系の意味)というラベルを用いていたため混乱が生じ、同氏において画像の取り違えをしてしまったとの説明を受けた。
その後、論文1の画像は、小保方氏の早稲田大学における学位論文に掲載された画像と酷似することが判明した。上記の申し出の際、これらの図が小保方氏の学位論文に掲載されたデータから得られたものであるとの言及はなかった」
執筆者全員のサイン入りの訂正論文の有無
—【岩上から追加の質問】——————–「追加で、確認させてください。調査報告では、『論文1の画像は、小保方氏の早稲田大学における学位論文に掲載された画像と酷似することが判明した。上記の申し出の際、これらの図が小保方氏の学位論文に掲載されたデータから得られたものであるとの言及はなかった』とあります。
なぜ、2月20日に申し出をした時点で、学位論文のデータであると小保方さんはおっしゃらなかったのでしょうか? おっしゃらなかったからと言って、『自己申告』した事実に変わりはないと思いますが、この点についてなぜなのかをお教えください。
あともう一点、追加でご質問させていただければと存じます。
小保方さんは『3月9日、執筆者全員から、ネイチャーに対して訂正論文を提出しています』とコメントしておりますが、ネイチャー側は、訂正論文の授受について明言を避けています(※)。
(※)NHKニュースウェブ STAP細胞「存在の真偽 早急に検証を」4月2日 4時20分
事実をはぐらかすこうしたネイチャー誌の姿勢も、話をややこしくしていると思うのですが、共著者全員のサインの入った論文をネイチャーに送った事実は、本当でしょうか? この点についても、確認させてください」
後者について。上記NHKの記事では、NHK側の問い合わせに対し、ネイチャーは「論文の訂正などについてはコメントを控えたい。ネイチャーは今回の論文の問題について真剣に受け止めている」とコメントし、訂正論文を受け取ったかどうかについて、明言を避けている。
我々も同様の問い合わせをしたところ、ネイチャー側は「我々は、ネイチャーに掲載された論文に対して寄せられた問題を真剣に受け止めており、現在調査を進めている。ネイチャーは、懸案の論文であろうとなかろうと、修正や撤回に関してはコメントしない」と回答。NHK記事とは少し異なったニュアンスながら、同じく訂正論文の存在の有無については明言しなかった。
ただ、サイエンス・ジャーナリストの緑慎也氏の取材記事によると、若山照彦教授(山梨大学)が、訂正論文の存在と自身がサインしたことを認めている。
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