(テーマ音楽)筑波山を遠くに望む霞ヶ浦です。
冬広大な水辺に集う渡り鳥たち。
豊かな恵みが多くの命を支えます。
更に日本で最大の雁オオヒシクイの関東唯一の越冬地となっています。
多様な命でにぎわう水辺。
早春へと向かう霞ヶ浦で生き物たちの営みを見つめます。
茨城県南東部に広がる霞ヶ浦。
琵琶湖に次いで日本で2番目に大きな湖です。
湖岸は複雑に入り組みヨシなどに覆われています。
周囲に広がる田園地帯。
豊かな水を利用してここでは古くから農業が盛んに営まれてきました。
2月湖は多くの鳥たちでにぎわいます。
岸辺近くを泳ぐのは…こちらはオナガガモ。
主な食べ物は水草などです。
カモたちは水の中に頭を突っ込み届く範囲の水草を食べて回ります。
浅瀬の続くヨシ原沿いは格好の食事場所です。
水辺に入るヨシの根元は小さな生き物たちの隠れがともなります。
こちらはテナガエビ。
大きさは10cmほどです。
ワカサギは冬でも活発に動きます。
水の中に住む生き物を潜って狙う鳥たちもいます。
こちらは魚取りの名手…霞ヶ浦では数多くの水鳥たちが冬を過ごします。
湖の一角にひときわ広大なヨシ原があります。
関東最大級のヨシ原。
湖に突き出るように広がる…ここでは水辺とは違う鳥たちが見られます。
山から下りてきて平地で冬を過ごします。
冬鳥のツグミです。
地面を歩いてミミズや虫を探します。
ヨシにつかまっているのは…くちばしで茎を割り中に潜む虫をついばみます。
上空から獲物を探すのはタカの仲間チュウヒです。
低空で飛びながら草陰に潜むネズミなどを捕らえます。
広大なヨシ原で鳥たちは豊かな恵みを受けます。
冷え込みの厳しい冬の朝。
みなもにもやが立ちこめます。
朝焼けの空に現れたのはオオヒシクイ。
編隊を組んで飛びながら盛んに鳴き交わしています。
(オオヒシクイの鳴き声)田んぼにやって来ました。
(オオヒシクイの鳴き声)後に続く群れも次々に降り立ちます。
霞ヶ浦では毎年100羽近くが冬を過ごします。
オオヒシクイは翼を広げると1.6mほど。
日本に来る雁の仲間で最大です。
食事が始まりました。
食べるのは土の上に残る落ち穂や刈り取りのあとに芽吹いた二番穂です。
田んぼにはあちこちに水を張った場所があります。
オオヒシクイはこうした場所で水を飲んだり水浴びをしたりします。
広大な水辺に田園風景が続く霞ヶ浦。
オオヒシクイにとって過ごしやすい関東唯一の越冬地です。
低空飛行で現れたのは珍しいタカ…飛び出した小鳥を追いかけます。
冬の田んぼは獲物が見つけやすい絶好の狩り場です。
食事を終えるとオオヒシクイは一休み。
でも群れでは必ず1羽が辺りを警戒します。
田んぼで鳥たちは伸び伸びと過ごしています。
日中強い風が吹き始めました。
北西からの季節風「筑波おろし」。
冬の霞ヶ浦の風物詩です。
強い風や波を避けようと飛び立つ群れ。
でも強風にあおられてちりぢりです。
ここはヨシが茂る岸辺。
カモが集まっています。
入り組んだ岸辺に密生するヨシは風や波を遮ってくれるのです。
風が弱まった水辺に大きな鳥が現れました。
タカの仲間…水面近くで泳ぐボラなどの魚を狙います。
翼をすぼめて急降下。
見事捕まえました。
大物をしとめたミサゴ。
ゆっくりと食べ始めます。
こちらは広大なヨシ原「妙岐の鼻」です。
地面を覆い尽くす枯れたヨシ。
よく見ると踏み倒された跡があります。
上から眺めると複雑に続いています。
獣道のようです。
草むらを歩いていたのはなんとタヌキでした。
カップルでしょうか?食べ物を探しに出てきたようです。
意外な出会いがヨシ原の豊かさを物語ります。
日没近くに姿を現したのはハイイロチュウヒ。
狩りを終えねぐらとなるヨシの中に飛び込んでいきます。
一方チュウヒはねぐらに帰る前に近くの木で一休みでしょうか。
広大なヨシ原に抱かれるように鳥たちは一日を終えようとしています。
こちらは田んぼのオオヒシクイ。
一斉に飛び立ちました。
(オオヒシクイの鳴き声)群れで鳴き交わしながら夜を過ごすねぐらを探して飛び回ります。
やがて春の農作業が始まる頃オオヒシクイは遠く北へと渡っていきます。
3月中旬。
湖面をにぎわせていた水鳥たちはいなくなっていました。
岸辺を縁取るヨシ原。
ぬるみ始めたみなもでは新しい芽が顔をのぞかせています。
霞ヶ浦を代表する水草…水の中で日ざしを浴びて若葉が鮮やかに輝きます。
豊かな水辺では北へ帰る鳥や南から来る鳥が英気を養います。
こうした鳥たちが目立つと霞ヶ浦は春めいてきます。
あぜには色鮮やかな花々が咲き始めました。
冬から春へ。
多様な環境が広がる霞ヶ浦は多くの生き物たちを支えていました。
2014/04/06(日) 07:45〜08:00
NHK総合1・神戸
さわやか自然百景「霞ヶ浦 早春」[字]
日本で2番目に広い湖、霞ヶ浦。水辺、湿原、田んぼなどが広がる多様な環境にはオオヒシクイやハイイロチュウヒなどが躍動する。早春を迎える霞ヶ浦で鳥たちの営みを描く。
詳細情報
番組内容
日本で2番目に広い湖、霞ヶ浦。冬、ここには多くの渡り鳥が集う。カモたちは湖岸で水草を食べ、沖ではカンムリカイツブリが魚を捕らえる。関東有数の広さを誇る湿原では珍しいオオジュリンが越冬し、ハイイロチュウヒは獲物を求めて舞う。この時期、最もにぎやかなのがガンの仲間オオヒシクイ。早朝、田んぼに飛来し落ち穂を食べて過ごす。水鳥たちが北へ去る頃、大地は花々に彩られる。早春を迎える霞ヶ浦で鳥たちの営みを描く。
出演者
【語り】中村慶子
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
趣味/教育 – 旅・釣り・アウトドア
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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