北海道歌志内:人口4000人割れ 全国最少の市
毎日新聞 2014年04月07日 21時00分(最終更新 04月08日 00時11分)
全国で最も人口が少ない市、北海道歌志内(うたしない)市の人口が3月末現在で4000人を割ったことが7日、分かった。同市によると、住民基本台帳の人口は3981人(男1823人、女2158人)。かつて炭鉱で栄え、ピークの1948年は4万6000人台だった。
基幹産業だった炭鉱の閉山が相次ぎ85年に9000人台、2000年には5000人台に減り、少子高齢化も進んだ。最盛期に15あった炭鉱は露天掘りの1カ所になった。近年は年150〜200人のペースで減り続けており「転出入よりも、出生数減と死者数増の自然動態の影響が大きい」(市総務課)という。
人口減少の歯止め策として、市は今年度から新築住宅を建てた人に奨励金(最大300万円)を贈る定住促進制度を導入した。行政サービスを維持するため、94年以来20年ぶりに市職員7人を採用した。【渡部宏人】