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はしか患者、首都圏で急増- 1都3県の報告数、昨年同期1.5倍に
首都圏で麻疹(はしか)の患者報告数が増えている。東京と神奈川、埼玉、千葉の1都3県の患者報告数は、昨年同期比1.5倍の97人を記録。特に東京都内での報告数が伸びており、大学病院での院内感染や、救急外来での二次感染が推定されるケースも起きている。患者報告があった自治体は「海外渡航歴がない感染源不明の患者も増えており、注意が必要」(墨田区)などと警戒を強めている。【新井哉】
東京や神奈川など1都3県の今年の患者報告数(2013年12月30日―14年3月30日)は97人で、昨年同期に比べて1.5倍となっている。都県別では、東京が最多の41人で、以下は千葉(22人)、埼玉(21人)、神奈川(13人)の順だった。
麻疹が流行中のフィリピンで感染した可能性の高い輸入例に加え、国内での感染も拡大。東京都内では、医療機関の救急外来で、フィリピンに渡航歴のある患者から他の人への二次感染が推定される事案が発生したほか、大学病院の小児病棟で院内感染が疑われるケースも起きている。
こうした事態を受け、患者報告があった自治体では警戒を強化。墨田区は「区内でも、これまでに3件の患者報告が医療機関からあった」とウェブサイトに掲載し、「首都圏で患者が増加している」と注意を呼び掛けている。
また、都内で最多の10件の患者報告があった足立区は、「海外で感染した人が帰国後発症し感染が広がっている」などとし、麻疹が疑われる場合は、早めに医療機関を受診することを推奨。治療に特効薬がないことや、肺炎や中耳炎、脳炎などを合併する可能性を挙げ、「非常に感染力が強く、感染するとほとんどの人が発症する」とし、感染防止のために予防接種を受けることを勧めている。
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( 2014年04月08日 12:42 )
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