こんにちは「なんしー★」です。
今日は夜からアルバイトや。
ファミレスのホールやってるんだけど、従業員さんは個性的な人が多くて(←)面白いよー。
住宅街にあるお店だから駅前とは違ってそんなに混み合うこともないんだ!
だから常連のお客さんとか、いつも(おそらくは)パソコンで仕事しに来る人が比較的多いです。
最近は、一人で読書しに来るお兄さん(大学生かな)がよく来店されるんだけど、
「かっこいいー★」ってついついなっちゃうよねん。
あっでもそこらへんは紙一重というか、いかにも「読書してまフ!」って感じの男とか
「趣味は読書です★うふ。暖色らんぷラブ」的な女子は嫌!!!
……また悪口…すんまへん。
さて、そんなこんなで話題の尽きない『本の世界』!
今はこんな本を読んでおります!
『世界は文学でできている』編著:沼野充義(光文社)
図書館で借りてきたー★
文学者・沼野充義さんがホスト役にまわって五人のゲストと『文学』について様々な角度から話し合ったものをまとめた本です。
- 越境文学の冒険――×リービ英雄 【リービ英雄の推薦図書 ①李良枝『由煕(ゆひ)―ナビ・タリョン』②多和田葉子『エクソフォニー―母語の外へ出る旅』③サルマン・ラシュディ『悪魔の詩』沼野充義の推薦図書 ①リービ英雄『英語で読む万葉集』②リービ英雄『星条旗の聞こえない部屋』③魯迅『故郷/阿Q正伝』】
- 国境も時代も飛び越えて――×平野啓一郎 【平野啓一郎の推薦図書 ①三島由紀夫『金閣寺』②ホルヘ・ルイス・ボルヘス『伝奇集』③ドストエフスキー『罪と罰』 沼野充義の推薦図書 ①平野啓一郎『ドーン』②ドストエフスキー『罪と罰』③スタニスワフ・レム『ソラリス』】
- 「Jブンガク」への招待――×ロバートキャンベル 【ロバート・キャンベルの推薦図書 ①紀貫之『土佐日記』②井原西鶴『』好色一代男③小林多喜二『蟹工船』 沼野充義の推薦図書 ①清少納言『枕草子』/よしもとばなな『キッチン』とあわせて読んでみよう ②森鴎外『舞姫』③フランツ・カフカ『変身』】
- 詩を読む、詩を聴く――×飯野友幸 【飯野友幸の推薦図書 ①『西脇順三郎詩集』②ポール・オースター『偶然の音楽』③『アメリカ名詩選』 沼野充義の推薦図書 ①ウォルト・ホイットマン『おれにはアメリカの歌声が聴こえる―草の葉(抄)』②谷川俊太郎『二十億光年の孤独』③ヴィスワヴァ・シンボルスカ『終わりと始まり』】
- 現代日本に甦るドストエフスキー――×亀山郁夫【亀山郁夫の推薦図書 ①ドストエフスキー『罪と罰』②カフカ『変身』③エミリー・ブロンテ『嵐が丘』 沼野充義の推薦図書 ①ドストエフスキー『白夜』②ガルシア=マルケス『百年の孤独』③池澤夏樹『マシアスギリの失脚』】
どのゲストさんもすごい方々ばかりで、私が読んでも何を言ってるのかさっぱりわからんかと最初は懸念していたんだけど、これは東大と光文社が共同で主催した「講演会」をまとめたものらしいので、比較的「文学初心者」にもわかりやすい内容になってます。
更に、上記のとおり、各ゲストの皆さんと沼野さんがそれぞれの対談テーマに合わせて【中高生に勧める三冊の本】と題して推薦図書を紹介しています。
有識者による『オススメ』は、超大衆で溢れかえるインターネット・ウェブ時代にはすごくありがたいですね。
そのことについて平野啓一郎さんは、本書でこんなこと言ってました。
それから、量的に増えていく中で読むべき作品が、みんなわからなくなっているという状況もあります。この一年ほど、僕のところにも、雑誌や新聞から「お勧めの十冊」を教えてくださいというようなアンケートの依頼がすごく来るようになっていて、正直、ちょっとうんざりしています。――聞きたい気持ちはわかりますが、雑誌の編集者は、それを自分たちで考えるのが仕事なんじゃないかと思います。
だいたい、そういう特集を見て、みんな本を買うんでしょうか? ある雑誌が、十冊選んで、これを読みましょう、という企画をすれば、読むかもしれませんが、百人ぐらいにアンケートして、一人が二、三冊ずつ挙げて、とかいうページを見ると、僕はもう、それだけでお腹いっぱいというか、読む気が失せます。
そういう意味では、ちょっと前に「群像」が、「海外文学最前線」という特集をしまして、海外文学のそれぞれの専門家が、今読むべき本について書くという企画がありましたが、あれは非常に有益でした。――どうでもいいようなアンケートではなく、そういう雑誌の側の編集能力や書き手の本気度が重要なんじゃないかと思います。そんなところで、少し散漫になりましたが。
二年前くらいかな?私が小説っていう世界に脚を踏み入れたのは。
その時は心躍るような気持ちだったんだけど、だんだんと不安の方がおっきくなってきたんだよね。
別に作家になりたいとかじゃなくて(笑)
本屋さんとか行っても、インターネットとか見てても、兎に角、本の数も情報量も意味わかんないくらい多すぎて…
そりゃ、「きみの好きなように楽しんだらいいんだよ」的な事言ってくる大人もいるんだけどさ、(っていうか学校の先生はほとんどこの類。あとは超教養主義的な…)多少はなんていうか、ちょっぴり先の方歩いている人の背中が見えててもいいでしょっていうか…
話が脱線しそうになったけど、平野さんの章ではIT化のこととか、現代の文学についてとか、文学的教育のありかたとか、『今』からみた小説の存在意義的なことが沢山語られていました。
もちろん、他の方々の章でも、とても勉強になる論談が沢山載ってます。
みなさんも読んでみてはいかがですか( ´・ω・`)_イカガ?