柳谷政人、野村杏実
2014年4月6日11時05分
「お遍路さん」で知られる四国八十八カ所霊場ができて、今年で1200年。空海(774~835)ゆかりの寺院を修行僧が巡礼した遍路道は近年、外国人からの注目が急速に高まっている。
「南アフリカ、香港、オランダ……。こんなに多くの外国人がお遍路に来るのは初めてだ」。四国の遍路文化を英語で発信する徳島文理大のデイビッド・モートン講師(45)が話す。30人ほどの外国人から「今年は四国遍路に行く」とメールが届いたという。
四国の遍路客は年間15万人で、歩き遍路は約5千人とされる。日本人の大半は車を使い、特にバスツアーが全盛。春や秋の行楽シーズンになると、関西や名古屋からの日帰りバスが札所の駐車場に列を連ねる。
だが、モートンさんによると、外国人は年間50~100人が訪れるが、ほぼ全員が時間をかけて歩く。英語の遍路ガイドも歩き用のみだ。
モートンさんによると、四国遍路を最初に海外に広めたのは、ハワイ大教授のオリバー・スタットラー氏が1983年に著した「JAPANESE PILGRIMAGE(巡礼路)」。99年には米・シカゴ在住のデイビッド・ターキントンさんが歩き遍路の道中日記を毎日ネットで世界配信して注目を集めた。ただ、英語のガイド地図がないため、外国人による遍路はさほど広がらなかった。
2007年、モートンさんは日本の歩き遍路用ガイドを英訳し、出版。すでに3版を重ね、約3千部が売れた。この本を手に、外国人が遍路に訪れるようになった。「遍路を歩いた外国人が『お接待』などの経験を口コミで広め、徐々に人気が高まってきた」。ユーチューブで遍路の動画を見て、フェイスブックで情報交換してから来日するのが、今の主流という。
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