練習の合間に笑みを見せる巨人・山口=ジャイアンツ球場で(川越亮太撮影)
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インフルエンザのため戦列から離れていた巨人・山口鉄也投手(30)が8日の広島戦(東京ドーム)から1軍に再合流することが濃厚になった。7日は川崎市のジャイアンツ球場での投手練習に参加。6日までの中日3連戦(ナゴヤドーム)は中継ぎ陣が1人少ない状況で戦っていたが、左腕が戻ることで、2年連続の開幕ダッシュに成功した盤石の布陣にさらなる厚みが増すことになる。
勝利に欠かせない男が帰ってくる。投手練習に参加したブルペンの柱・山口の顔はすっかり生気を取り戻していた。この日はブルペンで30球の投球練習。突然のアクシデントを克服したGの鉄腕はしっかりと復帰のマウンドを見据えていた。
「きょうは今の体の状態を確かめながら(投球練習を)やりました」。マスクをしながら質問に答える山口の声は元気そのもの。6日に練習を再開したばかりとあって、体調については「体がフワフワしている部分はあった」と苦笑いしていたが、回復傾向にあることは確かだ。
6年連続60試合登板の達成など頑丈さについては定評があった左腕。しかし、チームで猛威を振るうウイルスには勝てなかった。2日に発熱を訴えて感染が判明。出場選手登録の抹消はされなかったものの、戦列から一時離れることになった。
名古屋での中日戦はテレビで観戦。中継ぎが1人欠けた状態で戦う仲間の姿を見ていると、心の中が申し訳なさでいっぱいになった。「チームに迷惑をかけた」。信頼を取り戻す場所はマウンドのみと考える山口は復帰後のフル回転を誓っている。
「トップの状態までは徐々にと思っているが、休んだ分まで頑張りたいです」。登板するかは試合前練習の状態をみてからになるが、左腕は自らの名が球場にコールされる瞬間をブルペンで待ち続ける。 (川越亮太)
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