科学3Dプリンターで人工骨作製 薬事承認を申請2014.4.7 20:32

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3Dプリンターで人工骨作製 薬事承認を申請

2014.4.7 20:32 病気・医療
人工骨による治療前(左)と治療後の様子を表したCG画像。患者のデータから作成した(新エネルギー・産業技術総合開発機構、ネクスト21提供)

人工骨による治療前(左)と治療後の様子を表したCG画像。患者のデータから作成した(新エネルギー・産業技術総合開発機構、ネクスト21提供)

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)などの研究チームは7日、3Dプリンターを使って人工的に骨を作る技術を開発し、医薬品医療機器総合機構(PMDA)に薬事承認を申請したと発表した。平成27年にも実用化される見込みだという。

 NEDOは東京大や、医療技術を手がけるベンチャー企業「ネクスト21」(東京都)などと3Dプリンターによる人工骨を作製。患者一人一人に合わせて、骨の中の構造まで再現することができ、0・1ミリ単位で成形することが可能になった。すでに臨床試験を実施し、有効性や安全性を確かめたという。

 材料は骨の成分の一種である特殊なリン酸カルシウムで、患者本人の骨とくっつきやすく、移植後に徐々に本人の骨と置き換わるとしている。

 先天性の病気や事故などで骨が欠けた場合、自分の体から骨の一部を採取して移植する治療法がある。だが患者に負担が大きく、正確に形をつくることが難しいなどの問題があった。

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