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学生のためのドレスコード入門2-「望ましいスーツの色、黒いスーツの罠」

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先日、学生のためのドレスコード入門という記事を書いたら、意外なことに多くのアクセスをあつめた。 ドレスコードは知っているようでしらないということなのだろう。

そのなかのフィードバックで驚いたのが、最近のリクルートスーツは「黒」だというのである。なかには、黒のスーツのほうがより保守的で望ましいと考えている企業すら存在するそうだ[1]。

結論からいうと、ドレスコード的には、「黒」のスーツをビジネスで利用することは、常識外れだ。

証拠をあげよう。 black suitで検索してみると一発でわかる。トップに出る記事はハフィントン・ポストの「男子がスーツで犯す15の間違い」という記事で、その一つに「黒のスーツを着る」ことがあげている[2]。

「黒いスーツで面接に言っていいか?」 アメリカでもこのようなミステイクをするひとがいるらしく、金融系の就職サイトでも、このような質問スレがたっていた[3]

答えは・・・

“are you limo driver ” (お前はリムジン運転手か?)

“Black is for funerals and parties at night” (黒は葬式か、夜のパーティー用だ)

“No, don’t even bother buying one.” (兄さんが買ってくれたものであってもノー)

欧米の常識では、黒いスーツは、葬式*1と、カクテル・パーティー用だということだ。もしくは、映画のなかで、悪役やヤクザが着用する衣装だろう。

では、ビジネスにおいて、もっとも保守的なスーツの色なにか、濃紺か、濃いチャコールグレーだ[4]。 この2つの色であれば、英国のお固い場所にいっても、正しい服として認識される。

それに無地のネクタイをして、飾りけのない紐靴を履く。ロンドンの金融街で面接にいっても問題ないもっとも保守的な格好である。

大統領や、イギリスの王族の画像を調べてみるとよくわかる。彼らは、ネイビーかチャコールグレー以外のスーツを着ない。非常識だからだ。

(ネイビー)

(チャコールグレー)

大石哲之
日本デジタルマネー協会フェロー

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