当サイト注目記事
ダウンタウンととんねるずの共演-『いいとも グランドフィナーレ』の舞台裏で何が起きていたか
2014.04.07 (Mon)
2014年03月31日放送の『笑っていいとも!グランドフィナーレ感謝の超特大号』で、『笑っていいとも!』(1982年10月4日-)が32年の歴史に幕を下ろした。
タモリ、明石家さんま、ダウンタウン、とんねるずなどの二度と観られることのないような豪華なメンバーが揃う中、どのようなことが起こっていたのか、その舞台裏についてそれぞれの芸人たちが語っていた。その内容について、舞台裏ではどのようなことが行われていたのか、時系列に沿ってまとめた。
別冊サイゾー「いいとも!論」

前日の30日に、千原ジュニア40歳LIVE『千原ジュニア×』が開催され、そこにサプライズゲストとして登場した明石家さんま、そして千原ジュニア自身が出演交渉したというダウンタウン・松本人志が顔を合わせている。
明石家さんま、『いいともSP』ダウンタウンと爆笑問題の共演に「何かあったらすぐに出ようと構えていた」
明石家さんま、『いいともSP』で"喋り過ぎること"を依頼されていた「本当はラスト登場のはずだった」
昼のレギュラー放送回に出演した千原ジュニアは、『笑っていいとも!』終了を惜しみ、アルタスタジオ前にいる大勢の人々が詰めかけていたことを語っている。
千原ジュニア、『いいともSP』直前の明石家さんまに頼まれたこと
昼のレギュラー放送回では、ビートたけしが登場。テレフォンショッキングのゲストとして現れ、ビートたけし節の効いたタモリへの表彰状を読み上げた。そして、タモリとともに若手時代にあった昔話をした。
実はこの時、出演はしていないがとんねるず・石橋貴明が訪れ、スタジオの様子を見にきていたことが明かされていた(スピーチ前、西山喜久恵アナが石橋貴明紹介前に説明)。
タモリの番組最後のセリフは、いつもの「明日も観てくれるかな?」「いいとも!」であった。
放送前、千原ジュニアは前日に出演してもらっていた明石家さんま、ダウンタウン・松本人志に楽屋挨拶を行っている。松本は、どのように出演しようか悩んでいる様子だったという。
千原ジュニア、『いいともSP』直前の明石家さんまに頼まれたこと
放送開始となり、ビートたけしに紹介される形で、テレフォンショッキングに明石家さんまが出演。さんまが提案する形で、タモリとの2人喋り「日本一の最低男」のコーナーが予定されていた。
だが、実はタモリ・さんまの「日本一の最低男」のコーナーは、ダウンタウン、ウッチャンナンチャン、ナインティナインの後、ラストに予定されていたそうだ。
明石家さんま、『いいともSP』で"喋り過ぎること"を依頼されていた「本当はラスト登場のはずだった」
ディレクターの期待を受け、さんまは1時間以上喋り続ける。
トーク内容:
・明石家さんまが語る、『いいとも』レギュラーを辞めた理由
・タモリ「カツラ疑惑が広まったのは、明石家さんまのせい」
・明石家さんま、『いいとも』の初期メンバーでなかった理由を語る
本来あるはずの、さんまの舞台を下りる合図があるはずもなく、そこにスタッフの狙い通りにダウンタウンが登場してくる。
ダウンタウン松本、明石家さんまの発言に「ウソばっかり!」
松本の「ウソばっかり」という言葉は、前日の千原ジュニア40歳LIVEで「15分でサッと帰る」発言を受けてのものであり、明石家さんまも振っているが、本番中にそのことが語られることはなかった。
そこでさらに、松本は「早よせんと、とんねるずが来る。とんねるずが来たら、ネットが荒れる!」と発言。この発言を受けて、とんねるず・石橋貴明がどのように反応したか、千原ジュニアが臨場感あふれる語り口で表現していた。
石橋貴明の闘志を燃やさせていた、松本人志「とんねるずと共演でネット荒れる」発言
この後、爆笑問題、ナインティナインが登場する。本来の流れをぶった切って乱入して行ったとんねるずの様子について、ナインティナインが語っている。早めに前室に呼ばれたナインティナインが出演の用意をしていたところ、とんねるずの2人が希薄に満ち溢れた表情で、走り抜けて行ったという。
ナイナイ岡村が証言、とんねるず石橋が『いいとも』でダウンタウン松本のもとへ乱入した舞台裏
当初から、スタッフサイドでは、さんまの"延長"を本来は考えていたようだ。ところが、他の出演者たちには"仮台本"として、1) 明石家さんま、2) ダウンタウン、3) ウッチャンナンチャンという順番で、15分ずつのトークゾーンでの1ブロック終了予定。そしてしばらくしてからナインティナインが登場し、そこから複数のゲストが登場してトークをする予定となっていたようだ。
一緒に連れて行かれた爆笑問題は、楽屋を突然訪れた石橋の様子について、以下のように語っている。
爆笑問題・太田、『いいともSP』出番直前の石橋貴明は「殴り込みに行くみたいな顔」
爆笑問題・太田光、田中裕二もトークゾーンに出演することは全く考えていなかったようだ。だが、石橋の尋常ではない気迫に気圧され、ついていくしかなかったようだ。
とんねるずの乱入に、過去のレギュラー陣も総立ちとなった。居ても立ってもいられない状態になり、知らぬ間に立ち上がっていたという。いくつもの証言の通り、やはり松本の「早よせんと、とんねるずが来る。とんねるずが来たら、ネットが荒れる!」との発言が発端となり、石橋を動かしたのだ。
この発言の意図としては、松本は以下のように語っている。
松本人志、「ネット荒れる」発言でとんねるず乱入を想定していた「もしかしたら、そうなるかもと」
もしかしたら誘い水として、石橋の乱入があるかもしれない、とかすかに思いつつ、その発言をしなければ「気持ち悪い」ということから出た言葉のようだ。
かくして、ダウンタウンととんねるずが相まみえる状態となる。少し遅れ、爆笑問題が登場する。このとき太田は、視聴者が首をかしげる行動に出る。それは、田中康夫の首を絞め、倒すというものだ。
爆笑問題・太田はこのような多くのゲストが出演する番組では、奇異ともとれる発言や行動を起こすことで知られており、その"いつものこと"かとおもいきや、実は意味ある行動だったようだ。このことについては、明石家さんまが証言している。
明石家さんま、『いいともSP』での爆笑問題・太田の田中康夫襲撃は、ビートたけしのパロディと明かす
ビートたけしへのオマージュの行動を、視聴者ではなく明石家さんまへと向けて行う太田。大多数の視聴者は理解不能であったと思われるが、理解者として求めていた明石家さんまが意図を汲んでいたことに、太田は充足感を覚えたに違いない。
その一方で、明石家さんまは伺っていた引き際・去り際をそのときに感じ取っていた。ダウンタウンととんねるずとの、1994年『FNS番組対抗!なるほど!ザ・春秋の祭典スペシャル』以来、 20年振りとなる共演で最高潮となった興奮の中、「これ以上のピークはない。俺の出番は終わった」と悟ったさんまは、スタッフに舞台を下りることを告げる。
明石家さんま、『いいともSP』ダウンタウンととんねるず共演に「これ以上のピークないから舞台下りた」
こうして、前半に笑いの渦を起こし、ダウンタウン、とんねるずの共演という奇跡の立役者として存在したさんまは、ひっそりと舞台を去る。
そんな中、舞台上では混乱をきたし始めていた。なぜなら、これほどまでの番組司会者たちががひしめく番組を、仕切れる"司会者"がいないからだ。本来ならばタモリが仕切ってしかるべきなのかもしれないが、盛り上がる現場に水をさしつつ進行すべきではない、と判断したのかもしれず、傍観するにとどまっていた。
そんな中、スタッフは「中居正広」に白羽の矢を立てた。唯一芸人ではなく、その場を仕切ることで角が立たない人物、と考えられたようだ。中居正広に向けて、「仕切って」とカンペが出されていた。
中居正広、『いいともSP』のダウンタウン、とんねるずらがいる中で仕切るように指示されていた
ナイナイ矢部が語る、『いいともSP』の混乱状態を必死に仕切ろうとした爆笑・田中、中居正広
この膠着状態の中で、一人自由に動き回る男がいた。それがとんねるず・木梨憲武だった。松本がイジっていたサンコンや、橋田壽賀子を次々にステージに上げていき、笑いをとっていく。
おぎやはぎ矢作が語る、最後の『いいとも』で膠着状態を壊したとんねるず木梨の凄さ
このようなやりとりが行われ、あっという間に時間が過ぎていく。そして、盛り上げるだけ盛り上げると、とんねるず・石橋貴明、木梨憲武はさっさと舞台を下りていく。"想定台本"の15分も過ぎ、ダウンタウンも舞台を下りようとしていた。そのようなスタッフの指示もあったが、そこでナインティナインはダウンタウンを引き留めていた。「あんな盛り上がりの後に、自分たちだけ残される」という事態を回避するため、岡村と矢部はダウンタウンの2人を引き留めていたのだった。
ナイナイ岡村・矢部、『いいともSP』で帰ろうとするダウンタウン松本・浜田を引き止めていた
こうした出演者の思いや行動が幾重にも交錯し、思いがけもしない形で『笑っていいとも!グランドフィナーレ感謝の超特大号』という番組は作り出された。『笑っていいとも!』という番組自体の特性でもあったが、生放送という編集不可能な番組であったからこそ、そして32年という長い年月があり、タモリを慕う多くの出演者がいたからこそ、ダウンタウン、とんねるず、爆笑問題らの共演が実現したと思われる。
タモリ、明石家さんま、ダウンタウン、とんねるずなどの二度と観られることのないような豪華なメンバーが揃う中、どのようなことが起こっていたのか、その舞台裏についてそれぞれの芸人たちが語っていた。その内容について、舞台裏ではどのようなことが行われていたのか、時系列に沿ってまとめた。
別冊サイゾー「いいとも!論」
前日:千原ジュニア40歳LIVE
前日の30日に、千原ジュニア40歳LIVE『千原ジュニア×』が開催され、そこにサプライズゲストとして登場した明石家さんま、そして千原ジュニア自身が出演交渉したというダウンタウン・松本人志が顔を合わせている。
明石家さんま、『いいともSP』ダウンタウンと爆笑問題の共演に「何かあったらすぐに出ようと構えていた」
楽屋での挨拶を行い、段取り通り、15分という持ち時間で舞台を下りると語っていた明石家さんまだったが、実はディレクターからも「喋り続けて、なかなか帰らないところに、控えていた演者が出てくる」ことを期待されており、その通りのことを行っている。
明石家さんま:前日に、ダウンタウンの松本(人志)と、千原ジュニアの舞台で一緒だったんで。「明日、よろしくお願いします。あとで僕ら出て行くと思うんで」って言われて。
明石家さんま:「エェねん。俺はちゃんと15分やって、スッと帰るから」って。
明石家さんま:「ファンも、お前ら観たいやろうし、ナイナイも観たいやろうし。俺は15分でバッとやって帰るから。そんなん、俺の番組ちゃうから。タモリさんのフィナーレやから。俺がそんなに長居してもアカンし。ほんなら、お前ら、頼むで」と。それで、「よろしくお願いします」って。
明石家さんま、『いいともSP』で"喋り過ぎること"を依頼されていた「本当はラスト登場のはずだった」
明石家さんま:ディレクターたちは、狙いだったんですよ。俺にずっと喋らして、後の者が「長い、長い!」って言って、出てくるようなことをしたい、と。
明石家さんま:俺が昔良くやってたのなんですけど、俺が喋りすぎて、「CMに行け」とか「終われ!」とか。そういうことをやってたんで(笑)
昼のレギュラー放送
昼のレギュラー放送回に出演した千原ジュニアは、『笑っていいとも!』終了を惜しみ、アルタスタジオ前にいる大勢の人々が詰めかけていたことを語っている。
千原ジュニア、『いいともSP』直前の明石家さんまに頼まれたこと
千原ジュニア:フジテレビ行って。月曜日、普通に昼に出演あったんで。…アルタに行ったら、変な感覚。
千原ジュニア:「『いいとも』終わるんかぁ」って。アルタ前、凄い人。凄い人で、タクシーからエレベーターに乗るまでの動線を綺麗にあけてくれはって。
千原ジュニア:みんなが「おめでとう!」とか「頑張ってね!」っていう声を聞かせていただきながら、エレベーターに乗って。
昼のレギュラー放送回では、ビートたけしが登場。テレフォンショッキングのゲストとして現れ、ビートたけし節の効いたタモリへの表彰状を読み上げた。そして、タモリとともに若手時代にあった昔話をした。
実はこの時、出演はしていないがとんねるず・石橋貴明が訪れ、スタジオの様子を見にきていたことが明かされていた(スピーチ前、西山喜久恵アナが石橋貴明紹介前に説明)。
タモリの番組最後のセリフは、いつもの「明日も観てくれるかな?」「いいとも!」であった。
グランドフィナーレ
放送前、千原ジュニアは前日に出演してもらっていた明石家さんま、ダウンタウン・松本人志に楽屋挨拶を行っている。松本は、どのように出演しようか悩んでいる様子だったという。
千原ジュニア、『いいともSP』直前の明石家さんまに頼まれたこと
千原ジュニア:夜、行ったら、松本(人志)さんいるやん。「昨日、ありがとうございました!」って。「どうやった?」「良かったです。ありがとうございました」みたいな。
千原ジュニア:「そんなことより、今日や…」って。あんまりそんなこと良いはらへんのに、「どうしようかな」みたいな感じになってはるなぁって思って。それで、さんまさんのところに行ったら、ちょうど木村拓哉さんと喋ってはって。
千原ジュニア:さんまさんに「昨日、ありがとうございました」って言ったら、「おぉ、お前、アレなんや?」って。「ライブ終わって家帰ってテレビつけたら、お前、落語やってんねや」って。リレー放送で、WOWWOWで、撮って出し、追っかけ再生やってたんですよ。
千原ジュニア:「ビックリしたわぁ」って。芸人が『この話、絶対に切ってや』って言ったら、お客さんを前のめりにさせる、みたいな喋りあるやんか。さんまさんからしたら、そのイメージでいたんやけど。だって、そんなホンマに切らなアカン話を、8,000人の前で言うわけないから(笑)
千原ジュニア:「WOWWOWのスタッフも真面目やなぁ、『この話、絶対に切ってや』っていうのも、ちょうどホンマに切るなんてな(笑)」って(笑)「9時から長さなアカンのに、スタッフに悪いことしたわ。謝っておいてくれ」って(笑)
千原ジュニア:「カンガルーの最後のコント、勉強させていただきました」って言われて(笑)「やめてくださいよ~」みたいなことがあってね(笑)
放送開始となり、ビートたけしに紹介される形で、テレフォンショッキングに明石家さんまが出演。さんまが提案する形で、タモリとの2人喋り「日本一の最低男」のコーナーが予定されていた。
だが、実はタモリ・さんまの「日本一の最低男」のコーナーは、ダウンタウン、ウッチャンナンチャン、ナインティナインの後、ラストに予定されていたそうだ。
明石家さんま、『いいともSP』で"喋り過ぎること"を依頼されていた「本当はラスト登場のはずだった」
明石家さんま:本当は、「ダウンタウン、ウンナン、ナイナイ、僕」のブロックだったんですよ。
明石家さんま:15分ずつで1時間ってことで言われてたんですよ。それで、俺がラストに出てくれって。セットが違うから。CMはさんで、あのセットを用意してくれる、と。キャリア的にもそうだし。でも、「やっぱりトップで出て欲しい」ってことになって。
明石家さんま:ディレクターたちは、狙いだったんですよ。俺にずっと喋らして、後の者が「長い、長い!」って言って、出てくるようなことをしたい、と。
明石家さんま:俺が昔良くやってたのなんですけど、俺が喋りすぎて、「CMに行け」とか「終われ!」とか。そういうことをやってたんで(笑)
ディレクターの期待を受け、さんまは1時間以上喋り続ける。
トーク内容:
・明石家さんまが語る、『いいとも』レギュラーを辞めた理由
・タモリ「カツラ疑惑が広まったのは、明石家さんまのせい」
・明石家さんま、『いいとも』の初期メンバーでなかった理由を語る
本来あるはずの、さんまの舞台を下りる合図があるはずもなく、そこにスタッフの狙い通りにダウンタウンが登場してくる。
ダウンタウン松本、明石家さんまの発言に「ウソばっかり!」
浜田雅功:(明石家さんまとタモリのトーク)長い!長い!
松本人志:ウソばっかり。
浜田雅功:めっちゃ(時間)押してる!
明石家さんま:何がウソばっかりやねん、お前。
浜田雅功:長い!
松本人志:まだまだ売れるわ、この人(笑)
松本の「ウソばっかり」という言葉は、前日の千原ジュニア40歳LIVEで「15分でサッと帰る」発言を受けてのものであり、明石家さんまも振っているが、本番中にそのことが語られることはなかった。
そこでさらに、松本は「早よせんと、とんねるずが来る。とんねるずが来たら、ネットが荒れる!」と発言。この発言を受けて、とんねるず・石橋貴明がどのように反応したか、千原ジュニアが臨場感あふれる語り口で表現していた。
石橋貴明の闘志を燃やさせていた、松本人志「とんねるずと共演でネット荒れる」発言
千原ジュニア:イベント、いうたらお祭りやからねって思って。ほんなら、さんまさんが出てきはって、笑いをウワーってとって。それで、「長いねん!」って浜田さんがツッコミながら出てきて。それで松本(人志)さんが、「早よせんと、とんねるずが来る。とんねるずが来たら、ネットが荒れる!」って言いはって。それを、打ち上げで石橋(貴明)さんに、話を聞かせてもらったんですけど。
千原ジュニア:ずっと石橋さんと2人で飲ませてもろたんやけど。「どういう感じやったんですか?状況、どうやったんですか?」って。テレビを観ながら、さんまさんがエライ喋ってはる、押している。ダウンタウン出てきた、ウッチャンナンチャン出てきたって時に、スタイリストさんが、「シワになるんで、脱いでおいてください」ってことで、パンツ一丁やってんって。
千原ジュニア:シャツだけ着て。「俺、パンツだけでよぉ、観てたら松本が『とんねるず来たら、ネットが荒れる』って言ったから、この瞬間に、すぐにマネージャーに『ノリタケに行くぞって言え』って言って」って。ほんなら、「ノリタケも『行く』って言ったんだよ」って。
千原ジュニア:そこからすぐに着替えて、ネクタイ締めながら、爆笑問題の楽屋に行って、「太田、行くぞ」「はい」って(このことについては、爆笑問題も語っている:爆笑問題・太田、『いいともSP』出番直前の石橋貴明は「殴り込みに行くみたいな顔」)、4人で入って。
千原ジュニア:それで、(ナインティナイン)岡村(隆史)くんが見たらしいねんけど、石橋さんがピンマイクつけてる時の顔、これ「今から笑いとりに行く芸人の顔ちゃうやろ」みたいな顔してたって(笑)
この後、爆笑問題、ナインティナインが登場する。本来の流れをぶった切って乱入して行ったとんねるずの様子について、ナインティナインが語っている。早めに前室に呼ばれたナインティナインが出演の用意をしていたところ、とんねるずの2人が希薄に満ち溢れた表情で、走り抜けて行ったという。
ナイナイ岡村が証言、とんねるず石橋が『いいとも』でダウンタウン松本のもとへ乱入した舞台裏
岡村隆史:一旦、全員ハケて、俺らからスタートするってなったら、これは厳しいなぁって思ってたんですよ。
矢部浩之:うん。
岡村隆史:ほんなら、なんか分からへんけど、僕らの前をとんねるずさんが走って行ったんですよ。
矢部浩之:前室をね。
岡村隆史:「え?」ってなって。「何?何?」って。
矢部浩之:また大きい2人やから。迫力あるのよ(笑)
岡村隆史:ザーって行ったから、「何なん?」って言うたら、中からスタッフが出てきて、「とんねるず、行くよ。とんねるず、行くよ」って(笑)「行くってどういうことですか?順番は?」って言ってたら、ダーって出て行ったの。ほんなら、その横を今度は爆笑問題さんがワーって抜けていって。「え?爆笑さん?」って。「マイク、マイク!」って。そこから、「マイクを早くつけてくれ!」って言ってて。
矢部浩之:どんどん抜かされて行ったの。
岡村隆史:「あれ?」って思って。ほんで、とりあえずマイクついたから、バーって行こうと思ったら、まだ田中(裕二)さんがいたんですよ。目の前におったから、「これは太田さん出てるし、田中さん先に出てからやな」って思って、田中さん待ってから、モニター見て、「もうエェかな」って思って、俺は出ていったんですよ。
当初から、スタッフサイドでは、さんまの"延長"を本来は考えていたようだ。ところが、他の出演者たちには"仮台本"として、1) 明石家さんま、2) ダウンタウン、3) ウッチャンナンチャンという順番で、15分ずつのトークゾーンでの1ブロック終了予定。そしてしばらくしてからナインティナインが登場し、そこから複数のゲストが登場してトークをする予定となっていたようだ。
一緒に連れて行かれた爆笑問題は、楽屋を突然訪れた石橋の様子について、以下のように語っている。
爆笑問題・太田、『いいともSP』出番直前の石橋貴明は「殴り込みに行くみたいな顔」
太田:本当は、(スピーチ前、ダウンタウンやとんねるずとの共演部分)出る予定じゃなかったんですけどね。
田中:そうそう。1組ずつやる予定だったんですよね。
太田:タカ(石橋貴明)さんが、殴り込みみたいな顔して、俺の楽屋に来て(笑)「太田、行くぞ!」って(笑)
田中:「行くぞ!」って(笑)
太田:それで、渋々出てったんですけど(笑)
田中:もうね、『夕ニャン(夕やけニャンニャン)』の目になってたんだよ、タカさんが(笑)
太田:もう、勘弁してよっていう感じでしたね。
田中:でも、久々だったよ、あのタカさんの感じ。とんねるずのスゲェ若い頃の…
太田:イケイケの。
田中:カメラをぶっ壊してる頃の、とんねるずになってて。それは俺、スゲェワクワクしたんだけど。「だってさぁ…」みたいな(笑)
太田:裏を言うと、実はズルいんですけどね(笑)まぁ、多くは言いません(笑)
田中:はっはっはっ(笑)
太田:汚いんですから、あの人は。
田中:ふふ(笑)始まる前も、ずっとウチの楽屋にいてな。
太田:うん。
田中:ずっと色んな話してて。あの人も、本当にお笑いを愛しているし、タモリさんやたけしさんみたいな先輩を尊敬するし。後輩のことも色々考えてて。
爆笑問題・太田光、田中裕二もトークゾーンに出演することは全く考えていなかったようだ。だが、石橋の尋常ではない気迫に気圧され、ついていくしかなかったようだ。
とんねるずの乱入に、過去のレギュラー陣も総立ちとなった。居ても立ってもいられない状態になり、知らぬ間に立ち上がっていたという。いくつもの証言の通り、やはり松本の「早よせんと、とんねるずが来る。とんねるずが来たら、ネットが荒れる!」との発言が発端となり、石橋を動かしたのだ。
この発言の意図としては、松本は以下のように語っている。
松本人志、「ネット荒れる」発言でとんねるず乱入を想定していた「もしかしたら、そうなるかもと」
東野幸治:結局、松本さんが確信犯的に「(とんねるずがくると)ネットが荒れるから」って。
松本人志:はっはっはっ(笑)
東野幸治:アレは、ボケなのか、確信犯的に「言わないとこそばゆい感じ」やったからか。
中居正広:そもそもとんねるずは、前半に出なくて、後半から出るってことになったてたんですよ。
東野幸治:そうでしょ?言わなくてもいいじゃないですか。順番でやっていく上でね。
松本人志:そうですね。
東野幸治:それをボケで言うたのか、確信犯的に言うたのか。
松本人志:なんやろなぁ…ちょっと、こそばゆいから、気持ち悪いから。俺も、性格的にみんながどっかでぼんやり思ってるのが気持ち悪いから。
……
松本人志:でも、そうなる可能性はあるやろなぁって多少は思ってたよ。「もしかしたら、そうなるかな」って。
中居正広:想定していたんですね。
もしかしたら誘い水として、石橋の乱入があるかもしれない、とかすかに思いつつ、その発言をしなければ「気持ち悪い」ということから出た言葉のようだ。
かくして、ダウンタウンととんねるずが相まみえる状態となる。少し遅れ、爆笑問題が登場する。このとき太田は、視聴者が首をかしげる行動に出る。それは、田中康夫の首を絞め、倒すというものだ。
爆笑問題・太田はこのような多くのゲストが出演する番組では、奇異ともとれる発言や行動を起こすことで知られており、その"いつものこと"かとおもいきや、実は意味ある行動だったようだ。このことについては、明石家さんまが証言している。
明石家さんま、『いいともSP』での爆笑問題・太田の田中康夫襲撃は、ビートたけしのパロディと明かす
明石家さんま:楽しくて仕方ないようで。「田中康夫さんに、あんなことをして。キツイなぁ」って思うでしょうけども、アレはね…爆笑の太田は、ビートたけしさんに憧れて、この世界に入ってきてますよね。
道重さゆみ:はい。
明石家さんま:一番最初に、ビートたけしが、田中康夫さんにアレをしてるんですね。ケンカしてるんです、わざとね。
道重さゆみ:へぇ。
明石家さんま:わざと画面の中で。「この野郎、バカヤロー!」って。田中康夫さんも「お前よりさんまの方が面白いよ!」とか言うて。「なんだと、この野郎!」って。
道重さゆみ:ふふ(笑)
明石家さんま:あぁいうことがあったんですよ。それで、太田はそのマネをしたんですね(笑)
村上ショージ:そんなんしても、みんな分からんですよ(笑)
明石家さんま:みんなも分からないんですよ。ただ、ボーンってやったときに、俺を見たときにニコって笑って。「やりましたよ、あのパロディを」っていうことなの(笑)
道重さゆみ:なるほど(笑)
明石家さんま:アイツは、テレビの前の皆様に向けてじゃないんです。アレは、俺に向けてやりよったんです。
道重さゆみ:あぁ(笑)
明石家さんま:思い入れやね。32年前。まだ1周目やと思う。たけしさんが、田中康夫さんとわざとケンカして盛り上げた日があるんですけど。たった1日のことを、アイツらは覚えてて。
ビートたけしへのオマージュの行動を、視聴者ではなく明石家さんまへと向けて行う太田。大多数の視聴者は理解不能であったと思われるが、理解者として求めていた明石家さんまが意図を汲んでいたことに、太田は充足感を覚えたに違いない。
その一方で、明石家さんまは伺っていた引き際・去り際をそのときに感じ取っていた。ダウンタウンととんねるずとの、1994年『FNS番組対抗!なるほど!ザ・春秋の祭典スペシャル』以来、 20年振りとなる共演で最高潮となった興奮の中、「これ以上のピークはない。俺の出番は終わった」と悟ったさんまは、スタッフに舞台を下りることを告げる。
明石家さんま、『いいともSP』ダウンタウンととんねるず共演に「これ以上のピークないから舞台下りた」
明石家さんま:活き活きとしてたんじゃないのよ。気をつかいながらね。あそこの帰るまえのブロックは、「ワァ~」って盛り上がりのピーク(とんねるずが乱入し、ダウンタウン、とんねるずが共演した)がきたんで。
道重さゆみ:凄かったですね。
明石家さんま:「これがピークか」っていうので。「これ以上ないから」って言うて。
道重さゆみ:ピークだって分かって、ってことですね。
明石家さんま:俺がこれ以上出てても、これ以上のことは出来ないから。あとは、残ったメンバーに任せますって。
道重さゆみ:あぁ。
明石家さんま:それがね、偶然出て。ディレクターたちが「カッコイイ~」って。俺が上着を脱ぎながら「これ以上ないぞ」って言うて。
こうして、前半に笑いの渦を起こし、ダウンタウン、とんねるずの共演という奇跡の立役者として存在したさんまは、ひっそりと舞台を去る。
そんな中、舞台上では混乱をきたし始めていた。なぜなら、これほどまでの番組司会者たちががひしめく番組を、仕切れる"司会者"がいないからだ。本来ならばタモリが仕切ってしかるべきなのかもしれないが、盛り上がる現場に水をさしつつ進行すべきではない、と判断したのかもしれず、傍観するにとどまっていた。
そんな中、スタッフは「中居正広」に白羽の矢を立てた。唯一芸人ではなく、その場を仕切ることで角が立たない人物、と考えられたようだ。中居正広に向けて、「仕切って」とカンペが出されていた。
中居正広、『いいともSP』のダウンタウン、とんねるずらがいる中で仕切るように指示されていた
中居正広:最初にフロアに、中嶋(優一プロデューサー)がいたんですよ。そしたら、僕に「仕切れ」っていうカンペを見せるんですよ。また、ナインティナイン・矢部浩之は、この状況をVTRで見返して、中居正広と爆笑問題・田中裕二がなんとか進行を進めようと躍起になっていることを指摘している。
東野幸治:急に?
中居正広:僕は最初、ムリだと。「仕切って、みんなの話をまとめて」みたいな。
東野幸治:はい。
中居正広:俺、まとめらんないよ。こんな怪獣ばっかり居るんだもんって。
東野幸治:いやいや(笑)でも、同業者は誰が仕切るかってことになったらややこしいから。
松本人志:ムリやな。
東野幸治:ややこしいから。
中居正広:タモさんも「ふぅん、ふぅん」しか言ってないから(笑)
ナイナイ矢部が語る、『いいともSP』の混乱状態を必死に仕切ろうとした爆笑・田中、中居正広
矢部浩之:……ちょっと録画見返しててな。こんな映り方してたんや、って思ったことがあって。
岡村隆史:うん。
矢部浩之:爆笑の田中さんが、1つにまとめようとしてはんねん(笑)
岡村隆史:うん、うん。
矢部浩之:進める人もおらんし、田中さんが凄いまとめようとしてて(笑)
岡村隆史:それ、職業病ちゃう?まとめよう、まとめようっていう(笑)
矢部浩之:小さい人が、ど真ん中で右向いたり、左向いたりして一生懸命してて(笑)仕切ろうとしてたんやと思って(笑)
岡村隆史:「何とかしなきゃ」って思ったんやと思うよ、そこは。
矢部浩之:色んな瞬間が見えてんな。意外と、ジャンルの違う害のない中居正広が、結構、奮闘してて。中居が喋ったら、みんな聞くんですよ。
岡村隆史:そうそう。
矢部浩之:アレはさすがって思って。
岡村隆史:しかも、俺らが出てきたら、中居も出てくるってことになってたから、「中居も早よ来た方がエェんちゃうか?」って。遠慮してたけど。
矢部浩之:遠慮してたけど、強引にね。
岡村隆史:呼んだ方がエェやろなってことで呼んだけど、それでもあぁいうことになんねんな。
矢部浩之:やっぱり、タモリさんの後ろで中居さんが進行してるのって、一番、見やすいよね。なんやろ?(笑)
岡村隆史:キクちゃん(西山喜久恵)おるけど、キクちゃんもあの時ばかりは、入ってけぇへんかったもんな。
矢部浩之:入れへんよ。
岡村隆史:いつもは「ちょっと良いですか、聞いてください」みたいなこと言いながら、27時間テレビでもワーってやんねんけど、その時ばかりは、キクちゃんでも言わへんかったもんね。
矢部浩之:うん。
岡村隆史:だから、ああいうことになんのよ。
この膠着状態の中で、一人自由に動き回る男がいた。それがとんねるず・木梨憲武だった。松本がイジっていたサンコンや、橋田壽賀子を次々にステージに上げていき、笑いをとっていく。
おぎやはぎ矢作が語る、最後の『いいとも』で膠着状態を壊したとんねるず木梨の凄さ
矢作兼:とんねるず、ダウンタウンが共演して。そこで、グシャ~ってなって。言ったら、出落ちみたいなもんで、そこがピークじゃない?
小木博明:ピークだね。
矢作兼:そこから、「どんなことするんだろ?」って思ったら、気をつかったトークになるのか、色々どうなるか分からないけど、ああいうときにノリさん(木梨憲武)が、客席からサンコンさんとかを上げるじゃん。
小木博明:上げるね(笑)
矢作兼:橋田壽賀子さんとか(笑)
小木博明:はい。
矢作兼:アレ、助かるよなぁ。
小木博明:アレは演者からしたら、最高ですよ。
矢作兼:ねぇ。どうすんだろってなってて。みんな牽制しあってね。あんな人たちが同じ舞台に上がっちゃってるんだから、もう収集つかないよね。
小木博明:爆笑問題さんもそうだし。
矢作兼:一個、何か欲しいじゃん。ああいうとき、ノリさん凄いよね。
小木博明:凄いよ。
矢作兼:自由にやるね。
小木博明:アレは凄いよ。ノリさんが、サンコンを上げてきたとき、超面白かったもん。「サンコン上げてるよ」って(笑)
矢作兼:凄いね。
小木博明:何なんだろうね、あの壊し屋(笑)
矢作兼:乱入という壊しをやるタカさんに、サンコンを上げてくるノリさんって、あのカッコ良さって何なんだろうね(笑)
小木博明:カッコイイねぇ。
このようなやりとりが行われ、あっという間に時間が過ぎていく。そして、盛り上げるだけ盛り上げると、とんねるず・石橋貴明、木梨憲武はさっさと舞台を下りていく。"想定台本"の15分も過ぎ、ダウンタウンも舞台を下りようとしていた。そのようなスタッフの指示もあったが、そこでナインティナインはダウンタウンを引き留めていた。「あんな盛り上がりの後に、自分たちだけ残される」という事態を回避するため、岡村と矢部はダウンタウンの2人を引き留めていたのだった。
ナイナイ岡村・矢部、『いいともSP』で帰ろうとするダウンタウン松本・浜田を引き止めていた
矢部浩之:さんまさんが帰りはって、次のロールでダウンタウンさんが「帰るわ」ってCM中に。
岡村隆史:「もうエェやろ」って。すぐにパって掴まえて。浜田さんを掴まえて、「居てください」って。
矢部浩之:「居てください、居てください」って。
岡村隆史:「あと、2ロールお願いします」って。
矢部浩之:ふふ(笑)やってることADや、AD(笑)「あと2ロールです」って(笑)
岡村隆史:ふふ(笑)ここで帰られてしまったら、もうもぬけの殻みたいになってまうから。
矢部浩之:うん。「居てください」って(笑)
岡村隆史:とんねるずさんとかも、席に座りはったから。とんねるずさんは自由やから。そこで「ナイナイの(VTR)やったらエェねん。もうエェやろ、俺ら」って言うてはるから、そっと両手掴んで「すみません、居てください。申し訳ないです」って。
矢部浩之:うん。
岡村隆史:でも、居てくれはったな。2ロール。
矢部浩之:うん。
岡村隆史:アレは、俺らに対しての優しさやと思う。
矢部浩之:ラストロール前のCMで、もう一回、松本さんが「もうエェやろ、帰るわ」って言うたから、松本さんの腰に手をあてて、「ラストロールです」って言ったら、居てくれはったの(笑)
岡村隆史:せやねん(笑)
矢部浩之:止めてたの、ダウンタウンさんを(笑)ホンマにAD(笑)
岡村隆史:スタッフなんか何もしてくれないから、自分らでやるしかないもん。「2ロールお願いします」って。「あと2ロールですから」「なんやねん、もう」って浜田さん、言うてはるし。
矢部浩之:ふふ(笑)
岡村隆史:「今から、居らっしゃらなくなられたら、ツライです」って。
こうした出演者の思いや行動が幾重にも交錯し、思いがけもしない形で『笑っていいとも!グランドフィナーレ感謝の超特大号』という番組は作り出された。『笑っていいとも!』という番組自体の特性でもあったが、生放送という編集不可能な番組であったからこそ、そして32年という長い年月があり、タモリを慕う多くの出演者がいたからこそ、ダウンタウン、とんねるず、爆笑問題らの共演が実現したと思われる。
|
|
| トップページへ |
≪次記事 明石家さんま、大竹しのぶとは仲が悪いと明言「ウケるから仲良く見せている」
| ホーム |
明石家さんまが語る、千原ジュニアの事故から芸人復帰を決意させたきっかけ 前記事>>