利用者が飲食店などの評価を書き込む米口コミサイト「Yelp(イェルプ)」が9日、日本版サイトをオープンし、日本に上陸する。「実名投稿」による信頼性を強みに、世界25カ国で展開する世界最大級の口コミサイトで、日本で先行する「食べログ」や「ぐるなび」に挑む。

 イェルプは、フェイスブックと同じ2004年、米サンフランシスコで開設された。翌年スタートした日本の「食べログ」と仕組みは似ている。

 利用者が店の雰囲気や店員の態度、料理の味などを写真とともにサイトに投稿し、ほかの人の店選びに生かしてもらう。全米をはじめ世界25カ国で展開し、日本が26カ国目となる。

 口コミの対象が美容室やホテルなど多岐にわたるほか、最大の違いは、投稿者にはなるべく実名を出して評価してもらうことだ。情報操作を防いで、書き込みの信頼性を高めるとともに、友だち同士で店を勧め合う使い方もできる。

 イェルプの共同創業者、ジェレミー・ストッペルマン最高経営責任者(CEO、36)は、日本進出の理由を「豊かで大都市があり、iPhone(アイフォーン)利用者が多い」と話す。「20年の東京五輪までに、日本で広く知られたブランドに育てたい」との目標を掲げる。

 口コミサイトの集客力は、投稿者の書き込み数がどれだけ多いかにかかっている。「実名投稿」が広がるかどうかが、日本でのイェルプの成否を分ける。

 ストッペルマン氏は「フェイスブックが初めて日本に来たときも、『実名だと誰も使わない』と思われたが、数年で誰もが使うようになった。可能性は十分ある」と意気込んでいる。