ロシア株さらに下落へ、ウクライナ危機深刻化で-BOA
4月8日(ブルームバーグ):2週間で最大の下げを記録したロシア株はさらに下落すると、バンク・オブ・アメリカ(BOA)はみている。ウクライナをめぐる緊張がエスカレートする中で米欧が追加制裁を発動するとの懸念が広がっているためだ。
ニューヨーク市場で取引されるロシア大型株で構成されるブルームバーグ・ロシア米国株価指数は7日に3%安と、オバマ大統領が金融制裁の対象となるロシア当局者を追加した3月20日以降で最大の下落となった。ロシアがウクライナからクリミアを編入した後、さらに領土掌握を目指すことはないとの観測から同指数は3週連続のプラスとなっていた。
ホワイトハウスはロシアがウクライナ東部の行政府建物の占拠を扇動したと非難し、ロシア軍がこの地域に進めば事態は「極めて深刻化する」と警告。3月のクリミア編入は米欧の制裁を招き、ロシア株の指標MICEX指数は先月、弱気相場入りした。
BOAのロシア担当チーフエコノミスト、ウラジミール・オサコフスキー氏(モスクワ在勤)は7日の電話インタビューで「危機の深刻化はロシア株にとって明らかにマイナスだ。対ロシア追加制裁をめぐる協議が再開しており、地合いはネガティブだ」と語った。
原題:BofA Sees Selloff Deepening on Ukraine Crisis: RussiaOvernight(抜粋)
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更新日時: 2014/04/08 13:10 JST