NECの冠がとれ、新会社となった新生ビッグローブは4月8日、売却後初の事業方針説明会を開催しています。古関義幸社長が登壇し、今後の事業方針を語ります。速報でお伝えします。
この中で、3Gを搭載しスタンドアロンで通信できる非常に珍しいAndroidスマートウォッチが披露されました。現在は試作機。年内発売予定です。
老舗ISPのビッグローブですが、同社はバーチャル・ネットワーク・オペレーター(VNO)として、光回線、公衆WiFi、モバイルの回線を提供しています。新生ビッグローブでもこの方針に変更はありません。
ちなみに、ビッグローブは、光回線の利用者数としては、市場シェア8.4%で業界4位、300万会員を獲得。OCNやヤフーBBなどが上位を占める中、ビッグローブは独立系としてはトップです。ビッグローブは2014年度、1Gbpsのサービスを展開する計画です。
モバイルについて。古関社長は携帯事業者の現状を、「結局3社の寡占になってしまった。総務省としてもメガキャリアの周波数をMVNOで広く使って欲しいところ」と話しました。
モバイルサービスのBIGLOBE LTEは、4月、料金を値下げし、月額933円(税抜)から月額900円(税抜)になりました。ほぼスマホについても、月額2809円から月額2776円に。古関社長「ほぼスマホは2台目はこれでいいよ、と言ってもらえている」とアピール。
ほぼスマホはこれまでVoIPで通話でしたが、7月、090や080ではじまる通話サービスを開始します。利用料は未定。オプションサービスになりそうです。古関社長は「ほぼスマホがほぼ、ではなくなる」と話しました。
ここで古関社長、資料にない話として語りだしました。「ネット接続の話だけではつまらない。デバイスを作っている。着想は2年ぐらい前、しかしそんなもの売れないと言われた。だったら自分の欲しいものを作ってよと言った。1年前にプロジェクトを作って、コンセプトを実現するためのハードウェア作り、夏頃、今のテクノロジーでは作れないとなった。アイデアが早すぎると思ったが、どうもできそうだとなった。じゃあ作ってみるかと試作した。」
そこでウェアラブル端末試作機発表。ほかと一緒じゃないの? という疑問。
時計型の端末は通信は通常Bluetoothで行い、通信はスマートフォンを通して実施します。この試作機は3GとWiFi搭載、スタンドアロンで3G通信できるという、珍しい仕様。スマホ不要のスマートウォッチというわけです。社長いわく、「サービスを動かしてみてどうなるかわからないが、電池は1日〜2日持つ」とのこと。これで新サービスを展開。年内に商品化するそうです。
端末はAndroid 4.2が動く状態。ただし、アプリなどを搭載していない素のAndroidが動作するのみ。価格については「まったく決めていない」(古関社長)。
なお、今回はチラ見せのみで、フォトセッションもなし。広報担当に詰め寄ってみましたが、残念ながら、「今回はプレゼンテーションの中で披露するのみです。というのも、あの形になるかどうかも含めて検討中だからです」とのこと。ビッグローブでは今後、サービスを搭載した試作機を公開し、ユーザーモニターなどを募っていく計画です。