愛知・旧一色町:合併前日 土壌調査結果非公開の「密約」

毎日新聞 2014年04月07日 12時57分

 愛知県旧一色町(現西尾市)が2011年4月の自治体合併前日、町内にある産業廃棄物処分場跡地の土壌調査結果を公開しないとする「秘密保持契約」を、調査した業者と結んでいたことが7日、分かった。榊原康正市長は記者会見で明らかにした上で、契約締結当時、旧町が風評被害を危惧したのではないかとの見方を示した。市議会へ同日中に事情を説明する。

 契約は、跡地を自主的に調査し、この跡地に新たな産業廃棄物最終処分場の建設を計画している三重県の産廃業者と11年3月31日に締結された。第三者への調査内容の開示を禁じ、双方の申し出がない限り、契約は1年更新するとの内容で、当時の都築譲町長の公印が押されていた。

 締結当時はまだ、調査結果が出ていなかった。業者は同年9月、環境基準を超えた鉛やダイオキシン類などが検出されたとする報告書を市へ提出した。

 会見で市は、業者が今年1月に契約解約を申し出たことで、契約の存在が発覚したと説明。契約自体も業者からの申し出だったとした。今後、跡地再生利用のため、県と協力し市が独自に調査を行う考えも示した。榊原市長は「旧町と業者が地域の環境を良くしようと考えたのだと思う。誰が悪いということでなく、これから良くしていくことが大切だ」と語った。【清藤天】

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