同じ失敗は繰り返さない。楽天は7日、敵地での日本ハム3連戦に備えて札幌に移動。9日に先発するドラフト1位、松井裕樹投手(18)=桐光学園高=は初登板で3盗塁を許す元凶にもなったセットポジションの投球を確認。プロ初勝利に向けた態勢を整えた。
この日は札幌への出発前に、コボスタ宮城での先発陣の練習に参加。ブルペンで最終確認の約60球を投じた。「いつもと同じです」。調子は良い意味での平行線。2日のオリックス戦で白星を逃した焦燥は感じさせなかった。
中6日でのマウンド。この期間はクイックの修正に努めた。初マウンドではヘルマン、ペーニャに計3盗塁を許した。松井裕は「(課題は)いろいろです」と多くを語らなかったが、佐藤投手コーチは「クイックはできるよ。やってないだけ。プロでは足を上げすぎると走られる」と心の準備があれば足封じは可能との考えを示した。
初白星を待望する動きは球団側でも高まっている。通常の初勝利ではサイン入りフォトパネルとボールが記念グッズとして発売されるが、松井裕が勝った場合はTシャツやパーカーなどのグッズも追加される予定。周囲の期待を受けるスーパールーキーは北の大地で再チャレンジを迎える。 (井上学)
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