坂本龍馬:直筆の手紙草稿見つかる
毎日新聞 2014年04月07日 22時02分(最終更新 04月07日 22時15分)
幕末に坂本龍馬が暗殺される直前に、土佐藩の重臣後藤象二郎へ宛てた直筆の手紙の草稿が見つかったことが7日、高知県立坂本龍馬記念館(高知市)などへの取材で分かった。内容は、龍馬が、大政奉還後の新政府の財政担当者として推薦した福井藩士に会ったことを報告している。
記念館などによると、龍馬は慶応3(1867)年10月24日〜11月5日の旅行で、福井藩士の三岡八郎を訪問。面会の内容を、報告書として手紙にしたためている。龍馬はその後の同年11月15日、京都で暗殺された。
記念館の学芸員ら複数の龍馬研究者が、筆跡から直筆と判断した。日付がないことから、草稿とみている。
三岡は、由利公正と名を改め、明治天皇が新政府の基本姿勢を示した「五箇条の御誓文」の起草に参画したことで知られる。新政府の初期では、龍馬の推薦通り、財政政策にも携わった。(共同)