千 玄室大宗匠 台湾訪問
〜 淡交会台北協会の茶室移築披露茶会に出席 〜




茶室より台北の新名所101ビルを望む


  5月2日〜6日、千 玄室大宗匠は淡交会台北協会の茶室移築披露茶会に出席の為、台湾を訪問されました。
  日中国交正常化の実現に伴い日台間の公式外交関係は終了していますが、民間レベルでの経済や文化交流は隆盛を極めています。このような状況を踏まえ1995年に淡交会台北協会、そして2007年に淡交会北投(ぺいとう)協会が発足しております。
  台北協会の茶室は台北市中心地一等地のビル内に、これまでの6畳に加え8畳、立礼席、露地、水屋などを加えた本格的な茶室となり移築が完了しました。茶会の一席目には李登輝台湾前総統夫妻がお越しになり、池田維交流協会代表夫妻、蔡萬才富邦グループ総裁、ギャリー・ファン国際ロータリー元副会長、許敏惠台北協会名誉会長、張純明北投協会会長らが大宗匠の点前で一碗を楽しまれました。

待合で談笑される招待客李登輝前総統ご夫妻



 池田維交流協会代表夫妻、蔡萬才総裁、
ギャリー・ファン国際ロータリー元副会長


台北協会の皆様


  5月4日、茶会に続いて夕刻には晶華飯店にて台北協会の主催により「鵬雲斎大宗匠歓迎夕食会」が開催されました。ギャリー・ファン国際ロータリー元副会長、池田維交流協会代表が歓迎の挨拶をされ、続いて許敏惠名誉会長の乾杯の発声で宴が始まりました。
  次いで大宗匠が祝辞を述べられ、茶室「好古庵」の移築にあたり、多大な尽力をされた施秀子台北協会会長にお祝いと激励の言葉をかけられました。二胡の音楽が流れる会場では大宗匠を囲んで和やかな夕食会となりました。


ギャリー・ファン氏池田維交流協会代表


許敏惠名誉会長


宴もたけなわ、会員と乾杯、談笑される大宗匠


  施会長にお祝いと激励の言葉をかけられる大宗匠


  また、大宗匠は、5月4日台湾のもう一つの協会である淡交会北投協会の稽古場を訪問されました。北投は台北の北部地域の地名で、山林に囲まれた閑静な北投文物館内に設けられた和室では関宗貴顧問の指導の下、約30名が学んでおります。同協会では東呉大学、世新大学、育達商業技術学院、銘傳大学で学校茶道の活動にも力を注いでいます。
  関顧問、鈴鹿富貴子幹事長らの出迎えをうけられた大宗匠は文物館の展示をご覧になりながら、稽古場となっている2階の広間へ。会員の点てた一碗を喫されたのち、会員らと歓談されました。


『北投文物館』は、1920年に建てられた『佳山温泉旅館』を
リニューアルして2008年1月に再オープンされました。

台湾民俗文化財と原住民文化財を約4,000数点
収蔵しています。
2階は芸術文化発表や団体の集まりに利用され、
淡交会北投協会の稽古場としても利用されています。


北投協会の皆様