早大:先進理工学研究科が全博士論文で調査着手

毎日新聞 2014年04月07日 11時33分(最終更新 04月07日 12時00分)

 ◇悪質なケースは博士号の取り消しも

 新たな万能細胞「STAP細胞」の作製成功を報告した小保方晴子・理化学研究所研究ユニットリーダーらの論文に不正が指摘されている問題に絡み、小保方氏が博士号を取得した早稲田大先進理工学研究科が、小保方氏以外の博士論文を対象に盗用などの不正がなかったか調査に着手したことが7日、分かった。早大によると同研究科の過去の全博士論文約280本にまで調査範囲を拡大する可能性があり、悪質なケースは、博士号の取り消しを検討するという。

 同研究科は2007年に設置され、小保方氏は11年に博士号を取得している。しかし、海外のウェブサイトなどで小保方氏の博士論文に盗用などの疑いがあるとの指摘があったため、早大は先月、調査委員会を設置。6月までに最終報告をまとめる方針だ。

 さらに、小保方氏以外の複数の博士論文についても、インターネット上で盗用の疑いなどが指摘されている。このため、同研究科が一部の博士論文について、盗用やデータ改ざん、捏造(ねつぞう)などの研究不正がなかったかを調べる予備的な内部調査を始めた。不正が多数見つかった場合、過去に提出された全ての博士論文にまで範囲を拡大して調査を行う可能性があるという。

 早大では公共経営研究科で、博士論文に盗用があったとして、13年に博士号が取り消された例がある。【河内敏康】

最新写真特集