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<渡辺代表辞任>「妻の口座」に5億円 説明、目立つ矛盾

毎日新聞 4月7日(月)21時36分配信

 手元にないなどとしていた5億円は、実は「妻の口座にあった」。みんなの党の渡辺喜美代表による7日夕の唐突な代表辞任記者会見。使い切ったはずの借入金を突然返済し、「政治家として生きていくもろもろの費用」だったはずの使途も一部は党へ貸したとするなど、説明のほころびが目立った。【本多健、野島康祐、杉本修作】

【図解】渡辺代表と吉田会長の間の資金の流れ

 先月27日の囲み取材以来、「風邪で声が出なかった」と10日間ほど公の場から姿を消していた渡辺氏。硬い表情で国会内の控室に現れ、「金策に走り回っていた」と語った。

 約5億5000万円の残債は7日に一気に返したと説明。このうち約5億円は妻の口座にあり、ここには借金の一部も含まれ、「私が持っているとすぐ使ってしまうので(資金管理が)保守的な妻に預けた」と説明。まゆみ夫人の個人口座に移していたと言い出した。「なぜ最初からそう説明しなかったのか」と問われると、「これは政界大再編の軍資金。(軍資金を)明らかにする軍師はいない」と語気を強めた。

 囲み取材では「手元にない」としていた。その矛盾を突かれると「私の口座にない、という意味だ」。

 8億円の性格について、囲み取材で「個人を応援してくださるという趣旨。選挙や政治資金ではない」と主張していたが、7日の会見では「選挙関係費用や、政策策定や党勢拡大に資する情報収集、意見交換のための費用」と説明が一転。2012年衆院選前に、ディーエイチシー(DHC)の吉田嘉明会長(73)に追加融資を求め送ったとされるメールについても、「借り入れが選挙の前なので選挙の話が出ても不思議ではない」と事実上、主張を翻した。

 億単位の金が出入りした妻の通帳を党調査チームに提出する意向かと聞かれると、「必要ない。私の通帳を見れば全てわかる」と否定。「管理状況は妻の口座を見ないとわからないのでは」と食い下がる報道陣に「結果がすべてでしょ」と、全額返済した現時点で問題なしとした。

 具体的な使途を明かさないのは相変わらず。27日の囲み取材で批判を浴びた「熊手」について聞かれると、「願掛けみたいなもの」とはぐらかした。

最終更新:4月7日(月)23時50分

毎日新聞

 

渡辺喜美

渡辺喜美(わたなべよしみ)
所属院 選挙区 政党:
衆議院 栃木県3区 みんなの党
プロフィール:
1952年3月17日生 初当選/1996年 当選回数/6回

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