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【歴史戦 第1部 河野談話の罪(4)前半】中国“歴史カード”の1つに急浮上した「慰安婦」
3月下旬の南京市は汗ばむような陽気だった。
「戦時中に旧日本軍が造った慰安所としてはここがアジアで最大だと考えている」。周辺住民が無造作に捨てた生活ゴミの山を踏みながら、廃屋と廃屋の間をすり抜けるように歩く南京史を専門とする南京師範大学元教授の経盛鴻(69)はこう話す。
戦時中、南京市内で日本人街があったという住宅街の一角に「慰安所」はある。6年前の春節(旧正月)に周辺住民が打ち上げた花火が引火して火災が起き廃屋となっていた。
「慰安所」は木造家屋7棟のうち、朝鮮半島出身の慰安婦用の「東雲楼」1棟、日本人女性用の「故郷楼」とみられる建物の5棟が残る。中国人女性がいたという「吾妻楼」は数年前に取り壊された。故郷楼は主に士官や下士官が、東雲楼、吾妻楼には兵士らが通ったという。慰安婦の部屋を訪ねるチケットを購入する窓口や商店が軒を連ねた木造建築も残されている。
朝鮮半島出身の慰安婦は約30人いたという。2003年に経が聞き取り調査を行った朝鮮半島出身で、元慰安婦と称する朴永心(すでに死亡)の“証言”によると、現在の北朝鮮で暮らしていた女性らは「戦地で看護婦の仕事があるから行かないか」と朝鮮人の男性に誘われ南京に来たが、実際の仕事は慰安婦だった。
南京の慰安所から、雲南省の前線に造られた慰安所に送り込まれた経験があるという朴は、終戦後、北朝鮮に戻ったが、03年に経らの招きで南京を再訪し、当時の様子を話したという。
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