「人体ミクロの大冒険」。
今日の物語の始まりは筋骨たくましいこちらの男性です。
ある秘密があります。
写っていたのは赤いドレスを着た子どもの姿。
実はなんと…。
生まれた時体の特徴は女性でした。
しかし突然性器が発達。
男性の体に変身したというのです。
体の性別の特徴がそっくり変わってしまう不思議な現象。
起こっているのはドミニカ共和国サリーナス村やその周辺です。
こちらの女性はかつて男性でした。
この少年もつい最近まで女の子でした。
医師の推定ではこの地域で突然性が変わった人は数百人以上に上ります。
にわかには信じられないこの現象。
実はあなたの体にも潜むある細胞が引き起こしているのです。
今日のテーマは「あなたを変身させる細胞の力」です。
あなたの人生には大きな変身の時期があります。
思春期子どもの体は一気に大人へと変身します。
その後愛し合い子を育み親となって成熟という変身を遂げます。
(産声)細胞が秘めた驚異の力があなたを劇的に変身させるのです。
こんなのあるの?言葉失うよね。
びっくりしたね。
でも何か一人だけが変わったというんだったらまだだけど村全体でっていうのは…。
僕も昔医者をやっていましたからそういうケースがあるというのは教科書では知っていたんですけどもこうやって1個の村の中にこれだけたくさんおられるというのはちょっとびっくりです。
お魚でオスからメスとかありますよね?変わっていったりとか…どうなんですかね?ああいうのも細胞なんですかね?細胞が…。
僕たちもそうですよね。
僕たち全員やはり子どもの時僕なんかも小さい時はとても女の子みたいなきれいな声していたのがある時を境にいきなりこんな事になってしまって。
だから細胞ってある瞬間にものすごい変化をするというか。
でもあれは体が変わったら気持ちもついていくものなんですかね。
ねえ。
確かに。
あの村結構おおらかだね。
(松嶋)おおらかだね。
しょっちゅう起きているから「まあ大体男の子か」みたいな。
(松嶋)そうですよね!ドミニカ共和国で起こった男女の性が変わる不思議な出来事。
その謎を解く鍵が細胞の変身パワー。
実はあなたもその変身パワーを経験しているはずなのだ。
細胞の変身パワーを私たちが実感するのは第2の誕生とも呼ばれる思春期です。
こちらは思春期前の子どもたち。
男の子も女の子も体つきに大きな違いはありません。
しかしこのあと僅か数年の間に体の性別を決定づける大変身が起こるのです。
変身を体験したばかりの…これは3年前の国木田さん。
少年少女に特有のすらりとした平板な体型でした。
それが今ではどうでしょう?以前の国木田さんと同じ体型の子と比べてみると違いがよく分かりますよね。
男の子も同じです。
2歳年の違う大石君兄弟。
2人の身長差は20cmありますが3年前はほらほぼ同じ体型でした。
筋肉にも差がつきました。
思春期少年少女は大人の男性と女性へ全く異なった姿に変身を遂げるのです。
この変身が一生のうちでいかに劇的なものかそれを物語るデータがあります。
下着メーカーの研究所です。
女性の体型を記録するために撮影されてきた写真は実に16万枚以上!こちらはある4歳の女の子の写真です。
以降35年にわたって体の変化を記録し続けました。
世界でも例を見ない貴重なデータです。
10歳までは全身の細胞は増殖を繰り返し年々体を大きくしていきます。
しかし10歳を過ぎ思春期に入ると体つきが急激に変化します。
全身の細胞が突然活動を変えたのです。
思い出して下さい。
サリーナス村で性が変わった人たちも筋肉がついたり胸が大きくなるといった変化が同じ思春期に突然起きていました。
実はこの不思議な現象も思春期の大変身の仕組みが大きく関わっています。
そしてこの大変身を起動するのは脳にあるたった一種類の細胞です。
思考の中枢脳といえば電気信号をやり取りする神経細胞の塊というイメージです。
しかしその奥底には内分泌細胞と呼ばれる全く異なった働きをする細胞が潜んでいます。
では内分泌細胞の働きは一体何なのか?今回その働きの様子を世界で初めて鮮明に捉えました。
この部分が一つの内分泌細胞です。
暗くしてみます。
細胞の中に見えてきた無数の光る粒ホルモンです。
内分泌細胞が作り出すこの物質ほかの細胞を変えるすごいパワーを持っています。
それではいよいよ思春期内分泌細胞が出すホルモンの働きを見に行きましょう!脳を目指します。
脳の下に垂れ下がるようにしてあるのは脳下垂体。
脳と体をつなぐ場所です。
内分泌細胞はこのすぐ上視床下部に集中しています。
見えてきました。
思春期の大変身を引き起こす内分泌細胞がこれ!細胞は下に向けて長い尻尾を伸ばしています。
中にはたくさんの丸いものが浮かんでいます。
これがホルモン。
膜に包まれて蓄えられているのです。
突然細胞がホルモンを血管に向けて放出し始めました。
思春期の始まりです。
ホルモンは血流に乗ってほかの内分泌細胞も目覚めさせながら脳を出ていきます。
目指すのははるかかなたおなかの下です。
それは卵巣です。
既にご紹介した排卵実は内分泌細胞が出したホルモンによって始まります。
ここで注目して頂きたいのは卵子が出てくるその瞬間です。
卵子と一緒に出てきた透明な液体女性ホルモンです。
女性ホルモンの放出が始まったのです。
出しているのは卵子を包んでいた卵胞細胞。
実はこれも内分泌細胞の一つなのです。
女性ホルモンは血液の流れに乗って全身へと広がっていきます。
そしてこれをきっかけに体中のあちこちの細胞が一斉に変化を始めるのです。
真っ先に変化を始めるのが胸。
お乳を作る乳腺細胞です。
ホルモンを受け取って劇的に発達します。
その秘密は乳腺細胞の中にある受容体といわれるたんぱく質です。
ここにホルモンがくっつくと…スイッチが入ったように細胞は活動を大きく変え次々と分裂を始めます。
乳腺の周りにある脂肪細胞もホルモンを受け取って増殖。
胸が豊かに膨らみます。
更に…骨盤にある骨芽細胞がホルモンを受け取り活性化。
骨盤は横にせり出します。
胎児を支えるためのこの変化が豊かなヒップの秘密なのです。
少女から大人の女性への劇的な変身。
それは脳の内分泌細胞がホルモンを出す事で60兆の細胞社会を丸ごと大変身させていたのです。
私らの体って神懸かってますねこうやって見たらね。
そうですね。
すごいね。
女性ホルモンって全身に行ってお乳とか局部的にも変わるけど全体にも行き渡るんですか?血液の中に出ますから一瞬のうちに全身に。
だからメールで言うと一斉メールを…。
「女性になれ」みたいな。
受け取る方も来たメールを全部読むんじゃなくてフィルター設定みたいにして「このメールは読みます。
でもこのメールは読みません」というのが細胞ごとに決まっています。
受容体レセプターというんですがそれがちゃんと女性には女性用の受容体が備わっていますからものすごくうまく出来ています。
思春期の時に自分が変身していった実感ってありますか?体の変化というのはあんまり感じなかったんですけど逆に精神的にうつうつとするというか太宰治をすごく読み込んだりとか…。
性別についてってそんな悩みました?高校生とかになった時にすごいスタイルのいい子っている訳ですよ。
おっぱいもあって脚も長くて細くてとかという子を見た時に「何だ?この子」というか「私まだ間に合うかな?」とか…。
結局間に合わなかったですけど。
ハハハハハ!おっぱいが小さいとかというのは遺伝というよりかはもうこれはフィルターかかってるんですかね?お尻が小さいとか。
それはう〜ん…。
ちょっとそこ僕も専門じゃないので。
すみません。
誰にも訪れる思春期。
それは体の性別を完成させる細胞たちの一大イベントです。
でもそれが性別自体まで変えてしまったのがサリーナス村のあの出来事でした。
秘密は何なのでしょうか?そもそも性別は遺伝子で決まります。
X染色体なら卵巣が出来Y染色体なら精巣が出来ます。
しかし遺伝子が性を決めるのはここまで。
この先は細胞が体の性別を作っていきます。
お母さんのおなかにいる胎児の時代精巣や卵巣の細胞が性ホルモンを出し性器を作ります。
ところがサリーナス村の人たちはこの時細胞がうまくホルモンを出してくれませんでした。
このため性器がちゃんと作られないまま産まれ男と女を取り違えられてしまったのです。
しかし体の性別を完成させる思春期。
今度はちゃんと細胞が性ホルモンを出したため性器が遅れて発達。
性が変わったように見えたのです。
サリーナス村は隔離された土地で近親婚が多いためこうした問題が起こりやすく引き継がれやすいのです。
ではここからはホルモンの専門家をお迎えして更に深く伺っていきましょう。
「思春期は人間にしかないらしい。
どうしてでしょうか?」と。
それは二足歩行とかの問題じゃないんですかね。
立ち上がったからホルモンがどんどん落ちやすいと。
そうそう。
人間にしかない。
…ないのはなぜでしょうか?思春期が人にしかない理由の一つは脳であろうといわれています。
脳?そうです。
普通動物ってすぐに大人になってたくさん子どもを作るという事になるんですけれども人間は20年近くかかるといわれている。
脳が肥大化してより長い間育てなければ脳が機能しない。
何で思春期が起こるかというと脳が独自で発達していって大人に向かっていくんですけど発達が終わってくると体の方が妊娠出産育児のモードに切り替えましょうと。
それで体が大人になっていく間を思春期と呼ぼうというふうになっている訳ですね。
そういうポジションの事。
そうですね。
やはり全身を全て変えようとなるとそういった一斉メールを出さないとホルモンとか受容体…。
今話聞いてて思春期というのは結局人間が子孫を作るために男も女も体の変化が起きる。
そうすると全ての持ってる細胞というのは子孫を作るためというのが最大目標…。
そうですね。
長い生物の進化で見るとほとんどの間は次の世代をちゃんと残すというのがほぼ唯一の目的だったと思うんですね。
子どもを産んでそうするともうその世代の役割は終わりと。
それが人間になって初めて脳がこんなに大きくなって寿命も延びて子どもを産み育てたあとも長い人生が待っていると。
だから人間というのはホント特殊な生物です。
思春期を経て大人の体になったあなた。
けれどまだ変身は終わった訳じゃない。
就職結婚出産人生のいろんな出来事の中で再び細胞が大切なホルモンを出す時がやって来る。
思春期のあと細胞が再びあなたにとって大切なホルモンを出す機会が出産です。
初めての出産を迎えている…今和歌子さんの体の中である細胞が活動を始めました。
その細胞はやはり脳の視床下部にあります。
オタマジャクシのような形をした細胞。
内分泌細胞の一つ…大きな変身パワーを秘めています。
この細胞も長い尻尾を持っています。
その先からオキシトシンというホルモンを全身に向けて分泌します。
その目的は…こちら。
これはネズミの子宮の一部です。
そこにオキシトシン細胞が作るオキシトシンをかけてみると…。
ギュ〜ッと縮んでいくのが分かりますか?そう。
オキシトシン細胞の働きは子宮を収縮させる事なのです。
あ〜っ!このオキシトシン細胞の働きで起こるのが陣痛です。
赤ちゃんを少しずつ子宮の外へと押し出していきます。
はい元気な子だね。
(産声)赤ちゃんをこの世に送り出し和歌子さんを母にした…でもオキシトシン細胞がその本領を発揮するのはここからです。
今回和歌子さんのオキシトシンを測定させてもらいました。
陣痛が起こる前陣痛中出産後3つのタイミングです。
オキシトシンは陣痛中に高い値を示しています。
子宮を収縮させ赤ちゃんを送り出すためです。
でも不思議なのはここから。
出産の1時間後なぜか値が更に高まっていたのです。
突然ですが皆さんオキシトシン細胞は何のために出産後もオキシトシンを出すのでしょうか?それは子宮を元に戻さんとね。
ずっとおなか出っ放しやからちゃう?私赤ちゃんが2時間置きにミルクを欲しがって泣く時に男の人とかは起きないのに女の人はなぜかパッと起きて…。
あげれるの。
すごく神秘な話に聞こえて…。
関係があるのかな?
(松嶋)どうなんやろう?でも男も気合い入れれば起きれます。
なんと角田さんいいところをついています。
答えを教えてくれたのはこちらドイツマックスプランク研究所。
2012年オキシトシン細胞について新たな発見がありました。
これは…特殊な処理を加えレーザー光線を当てると脳の奥にあるオキシトシン細胞を浮かび上がらせる事ができます。
世界で初めて鮮明に捉えられたオキシトシン細胞の全貌です。
大きな光の玉がオキシトシン細胞の集まりです。
その数およそ8,000。
下に向かう尻尾は全身に向けてオキシトシンを放出し陣痛を引き起こすためのもの。
でもそれとは別の方向にも尻尾が伸びていますよね。
その先は脳。
実はオキシトシン細胞は脳に向けてもオキシトシンを放出しているのです。
その目的は何か?教えてくれるのは…。
こちら。
平原ハタネズミはオスとメスがつがいを作り生涯同じ相手と添い遂げる珍しいネズミです。
こちらは子だくさんの家族。
オスもメスも熱心に子どもの世話をしていますよね。
親子の深い愛着行動が大きな特徴なのです。
その理由は脳にあります。
脳の断面に見える黒い部分はオキシトシンの受容体です。
平原ハタネズミは脳の神経細胞が多くの受容体を持ちオキシトシンが強く作用します。
これが愛着行動を生み出しているというのです。
「う〜ん…本当に?」という方こちらをご覧下さい。
ペアを作らない普通のネズミです。
オキシトシン受容体を増やす薬をネズミの脳に注射してみたら…。
なんと平原ハタネズミのようにオスメス寄り添う行動をとるようになったんです。
オキシトシン細胞は脳でどのように愛着行動を生み出しているのでしょうか。
特に重要な脳の場所は2つです。
一つは扁桃体。
恐怖や緊張をつかさどる場所です。
ここに細胞がオキシトシンを分泌すると神経細胞の興奮が収まり警戒心が解けます。
もう一つは側座核。
快感をつかさどる場所です。
ここに細胞がオキシトシンを分泌すると神経細胞が活性化。
強い快感を覚えます。
相手への警戒心が解け快感を感じ離れたくないと思う。
これが平原ハタネズミの愛着行動の基礎になっていたのです。
あらゆる生き物にとって大切な事は子孫が繁栄していく事。
そのために細胞は子どもが自立するまで親がちゃんと世話をするよう愛着を生み出すのです。
我が子への愛情を深めるために細胞は出産後もオキシトシンを出し続けているのです。
なるほど。
だから産まれた時に女性はすぐ猿そっくりでも「かわいい!」って言うけど父親は猿だと思ってるんじゃない?ちょっと打てばいいねんなオキシトシン。
早めにね。
出てたんだあの時っていう…。
(松嶋)私ね陣痛の間ね何回も気を失ってたらしいんですよ。
だから産んだ時に赤ちゃんをカンガルーケアでだっこするんですけど「はいはい。
もうはよ下ろして下さい」。
そこから2分後ぐらいに洗って赤ちゃんがウワ〜ッて泣いてるのを見て「かわいい〜!」って…。
やっぱり妊娠出産の時ってオキシトシンがすごく上がるんですね。
そうすると赤ちゃんの泣き声にすごく敏感になったりとか赤ちゃんの匂いがいとおしくなったりっていう感覚がパッと変わるんですよ。
は〜…。
私たちが感情であったりいろんな心地よい感覚。
実はかなりの部分はいろんなオキシトシンのような物質で説明できるんじゃないかと。
僕も二十数年前医学生だったんですが松嶋さんと同じ子宮をともかく縮めるためにオキシトシンはあるというふうにそう書いたら丸だったんですが愛情というもっと大切な働きもあるという事が分かってきている訳ですから…。
オキシトシンを持っていない男性は自分の子どもかわいいって言ってるけどあれうそ?オキシトシンを持ってない男性って多分いないと思います。
男性でもちゃんと働いてますので…。
野田さん出ました?出ました。
すごく出ました。
でも私何かちょっと違和感があって多分小説を書いてるからだと思うんですけど私たちは感情があって意志があって…。
お話を伺ってるとどうも細胞が私たちを支配してるというか愛情さえも「赤ちゃんかわいい」って私の気持ちじゃなくて細胞なの?って裏切られたような気持ちが正直あるんですよね。
でも極論を言うと私たちの体は細胞で出来ていて全部物質で出来ていますから結局心もそういった細胞や物質が作り出してるという事は言えるんですが…。
でもホントはそうじゃないと思いたいところがあるじゃないですか。
脳もやっぱり物質ですから「自分だ」って思ってるのも自分の脳が考えてる事だと思うとこちら寄りです。
おおっ。
違うよねだから。
かわいくなかったらかわいくないと思うもん。
実は最新の研究があるのでご覧頂ければと思います。
これはさまざまな動物でオキシトシン細胞の形を調べたものになります。
例えば魚類だとオキシトシン細胞から出ていく情報は1つ。
これは産卵を促すために。
これが陸生になってネズミとかの脳を調べていくと新しい枝が伸びていきます。
更にこれが進化してですね霊長類あるいはヒトに向けて変わっていくとオキシトシンのこの枝が更に伸びていって…。
うわっ複雑。
(菊水)例えばお父さんが子どもを育てる時に使うような脳の部位であったりとか夫婦の絆を作るような脳の部位であったりとか友達と一緒にいたいとかオキシトシンが情報を送ってる事が分かってきたんです。
へえ〜。
多分進化の過程で…人間ってお母さん子どもだけじゃなくてお父さんも手伝えば親戚も手伝ったりとか友達も育児を手伝ったりする。
オキシトシンの能力を発展させる形で使ってるんじゃないかと今考えられています。
やはり細胞というのは単なる物質単なる部品ではなくていろんな事に影響を受けて形をどんどん変えていってホントに生きたある意志を持った細胞の塊で私たちが出来ているんだなというのを改めて感じます。
細胞が私たちの心を支配している。
そう聞くと角田さんのようにちょっと複雑な気持ちにもなりますよね。
でもご安心を。
話はこれで終わりじゃありません。
実は細胞の活動は自分の意志や行動でコントロールできるのではないか。
そう考えているのがこちらザック博士です。
スカイダイビングを満喫しているかのようなザック博士。
実はこれ遊びではありません。
大真面目に実験中なのです。
なんとオキシトシンが230%も増えました。
命綱で結ばれるインストラクターに全てを任せよう。
その決意がオキシトシン細胞を刺激しオキシトシンを出させたのです。
ではほかにもオキシトシン細胞を刺激する効果的な方法をご紹介しましょう。
こちらは結婚を間近に控えたカップルです。
ザック博士が勧めたのはキスです。
オキシトシン細胞を強く刺激するというのですが…。
キスを続けて10分後採血して分析すると…。
男性は26%。
女性は213%オキシトシンが増えました。
初対面の人同士でも細胞にオキシトシンを出させる方法があります。
それはダンスをしたり映画を見たりほかの人と何かを一緒にする事です。
実験の結果は…。
オキシトシンは平均で11%アップ。
多い人では46%もアップしました。
(松嶋)あんなに女性ってキスしたら上がるんですね。
その点男って駄目な動物ですね。
どんだけうそついてんだろう。
まあでも今の研究はすばらしい研究で僕は特にすごく感銘を受けたのはあれはまさに努力は裏切らないというか。
決して物質に支配されている訳じゃなくて努力とかトレーニング修業によって物質を逆に支配できる可能性があるという事をまさに示した訳ですから…。
ここで実はさっきのザック博士からメッセージが届いております。
あっ読むんですね。
「親愛なる日本の皆様へ。
細胞が最もオキシトシンを出すのは相手とふれ合った時です。
しかし見つめ合うだけでもかなり出ます。
相手の立場に立ち相手の事を思いやる事でもかなり出ます」。
じゃ片思いでも大事だって事だ。
どんどんした方が…。
でも「見つめ合う」って書いてます。
あっそっか。
見てるだけやったらアカンのや。
これ僕ももともと臨床医を目指していて医者のトレーニングを受けたんですがこれに近い事をよく言われていました。
患者さんの目を見て話しなさい。
そして実際に患者さんに手当てをしなさい。
手を当てて診察する時に…。
今日の話を聞いてると決してそれは精神論じゃなくてホントに物質で説明がつくような効果がホントにあるんじゃないかなと…。
いかがでしたか?やっぱりその細胞が私たちに関与して私たちも細胞に関与できる。
そしてそのベーシックな事が人と人が触れ合うのはよい事だという事にとっても安心してさっき感じた違和感がきれいになくなりつつあります。
そうですね。
自分次第っていうか…。
持ちつ持たれつといいますか…。
私も普通に自分の人生の流れで結婚して子どもを普通に出産してみたいに思ってたけどこうやって見たら「言われてみればオキシトシン出てたんや」とか何かちょっとこう…自分の体が誇らしく思えた。
アハハハハ!細胞に働きかければ私たちの内面も変わる。
その可能性に期待を寄せる親子がいます。
太郎さんは軽度の自閉症です。
自閉症は相手の気持ちを読み取れずコミュニケーションをとるのが苦手です。
太郎さんの母有希さんです。
幼少の頃から太郎さんが人とうまく話せず友達がなかなかできない事に苦しむのを見守ってきました。
何だろう…。
何かそれがね太郎には多分分からない。
今一つの研究プロジェクトが始まっています。
東京大学や金沢大学が協力し自閉症の臨床試験を行うのです。
鍵となるのはオキシトシンです。
この臨床試験が始まったきっかけは金沢大学東田博士の研究です。
臨床試験で使われているのがこのオキシトシンスプレー。
細胞が作るオキシトシンを人工的に合成したものです。
これを吸う事でオキシトシン細胞に代わって脳内のオキシトシンを増やそうというのです。
太郎さんもこの臨床試験に参加しました。
朝晩オキシトシンを吸うようになって周囲の人たちは太郎さんに変化を感じています。
オキシトシンが自閉症に効果があるのか。
臨床試験の結果は現在分析中です。
これまで引きこもりがちな生活を続けてきた太郎さんはしかし1人暮らしをしようとアルバイト探しを始めました。
自分を苦しめてきた病気の原因に初めて向き合えた事が太郎さんの心を動かしたのです。
私たちの体は60兆個の細胞から成るといわれています。
決してその60兆個一個一個がバラバラに存在している訳ではなく今日のホルモンであるとかそして神経の場合はお互いにこう手を結ぶ。
それは私たちの努力によってもそういったコミュニケーションを促進する事ができますからだからロボットとは違うんだと。
ある意味私たちの意志意図が細胞に乗り移る。
そういう事をふだんよく感じます。
(泣き声)男の子を出産した…こんにちは。
あれから1か月。
オキシトシン細胞は今も和歌子さん親子を助けています。
それは授乳の時。
乳腺細胞にオキシトシンをかけてみると…。
オキシトシン細胞は吸う力の弱い赤ちゃんにお乳を出してあげるのです。
さまざまな働きが見つかってきているオキシトシン細胞。
また一つ新しい発見がありました。
実はホルモンは年齢を重ねると分泌量が減っていくのが普通です。
ところがオキシトシンは高齢になっても活発に分泌され続ける事が分かってきたのです。
長い人生を共に歩もうとする私たち。
細胞はそんな私たちの生き方をそっと応援しているのかもしれません。
2014/04/05(土) 21:00〜21:50
NHK総合1・神戸
NHKスペシャル 人体 ミクロの大冒険2▽あなたを変身させる細胞が出す魔法の薬[字]
思春期から壮年期に細胞社会は大きく変化する。その変化を全身に引き起こす仕組みが、細胞自身が放出するホルモンだ。細胞社会の一斉メール・ホルモンのパワーを探る。
詳細情報
番組内容
思春期から壮年期に細胞社会は大きく変化する。それは、次世代をつくる「大人」への大変化だ。その変化を全身に引き起こす仕組みが、細胞自身が放出するホルモンだ。ホルモンは血液を介して全身をめぐり、受容体をもつ細胞を一斉に変化させて、大人へと成熟させ、親へと成長させていく。同時に、その仕組みは、生き方における進化を生み出していることも分かってきた。細胞社会の一斉メール・ホルモン。その不思議なパワーを探る。
出演者
【出演】ノーベル生理学・医学賞受賞、京都大学教授…山中伸弥,野田秀樹,角田光代,松嶋尚美
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 宇宙・科学・医学
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
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