STAP細胞の論文に不正が認定された問題で、理化学研究所の小保方晴子・ユニットリーダーが9日午後、大阪市内で記者会見する。公の場で発言するのは、成果を公表した1月末の会見以降、初めて。不正があったとする理研の調査結果にどう反論するかや、STAP細胞をめぐるさまざまな疑問にどう答えるか注目される。

 会見は大阪市内のホテルで午後1時から始まる予定。代理人の三木秀夫弁護士によると、小保方氏は心身の不調で7日から入院しており、会見に出席した後、再び病院に戻る。小保方氏は9日朝、電話で「今日は大丈夫です。会見に出られます。ただ、清水の舞台から飛び降りるような気持ちですが、がんばります」と伝えてきたという。

 内容は、①関係者に迷惑をかけたことへの謝罪②捏造(ねつぞう)や改ざんを認定した理研の調査委員会への反論③STAP細胞が存在するかどうかについての見解が中心になる見通し。

 小保方氏は1月28日、理研発生・再生科学総合研究センター(CDB、神戸市)で、共著者の笹井芳樹・副センター長、若山照彦・山梨大教授と会見を開いた。

 小保方氏は万能細胞のSTAP細胞について「体内の臓器再生やがんの抑制、若返りもめざしていけるのではないか」と展望を語り、「誰も信じてくれずデータをとるのが難しかった」と振り返った。

 笹井氏は「過去25年間の中で一番すごい論文だ」「CDBとしても誇りに思う」などと絶賛。若山氏も「あり得ないことが起こった」と話していた。

 理研の調査委は今月1日、画像に捏造(ねつぞう)や改ざんの不正があったとする最終報告書を公表。これを受け、小保方氏は「驚きと憤りの気持ちでいっぱい。とても承服できない」と反論した。

 さらに、CDBの竹市雅俊センター長が会見で小保方氏も論文撤回に同意したという説明についても、小保方氏は「論文撤回に同意したことはない」と主張。理研との主張の対立や食い違いが浮き彫りになった。

 8日には理研に不服申し立てし、調査のやり直しと不正認定の撤回を要求。「正しいデータが存在する」「改ざんにはあたらない」と主張した。三木弁護士によると、STAP細胞が存在するかどうかについて、小保方氏は「確信している。誰が何と言おうと真実は揺るがない」と話しているという。(野中良祐、朴琴順)