サキどり↑「養殖うぉーず〜ジャパン・ブランドで戦え!〜」 2014.04.06

昼どきになると行列ができる人気の料理店。
お目当てはこちら。
マグロの中の最高峰…脂が乗ってておいしそう〜!実はこれ養殖したマグロ。
日本の養殖技術の高さは世界一といわれています。
ところが回転寿司のお店では世界中から価格の安い養殖魚が…。
日本人の胃袋をがっちりつかむ海外産。
日本の養殖業者は大ピンチ!そこで「サキどり」は世界有数の養殖大国ノルウェーへ。
世界で輸出を急増させるノルウェーサーモン。
その人気の秘密を徹底取材。
今やお魚戦国時代。
名付けて…私たちの食卓はどう変わる?さあ新年度最初の「サキどり」始まりま〜す!さあ新シーズンです。
新たに加わる司会者はこちら。
いらっしゃいませ。
アナウンサーの…新年度今日からよろしくお願い致します。
さあ今日のテーマは養殖の魚です。
という事で私も今日はこうしたいでたちでスタジオには回転寿司セットをご用意しました。
いいですね。
朝からお寿司。
おいしそうですよね。
回転寿司なんですが実は養殖の魚が半分以上なんですって。
例えばマグロ。
うれしい。
実は多くがメキシコ産なんですね。
そしてまたはいヒラメ。
これも多くが韓国産なんです。
つまり世界各国から養殖の魚が輸入されているという訳なんです。
まさに養殖うぉーずが起きているんです。
そんな状況?まずは日本の事を知りましょうという事で国内の舞台裏ご覧下さい。
食べれないんだ。
まず向かったのは九州南部の宮崎県。
海のフォアグラと呼ばれる養殖魚が人気になっているんだとか。
ご主人海のフォアグラという魚がこちらにあると聞いて…。
はいあります。
お待ち遠さまです。
これが…出てきたのは淡泊な味わいの白身魚養殖のカワハギ。
これに欠かせないのがこちらの肝!濃厚な味わいで知られる肝は海のフォアグラと呼ばれる高級珍味。
地元の人の食べ方は?うん。
これですよ。
地元でカワハギ養殖の達人と呼ばれる…餌のやり方一つで肝の大きさを自在にコントロールできると言いますが。
太らせた肝のサイズはこの背中の肉づきで見極めます。
微妙な膨らみの違い分かりますか?理想のサイズの肝を作る鍵は…肝が肝心なカワハギ。
餌を与え過ぎても肝臓の病気になって死んでしまいます。
そこで太田さん一日4回の餌やりであえて魚がいない所を狙います。
一体どうして?実は食べ過ぎないよう魚の動きで量を見極めているのです。
試行錯誤を重ね5年掛かりで独自の海のフォアグラを完成させた太田さん。
輸入魚が増え続ける中で…一方こちらは大分県。
養殖の技術で魚の味そのものを変える試みも始まっています。
その養殖魚とは…あるものとコラボしてこれまでにない味を実現したんだとか。
それはこの液体。
なんと県の特産品…カボス果汁を加えた餌をヒラメに与えて身の味を変えたというのです。
きっかけは海外産ヒラメの台頭。
最近韓国から安い養殖ヒラメが大量に輸入され市場の半分を占めるようになりました。
この漁港でもかつて35軒あったヒラメの養殖業者が2/3に激減。
韓国産との差別化を図るために始めたのが天然と比べて臭みがあるといわれた養殖ヒラメの味の改良です。
カボス入りの餌を与える事2年。
その結果ヒラメの中にカボスの成分の一つリモネンが残り爽やかな味わいになる事を突き止めました。
お客さんの評判は?味や大きさだけじゃない。
日本が世界に誇る養殖技術があると聞いてやって来たのは和歌山県。
生けすを見せてもらうと…。
マグロの中でも味も値段も最高峰…実はこれ日本が世界で初めて成功した完全養殖のクロマグロです。
完全養殖とは生けすでマグロを育てて卵を取りその稚魚から親マグロを養殖する技術。
デリケートなマグロは飼育が難しくサイクルが完成するまで30年以上かかりました。
今クロマグロは世界各地で乱獲が進み天然の資源量が減っています。
最新の調査では親マグロの量は2万6,000トン余りと過去最低に迫るほど落ち込みました。
天然資源に頼らない完全養殖なら今後もクロマグロの安定供給が図れる。
技術者たちの努力は毎日続いています。
例えば稚魚に与える餌の管理。
僅かmmほどのプランクトン。
なんと培養したプランクトンが健康に育っているか観察し数をカウントするほどの徹底ぶり。
世界一の技術と地道な努力で養殖マグロは全国の食卓に届けられているんです。
こちらVTRでご紹介しましたカワハギヒラメそしてマグロをご用意しました。
しかしあそこまで丹念緻密長期にわたるすごい技が生かされてるんですね日本の養殖業は。
そうなんですよね。
だから昔からもともと持ってた養殖というものに対するイメージと今はもう全然違うという事なんですよね。
すごい工夫ですよね。
ねえ。
今ちょうど前に来ましたよ。
食べて下さい。
お好きなものをどうぞ。
いいですか?僕ホントにカワハギの肝のやつが大好きなんで。
じゃあちょっと私も。
これが養殖で。
頂きます。
大きな肝が。
うわ…。
わあかなりおいしいですよ。
もう表情から伝わってきました。
(木本)天然より大きな肝が作れる訳でしょ?これでいいですよね。
お魚の事ならやっぱり有路さんに伺っていきたいんですけどもカボスヒラメでしたよねどうでした?先生ね専門家として今テレビに出てらっしゃるからそのトーンでしょうけどこれ…ですよね。
これだけ優れた養殖技術日本ありますけれどもただ世界と戦わなければならないんですね。
今世界でどういう事が起こっていると言えるんでしょうか?日本の養殖の技術というのは間違いなく食べたら分かるんですけど味では世界イチですよね。
もうぶっちぎり1位です。
だけれども今はもう世界でどんどんどんどん養殖が盛んになっていてそれが国際マーケットをどんどん取っていってるというので…今世界の養殖増えているという話がありましたがこちらは2012年の世界の養殖生産量を示したマップです。
世界1位は中国4110万tの養殖生産量。
その成長率は20年間で5倍と増えている訳なんですね。
更にノルウェーは成長率10倍。
そしてチリ15倍と成長している訳なんですね。
さあ日本はどうなんでしょうか。
どうですか?こちら。
その量63万t。
成長率に至っては0.7倍。
つまり以前の3割近くも落ち込んでいるという訳なんですね。
残念すぎますよね。
どういう事なんですかね。
日本の方があまり養殖をそんなにみんなが食べないというとこあるんですかね?そもそも…僕も松竹芸能の養成所出身なんですけど後からますだおかだがスカウトで入ってきたんですよ。
これ天然もんですよね。
やっぱりすぐに事務所ますだおかだに食いつきました。
何かね「養う」というあの文字に先入観持ってるんですよ。
頑張っておいしいですよ僕らも食べたら。
先入観があるんです。
(有路)なるほど。
でもいろんな選択肢があった方が天然養殖更に海外からやって来るおいしいもの。
有路さんどうなんですか?日本の技術が高いというのは要は日本人がすごい大好きな生で食べる事ができる養殖魚を作ってるという事なんですよ。
どんどん下がる。
魚の食文化自体が危ないって事ですか?そうですね。
下手すりゃここに回ってるのほとんどアトランティックサーモンになるとか。
半分ぐらいになってますよ今。
これ相当困りますよね?魚好き。
相当困る。
日本に住んでる意味がなくなってきますよね。
島国なのに。
ただ日本も手をこまねいているだけではないんです。
海外への輸出の動き始まっています。
こちら全国の養殖業関係者が中心となって立ち上げた…毎回県の担当者も参加し今後どのように輸出を進めていくべきか話し合います。
この日事務局が提案したのは国内で統一したブランドを作る事。
まず大量生産できるブリを中心にブランド商品として海外にアピールしようと呼びかけました。
ところが各県の反応は?結局明確な結論が出ないままこの日の会議は終わりました。
やっぱり同じ養殖でもまとめるの大変ですか?僕同じ養殖の気持ちとして…いやごめんなさい。
養成所ご出身…。
そうですよ。
あれ芸人同士のコンパみたいなもんでもう我が我がとなってるように僕の目には映ったんですけど。
するとやっぱりまとまんないですよね。
養殖業者さんだとかが集まって始めたという事はこれはものすごい大きい動きだと思うんですよ。
だからまず前提条件としてきっちり認識しないといけない事があって日本の人口は確実に減少するので…だからそれは誰かがやってくれるのを待っててもしょうがないからもう本気でいこうという動きをしないといけない段階だと思うんですよね。
そんな状況の中ででは日本はどうしたらいいのでしょうか。
そのヒントがこちら。
今や日本でも大人気のノルウェーサーモンです。
という事で「サキどり」が向かったのは日本から西に8,000km離れたノルウェーです。
最初に訪ねたのは北極海に程近いノルウェー北部のシャルベイ島。
人口3,000人の漁業の町。
この小さな町が日本で大人気のサーモンを生産しているんです。
その輸出元がこちら。
従業員200人のサーモン養殖会社。
アイムベリーグラッドトゥシーユー。
アイムグラッドトゥシーユートゥ。
早速見せてもらったのは一押し商品のプレミアムサーモン。
通常より3割も高いですが年間4,000トンを売り上げるヒット商品です。
実はこのサーモン日本人の好みを徹底的に調査して作られたものなんです。
ポイントその1は脂。
通常海外向けのサーモンの脂肪は16%前後。
しかし日本の市場調査で脂が乗った魚が好まれると知り4%アップ。
更に品質に厳しい日本の基準をクリアーするため生けすでは最新設備を使って徹底管理。
水温や酸素量などから最適な餌の分量を割り出し高品質のサーモンを育てているんです。
日本向けサーモン2つ目のポイントは…なんと餌の工夫などによってサーモンの色まで日本人好みに変えているのです。
そして最後のポイントは鮮度です。
鮮度にこだわる日本に向けてこの加工場では生きたまま捕らえた魚を1時間でなんと4,000匹加工できる体制を整えています。
加工が終わるとすぐに輸送開始。
長距離トラックと飛行機で36時間後には日本の市場へ。
このように徹底した市場調査によって輸出量を飛躍的に伸ばしてきたのです。
でもどうして1つの企業でこんなにすごい事ができるの?その秘密を探るべく「サキどり」が訪ねたのは政府から嘱託を受けている…ここではマーケティングのプロたちが輸出業者の代わりに海外の市場調査や分析を担っています。
実はこの団体国内全ての輸出業者から運営資金を集め海外の市場を調査。
その結果はフィードバックされ商品開発に生かされます。
更にどこの国に売り込むのかも団体が戦略を練りPRを展開。
業界全体で取り組む事で生産者から販売業者まで全てが利益を得られる仕組みです。
これこそがノルウェーを輸出大国にのし上げた秘密。
その名も…。
ジェネリック・マーケティング。
かつてノルウェーでも養殖業者は個別にサーモンの輸出を試みていました。
しかし販売戦略やPRがバラバラのため難航。
そこで業者同士が手を組んでジェネリック・マーケティングを試みた結果飛躍的に輸出が伸び始めたのです。
更に最近では世界各国に駐在員を置き市場の動きをリアルタイムでキャッチ。
この日は日本市場でのサーモンの鮮度のイメージについて調査結果が報告されました。
国を挙げた戦略でサーモンを世界的なブランドに押し上げて輸出大国になったノルウェー。
この成功事例をヒントに日本でも今新たな取り組みが。
うわさを聞いてやって来たのは三重県尾鷲市。
ブリを養殖している…年間5,000tのブリを扱う桑原さんの会社では社運を懸けて輸出を検討。
というのも日本からの輸出で最も有望とされているのが大量生産されているブリだからです。
桑原さんは部下をノルウェーに送り込み現地を視察。
国を挙げた取り組みを参考に日本としての戦略を練り始めています。
この日桑原さんが訪ねたのは高知大学の水産学部。
養殖の最先端の研究を続ける深田陽久さんに新しいブリの開発を相談するためです。
これまでの調査でヨーロッパでは健康志向が強く魚の消費が増えていると知った桑原さん。
体に良いとアピールできるブリを生産できないかと持ちかけました。
すると深田さんからは日本が得意とする餌の技術を生かせば十分に可能性があるとの答えが。
「世界で戦えるブリを育てたい」。
桑原さんは今後大学と連携しながら研究を進め新たなブリの養殖を目指します。
桑原さんすごく頑張ってるんですけれども。
木本さんノルウェーサーモンすごすぎませんか?すごいですね。
あの仕組み全てが。
あそこにまず向かわんと駄目なんですよね。
これは…。
悔しいな。
彼らが注目したのは日本だったんですよね。
「日本で生でおいしいと言って食べてくれるサーモンですよ」と言って世界中に売っていったんですよね。
知らない間にノルウェーさんが作りはったものを我々日本人が知らず知らずのうちに宣伝してた感じになるんですか?
(有路)そのとおり。
だから結局ノルウェーというのは本来日本がその風土を使えばよかったんですけど使い切れてない事をよく理解していて奪っちゃったんですよね。
いつの間にか日本をどんどん抜いていってものすごいトップになってしまったという。
なるほど。
(有路)ノルウェーの方がうまかったのは彼らはPRをしてどれだけのマーケットを取りにいくかというノルマを持ってるんですよ。
だから彼らは「マーケットを何%拡大するからそれだけ分のお金を下さい」と言って周りに回るという方法であって営業マンですよ。
彼らは営業マンの集団なんです。
そうなんですか。
恐るべしですね。
同じように本来日本もしないといけないんですよ。
桑原さん言ったとおりですよ。
ブリです。
ノルウェーがサーモンなら日本はブリという。
一押しは。
あれ日本にしかいない地域変種なんですよ。
しかもその技術だけではなくて日本じゃないと育たないんです。
というふうな事をいうと日本じゃないと作れないんですよ。
でも日本人だからおいしいと感じる訳ではないんですか?世界中の人が食べたらおいしいと思う魚なんですかね?普遍性が…。
アメリカの今のマーケットで言うといわゆるサーモンとマグロというのはもともとありますけれどもその3番手にもう既にブリが入ってるんです。
そこまでもう。
(有路)既にもう来てます。
メジャーになってるんですね。
あとやはりブリというものを同じような仕組みで我々もそういう業者さんから出資を今集めているところで形をどんどん作っていってできれば来年にはもう事業スタート。
水産業界実は養殖業界って若いんですよ。
非常に可能性があるという事をみんな理解してほしいというところがあるんですね。
地域産業で世界に勝負できる産業多分これだけです。
まさかですよねそれは。
それを多分テレビご覧になってる皆さんも全然知らないと思うんですよ。
多分知らんと思います。
思うんですけどまずする事はやっぱり国民的朝の「連続テレビ小説」で…今の話を全部ドラマにするんです「朝ドラ」で。
サケが川を遡るがごとく。
ごとく。
ぐいっと。
そうなんです。
NHKさんにそのドラマを作って頂くと。
片山さん危機的な状況といわれる日本の養殖業なんですけれどもレベルは高いんですよね。
そうなんですね。
そのすごさというのを改めてよく分かりましたしこのピンチ実はチャンスなのかもしれないなと。
ここから動き出していかないといけないですね。
ですね。
捕らえて頂きましょうチャンス!エンディングナンバーはブリちゃんことブリトニー・スピアーズ。
このチャンスを生かせという思いを込めて「...BabyOneMoreTime」。
おいしい!2014/04/06(日) 08:25〜08:57
NHK総合1・神戸
サキどり↑「養殖うぉーず〜ジャパン・ブランドで戦え!〜」[字]

大行列!安くておいしいクロマグロの秘密★高級珍味・海のフォアグラ開発秘話★養殖大国ニッポンのピンチ★切り札はブリ?★世界的ヒット!ノルウェーサーモン強さの秘密

詳細情報
番組内容
ヒラメやブリ、クロマグロに至るまで、天然魚に負けない味と付加価値で世界一といわれてきた日本の養殖魚。しかし近年、価格の安い輸入魚に押され、市場を奪われ始めている。このままでは、おいしい日本の魚が消えてしまうという専門家も! 世界で戦うには何が必要なのか? サキどりでは養殖大国に躍り出たノルウェーを徹底取材。そこには業界全体が利益を得る画期的な仕組みが! 日本の養殖業の課題と世界で戦う処方箋を探る。
出演者
【ゲスト】木本武宏,有路昌彦,【キャスター】ジョン・カビラ,片山千恵子

ジャンル :
情報/ワイドショー – その他
ニュース/報道 – 経済・市況
バラエティ – その他

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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