新たな清張作品に挑む米倉涼子。“悪女ぶり”に注目だ【拡大】
昨年10月期に主演したテレビ朝日系ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」では、同期最高視聴率となる平均23・0%、最高26・9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をたたき出すなど、高視聴率女優の称号をほしいままに。かたやテレビ東京も、1月期の連ドラ「三匹のおっさん」が最終回に12・6%を記録した。米倉がテレ東のドラマに出演するのは初めて。絶好調タッグの実現だ。
同局の中川順平プロデューサーは「過去にも米倉さんと清張原作の組み合わせはありましたが、今作は光をあてたダイヤが七色に輝くように、米倉涼子のいろいろな顔が見られる、魅力全開の新たな主人公像です」と太鼓判を押している。
清張作品5作目
米倉主演でドラマ化された清張作品は5作目。「作品ごとにそれぞれの色があるので一概に魅力というと難しいですが、出会えたことにより芝居の面白さを感じることができましたし、とても大切なもの」と、女優開眼のきっかけとなった清張作品への思い入れは人一倍だ。「作品でお世話になるたびに、清張さんのお墓参りを欠かさずさせていただいているので、またそろそろ伺わなければ」と話している。
強き蟻
31歳年上の会社役員・沢田信弘の後妻として嫁いだ伊佐子(米倉涼子)は、信弘の資産10億円を独り占めしようと企んでいた。伊佐子には年下の愛人・石井寛二がいるが、ある日石井の部屋で元彼女が死ぬ事件が発生。石井との関係発覚を恐れた伊佐子はパトロン的存在だった食品会社副社長・塩月芳彦に事件の揉み消しを懇願し、塩月は野心あふれる若手弁護士・佐伯義男に担当させる。しかし石井が殺人容疑で逮捕されてしまい…。
(紙面から)