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「ポスト沢」猶本美しミドル!ヤングなでしこ4発快幕

U―20女子W杯1次リーグA組  日本4―1メキシコ (8月19日  宮城ス)

後半、猶本がゴールを決め、笑顔を見せるヤングなでしこイレブン
<日本・メキシコ>後半、猶本(左から3人目)がゴールを決め、笑顔を見せるヤングなでしこイレブン
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 20歳以下の女子世界一を決めるサッカーのU―20女子W杯が、日本で開幕した。A組の日本代表は宮城スタジアムで1次リーグ初戦のメキシコ戦に臨み、4―1で快勝。開始直後からなでしこジャパンをほうふつさせるパスサッカーでゲームを支配。「ポスト沢穂希」の呼び声が高いMF猶本光(18=浦和)の豪快なミドルシュートがゴールラッシュの呼び水となり、白星発進した。22日の第2戦ではニュージーランドと対戦する。

 なでしこジャパンがロンドン五輪で手にした銀メダルを追い風に、ヤングなでしこが最高の形でスタートを切った。大勝を呼び込んだヒロインは男子顔負けの豪快なミドルシュートで2点目を叩き込んだ猶本だ。

 キュートなルックスからは想像できないほどの目の覚めるような一発だった。1点リードの後半11分。途中出場の田中陽のスローインを受けた田中美が後ろに戻したパスに迷うことなく右足を振り抜いた。矢のような弾道は25メートル先の左ポストをかすめてゴールネットに突き刺さった。勝負を決める千金弾の直後、歓喜の輪の中心で親指を胸に向けてこん身の“ドヤ顔”ポーズ。「シュートシーンはあんまり覚えてません。ドヤ顔って分かります?あのポーズは試合前にカツオ(DF村松智子)のネタ。みんなでやろうって言っていました」。はじける笑顔は充実感に満ち満ちていた。

 開催国で優勝候補にも挙げられる今大会。「少し緊張があった」という不安な気持ちを消してくれたのが、チームメートのDF浜田遥の手紙だった。試合前のミーティング時に全員で東日本大震災で起きた津波の映像を見た。猶本は浜田から「自分も自信がないよ。被災地の映像を見たら、私たちのこんな悩みはぜいたくなんじゃないかな」という手紙を手渡された。チームは日本中に元気を届けることを目標に掲げているが、猶本はその思いをゴールにして体現。「日本中の皆さんに勇気を与えられるように頑張りました」と胸を張った。

 10年のU―17女子W杯では全試合に出場し、準優勝に貢献。昨年のU―19アジア選手権も全5試合にフル出場して優勝の原動力となった。なでしこジャパンの佐々木監督もその攻撃センスに早くから注目しており、A代表に“飛び級招集”を検討したほどの逸材は、18歳にして沢穂希の後継者と言われるほど。観戦していた佐々木監督も「あれだけのミドルシュートは凄い。シュートの感覚も持っている」と最大限の賛辞を贈った。

 目指すは頂点のみ。「まだ1試合目ですから」と言いつつも「なでしこジャパンに刺激を受けた。私たちもメダルを獲りたい」。美少女&天才ボランチの飛躍の先に、夢の世界一が見えてくる。

 ◆猶本 光(なおもと・ひかる)1994年(平6)3月3日、福岡県出身の18歳。小郡東野少年サッカークラブ―FCリエート―ANCLASサテライト―福岡ANを経て今季から浦和入り。10年のU―17W杯は全試合に出場し準優勝に貢献。11年のU―19アジア選手権でも全試合フル出場で優勝に導く。目標の選手はスペイン代表MFシャビ(バルセロナ)。1メートル57、50キロ。血液型A。

[ 2012年8月20日 06:00 ]

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