あのクラシックの名曲をあなたのものに。
人生を豊かにしてくれる一曲を一緒に見つけませんか?今回は…。
(「交響曲第5番」)ベートーベンといえばこの曲「交響曲第5番運命」。
そして「運命」といえば…。
ジャジャジャジャーン。
このフレーズ「運命」だけのものと思っていませんでした?違うんです。
これによく似た音符ベートーベンの他の作品からもたくさん見つけてしまいました!もしかして…そしてゲストのROLLYさんもお気に入り?「運命」誕生の陰にはベートーベンの人生を懸けた大きな決意が!「運命」の「ジャジャジャジャーン」は実はいろんなところに隠れていた?ララララララララー。
美しいメロディーの裏にも!?今日はベートーベンがこだわりにこだわった音楽にドカンと迫ります!「ららら♪クラシック」今日はベートーベンの「運命」をご紹介します。
世界で最も有名なクラシックの曲といっても過言ではないほどの人気の曲。
王道ですね。
そうですね。
一度聴いたら忘れられないですからね。
それでは本日のお客様をご紹介しましょう。
ミュージシャンのROLLYさんです。
どうもよろしくお願いします。
果たしてベートーベンさんのお話をするのに私が音楽家といっていいものかどうか分からないんですが本日はよろしくお願いします。
でもベートーベンのようなフリフリな…。
今日はそれらしい雰囲気でやってみました。
ROLLYさんといいますとロッカーとかロックギタリストっていうイメージが強いんですけれどもクラシックとの接点はいかがですか?実をいいますとロックとクラシックは意外と密接な関係にありましてね。
ディープ・パープルっていう昔からクラシックとロックの融合したグループもよくございましたがここ数年…それは面白そうですね。
「運命」もそこの中では非常に人気のナンバーでございます。
ひと節聴かせて頂きたいなと。
これは楽しみですね。
チャチャチャチャーン…あ!ダダダダーン!・「運命宿命」面白い解釈ですけどもじゃあROLLYさんこの曲がどうして「運命」と呼ばれているのかというのは…。
「運命」という名前を付けたのは誰なんですかね?いい質問ですね。
この曲の正式名称は…でもこの説は定かではないんですが。
タイトルが付いてからと付く前だと随分イメージ変わったりしてね。
しかも「運命がこうドアを叩く」なんて言われたら他の聴こえ方しないですもんね。
あのダダダダーンが。
ものすごく力強いですよね。
それでとにかく一回聴いただけで覚えますよね。
不思議です。
既に作曲家として名をはせていた38歳のベートーベンが発表したのがこの曲。
(「交響曲第5番」)ベートーベンの事は知らなくてもこのフレーズを聴いた事のない人はいないでしょう。
この4つの音は「運命のモチーフ」と呼ばれています。
しかしこの4つの音は「運命」だけに見られる特徴ではありませんでした。
「運命」作曲の10年以上前に書かれたピアノ・ソナタです。
分かりましたか?もう一度聴いてみましょう。
冒頭のメロディーの陰に4つの音が出てきます。
同じ音が3つ続き4つ目に下がるこの形は「運命のモチーフ」にそっくり。
そしてこの曲でも。
この曲では要所要所で「運命のモチーフ」とよく似た音符があらわれます。
1806年作曲…ここでは4つの音がちょっと違った形で出てきます。
ティンパニーの音に注目。
ここでは4つの音のモチーフはメロディーの導入を受け持っています。
このようにベートーベンはさまざまな作品で4つの音を試していたのです。
1807年ベートーベンは本格的に「運命」の作曲にとりかかります。
長年こだわってきた「運命のモチーフ」はこの曲で集大成となったのです。
(「交響曲第5番」)まず冒頭で「運命のモチーフ」が力強く登場します。
それ以降も「運命のモチーフ」は形を変えながら何度も出てきます。
全ての楽器が一度はこのモチーフを演奏するのです。
「運命」はベートーベンの心の中で長い間鳴り続けていたモチーフの究極の姿だったのです。
はあ〜!「熱情」すごかったですね。
でも小出しにこのネタいつか集大成にしようと思ってたんですかね。
恐らく僕が思うのは大昔ベートーベンの頃は録音する技術がなかったじゃないですか。
録音した事がないから一生に一回しか聴かない曲とかもあったと思うんですよね。
だから同じダダダダーンをしつこくやる事によって印象づけたんじゃないかな。
確かに聴いたら忘れられないですよね。
きっとみんなコンサートの帰りに口ずさんで帰ったであろう。
多分帰りみんなで「ダダダダーン!」って言ってたんじゃないですか?この4つの音にこだわって試行錯誤を重ねた結果「運命」が出来たわけなんですけどもこの作品の中でもベートーベンは試行錯誤を繰り返しています。
こちらをご覧頂きたいと思います。
これは?本人直筆の楽譜ですか?そうなんです。
是非近くで見て頂きたいと思うんですけれども。
では老眼鏡を掛けさせて頂きましてね。
自筆譜のコピーという事でですね。
はあ〜。
冒頭部分のグシャグシャッと消してる部分があるんですけど…。
ありますね。
ここね。
それ冒頭のジャジャジャジャーンのところなんですけれども左の方を見るとフルートと書かれているんです。
本来参加する予定だったけどやっぱり違うなっていう事でフルートの部分は消したわけですね。
そうなんですよ。
そこを是非ベートーベンが最初は予定していたフルートの音でこのメロディーを吹くとどんな感じなのかというのを…。
少しソフトになるかもしれませんね。
ちょっとこちらを聴いてみて下さい。
う〜ん。
いかがですか?ものすごく重大な感じではないですね。
割と「しまった。
クレンジング買ってくるの忘れた」ぐらいの感じですよね。
切実感がそこまでない。
実際に演奏してみる前にもう消してるわけですからね。
偉いですよね。
脳内で完璧に頭の中でなってるんですね。
私もね作曲する時は楽器持たないです。
想像するだけです。
実をいいますとね子供の頃おなかが非常に弱くてね学校の帰りとかにやたらおなか壊すんですよ。
それで我慢してテテテって走って帰る時に…ダンダダンダダダダンダダンダダダ…とか。
その時楽器持ってなかったので。
楽器を持って作曲しようとすると自分の演奏スキル以上のものはできないじゃないですか。
でも頭の中は全ての楽器を同時に鳴らす事ができるんですよね。
ダダーンダンドンババーン!そうそう。
まさにそういう事!それをベートーベンが…。
頭の中で全部鳴ってるものをハア−!って書いたんですよね。
(「交響曲第5番」)4つの音にこだわってきたベートーベン。
そこにはこだわれたワケとこだわったワケ2つの理由があったのです。
これはベートーベンが書いた「運命」の楽譜です。
書き直した跡が至る所に見られます。
納得するまで何度も修正したんですね。
理想の音を追求し続けるその姿勢まさに作曲家の鏡ですね!でも作曲家がそんなふうにこだわれたのにはベートーベンが生きた時代が関係していたんです。
ベートーベン以前のバッハハイドンといった作曲家は主に貴族や宮廷教会に雇われ給料をもらって作曲するいわゆるサラリーマンでした。
しかし19世紀の初め市民階級が台頭し始めると裕福な彼らは作曲家を雇うのではなく自由に作曲できるよう支援しました。
おかげでベートーベンは純粋に理想の音楽を追求する事ができたのです。
だからベートーベンは4つの音にこだわれたのです。
しかしベートーベンはこだわれたからこだわっただけではありませんでした。
「運命」作曲の数年前ベートーベンは自分の運命と格闘していました。
20代後半から徐々に耳が聞こえなくなっていったベートーベン。
それは音の世界で勝負する彼にとって耐え難い苦しみでした。
絶望のふちに追いやられ彼は自殺をも考えます。
しかしベートーベンが選択したのは死ではなく芸術と向き合い続ける事でした。
彼にとってやはり…
(「交響曲第5番」)その後ベートーベンは怒とうのように名曲を生み出します。
そんな時代に「運命」は作られたのです。
彼がこだわったワケそれは芸術そのものが生きる希望だったからなのです。
我々人間っていうのはふだんあんまり死を意識して生きていないのでね自分の根底にある本当のテーマを忘れがちかもしれませんけど彼は自らの命を絶とうとした時についに到達したのかもしれませんね。
極限状態で。
でもベートーベンを救ったのは音楽だったという事ですよね。
いかがでしょう?ROLLYさん。
音楽のすばらしさはほんと言葉で言い表せないぐらい。
例えば5分間で1本の映画ぐらいのイメージを膨らませる事ができる。
音楽はそこがすごいところですよね。
あとは初めてのアーティストとしての音楽家になったっていうのがまあベートーベンですからそう考えるとね今のプロの音楽家全部の祖先みたいなところありますよね。
そう考えると…。
足を向けて寝られないですね。
でもさっきの1人でずっと歌を歌いながら帰ってくる少年なんていうのは僕はそういう姿こそベートーベンそのものだなと思いますけどね。
クラシックにまつわる素朴な疑問にお答えします。
答えて下さるのはたくさんのコンサートに出かけクラシック音楽の情報を発信し続ける音楽ジャーナリスト…お客様の拍手が弱まってきたりあるいは場内の照明が点灯したりあるいはオーケストラの団員の方が袖に引き上げるという時に拍手は自然とやんでいきます。
指揮者が何度も舞台に戻るのはすばらしい演奏だからこそなんですね!番組ではクラシックにまつわる疑問・質問をお待ちしています!今日の名曲は…強烈なインパクトがある冒頭の4つの音。
実はそれはベートーベンがこだわり続けたものであり「運命」はその集大成でした。
ベートーベンは時代の変化とともに自由に作曲できる環境を得ました。
そして音楽こそ彼の生きる希望でした。
「ジャジャジャジャーン」が登場するのは冒頭だけではありません。
いろんなところで形を変えて出てきます。
その一部をご紹介しますよ〜!「運命」はベートーベンがとにかく4つの音のモチーフにこだわり続けた曲なんですがその「ジャジャジャジャーン」はさまざまな顔を持っています。
それをいくつか紹介していきたいと思います。
途中で第2主題と言われるメロディーが出てきます。
きれいなメロディーのところなんですけど。
・「思い出してよ」・「生まれた日の事」そうです。
このメロディーが3回出てくるんですけどラララで一緒に歌って頂けませんか?はい。
いいですか?さんはい。
ララララララララー。
ラララララーラララー。
今ちょっとフェークしてしまいました。
いやいやROLLYさんの世界にもうたっぷりとベートーベンがつかってしまいましたけれども。
このジャジャジャジャーン。
ジャジャジャジャーン。
きてますね。
今回のダダダダーンは…突き放す感じよりもダダダダーン「いかがかな〜?」って感じ。
ちょっとソフトですね。
そうなんです。
この美しいメロディーの裏でチェロとコントラバスという弦楽器の低いパートがこのように追いかけてメロディーをそっと後押しさせているんですね。
ここに入っているのは知りませんでしたね。
隠れジャジャジャジャーンなんですこれが。
知りませんでした。
勉強になりましたね。
第1楽章の中でもねテンポもとても速くてメロディアスに聴こえる4つの…。
ラータタタタタタタタタっていうところ?そこもいいんですけれども実は今日ご紹介するのはこちらです。
軽やかに。
いかがでしょう?どんな印象がありますか?すりガラス越しに森の風景を見てるような。
そうですね。
いろんなふうに聴こえてくると思うんですがここ木管楽器が中心になって演奏している部分なんですが実はこれは先ほどからずっとベートーベンがこだわっている…ジャジャジャジャン。
ジャジャジャジャン。
ジャジャジャジャン。
というのが急降下ジャジャジャジャーン。
なるほど。
重なってるわけですね。
そうなんです。
ダダダダーンの素材を…。
重ね合わせて少しこう…でも冒頭だけでなく4つの音のテーマをいろんな形に変形したり圧縮したり重ねたりっていうのでものすごい数この曲の中で出てくるんですけどそれを一個一個こうやって聴いていくのもすごくいい聴き方かもしれませんね。
これは一曲の音楽でありながら何年間も楽しめるすごい要素がありますね。
そうですね。
それでは「運命」お聴き頂きましょう。
いろいろ考えさせられますね。
いろんな風景が浮かびました今。
時々歌ってましたもんね。
はい。
今はね8人ぐらいのきょうだいがいる子供たちがおかずを巡って争奪戦っていうのを想像してました。
「運命」のテーマでね。
いろんなものすごい想像できますね。
でもね僕も本当にそう思います。
年をとる度に音楽を聴く力ってちょっとずつ伸びてきますよねずっと聴いてると。
でROLLYさんが曲調が変わる度にグッて拳に力を入れたりするのがすごく。
だからクラシック音楽っていうのは堅苦しくて眠くなる難しいものじゃなくて楽しいものなんだなって皆さんに思ってもらいたいですね。
今日新たな運命の扉が開いた気がしました。
ROLLYさんベートーベンに続いてこれからもたくさんすばらしい音楽作って下さいね!「ららら♪クラシック」今日はこの辺で!2014/04/05(土) 21:30〜22:00
NHKEテレ1大阪
ららら♪クラシック「ドウキでドカン!〜ベートーベンの“運命”〜」[字]
今回はベートーベンの交響曲第5番通称「運命」。冒頭のジャジャジャジャーンは一度聞いたら忘れられないが、実はこの4つの音は「運命」だけのものではなかった!?
詳細情報
番組内容
今回の名曲は…ジャジャジャジャーン! クラシック音楽で最も有名な曲と言っても過言ではないベートーベンの交響曲第5番「運命」。冒頭のフレーズは一度聞いたら忘れられないほどのインパクトだ。しかし、実はこの冒頭の「4つの音」は「運命」だけのものではなかった! ベートーベンがこだわりにこだわった音楽とその背景に迫る! ゲストのミュージシャン・ROLLYが「運命」を歌う!? ロック好きの人も必見!
出演者
【ゲスト】ROLLY,【出演】指揮者…尾高忠明,東京フィルハーモニー交響楽団,【司会】石田衣良,加羽沢美濃,【語り】服部伴蔵門
ジャンル :
音楽 – クラシック・オペラ
趣味/教育 – 音楽・美術・工芸
劇場/公演 – ダンス・バレエ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32721(0x7FD1)
TransportStreamID:32721(0x7FD1)
ServiceID:2056(0×0808)
EventID:7147(0x1BEB)