岩渕⇒4月各地で行われている入社式。
目立つようになってきているのがこちらの外国人の新入社員の姿です。
生字幕放送でお伝えしますこんにちは。
10時5分を回りました。
きょうのテーマは、新入社員は外国人です。
担当は広瀬公巳解説委員です。
冒頭にありましたように日本の会社に外国人が入社するというケースは増えているんでしょうか。
広瀬⇒増えているんです。
届け出がある外国人労働者の数現在72万人。
5年前に比べて20万人以上増えているんですね。
特に増加が顕著なのは留学生なんです。
平成24年には前の年に比べて3割以上増えて1万人を超えています。
留学生の新入社員が1年間で1万人どうしてこんなに増えているんですか。
日本の企業は市場を拡大して海外に生産を移しています。
アジア企業の吸収合併の件数は過去最高という勢いなんです。
そこでグローバルにビジネスを進めるために外国人、特に日本に理解がある留学生への注目が高まっています。
ただ外国の方が日本の企業で働くというのは、いろいろな文化の違いもあるでしょうから、大変なことも出てきそうな気がします。
そこできょうは、留学生を例に外国人の受け入れの課題を見ていきたいと思います。
お互いにとって、よい関係を築くために大切なこちら。
仕事についての相互理解を見ていきたいと思います。
こちらは、ASEANの留学生を対象にした企業の就職説明会です。
この日、求人活動にあたっていたのは20余りの日本企業でした。
電機や流通など大企業も積極的に留学生の獲得に乗り出していました。
留学生は、新興国での市場調査などの業務を進めるうえですでに現地の土地勘や人脈などがありますので即戦力として期待されています。
母国のことは詳しいですからね。
そのほかに日本の職場を変えていくという別の役割も注目されています。
やっぱり日本人どうしで働いていたほうが働きやすい仕事もしやすいよというのがたぶん率直な意見として出てくると思います。
ただ、それでは、だめなんですよということを、ぜひ職場に気付いていっていただきたい。
組織的に取り組んでいきたいというふうに考えています。
日本企業側の期待は非常に大きいですね。
外国人には日本人にはない外国人独特の発想で、日本の職場を活性化させるという役割が期待されています。
ただ外国人の就職が増えるにつれて、いろいろな課題も浮かび上がっています。
こちらは先ほど就職説明会に参加していたインドネシア人のイバンさんです。
日本の大学でインターネット関連の技術などを学んできました。
インドネシアは人口2億4000万の東南アジアの代表的な新興国で、インターネットが急速に普及していますし自動車など日本の製品もよく売れている国です。
イバンさんは、インドネシア人である強みを生かして日本企業で働きたいと考えていますが1つ心配なこともあるようです。
ことばは、日本人は英語は、たぶんあまり得意じゃないと思います。
ですから、不安になります。
留学生ですから、ことばには何も問題ないと思っていたんですが話すときに不安になるというふうにおっしゃっていましたね。
日本語の具体的にどんなところが外国の人にとって難しいんですか。
例えば日本人どうしなら分かり合えることも固有名詞など外国人には理解が難しいですね。
こちらは人材開発を行っている会社が外国人が理解に苦しむことが多い例としてあげているものです。
例えばこれを会議室まで運べるかなよく言いますね。
こういう場合は運んでくださいとはっきり言ったほうがいいんです。
取引先に訪問予定を伝えたのということばは伝えてくださいと言います。
遠回しにいわないことですね。
このレポートは今週中にできそうというのは、岩渕さんどういうふうにいったらいいですか。
今週中に終わらせてください。
具体的に、金曜日の午後3時までに私に提出してくださいということです。
そこまで言ったほうが分かりやすいんですね。
最後はなんとかならないのかよく言いますよね。
なんとか解決してください?1つの例ですが、こういう場合あと2つ案を出してほしいということです。
本当に、より具体的にすることが大事なんですね。
えん曲的な表現よりも外国人には分かりやすく直接的な表現がいいんですね。
ことばの問題だけではないような気がしますが。
そうですね。
ことばの問題のように見えても、多くの場合、底辺にあるのは考え方や文化の違いであることが多いですね。
日本人どうしなら分かる仕事の習慣でも、外国人は戸惑ってしまうということもあります。
例えば、日本の会社では会議が多いことが外国人には理解できないことが多いということです。
報告ばかりで時間のむだ使いで仕事も増えるということなんです。
そして始業時間が9時なので、その少し前に出勤したら、8時45分に出社するように注意された。
であれば最初から8時45分に出社するというルールにすべきではないかというものなんです。
それはそうなんですけどもね。
ことばの問題よりも、仕事に取り組む姿勢の問題ですよね。
仕事の進め方ですけれども任せた仕事に、いちいち口出しをしないでほしいと母国であれば、仕事を任せられたら仕事は自分なりに行うのに、日本では、計画段階で報告、連絡、相談ということで細かい部分まで上司に聞かれる要するに結果を出せばいいのではというのを感じるということです。
こうしたことはチームワークを大切にするという日本の文化を理解していないとやはり理解に苦しむ、戸惑うということになってしまいます。
そもそも仕事に対する向き合い方も少し違うんだなという感じがしますね。
お国柄が違いますので、違いがあっても、当然なんですが仕事についての考え方の違いというのは特に注意しておいたほうがいいのではないでしょうか。
留学生の場合キャリアアップということに非常に敏感です。
最初は日本の会社に就職して経験を積みたいということはありますが、最終的には母国に帰って独立したいと考えていることもよくあります。
途中で辞めてしまう可能性もあるわけですね。
日本側も即戦力として期待して採用してもその先に何をしてもらうのか長期的なこともよく考えておかなければなりません。
外国人と外国人を雇用する日本の企業が仕事についての相互理解これを進めておくことがとても大切だと思います。
今、日本では少子高齢化で労働力が不足しているというふうに言われていますけれどもこれから、外国人の力、労働力を頼りにする声というのはどんどん高まっていくんでしょうか。
外国人の受け入れを巡っては反対の意見もありますしこれまでも外国人の受け入れを巡ってはさまざまなトラブルですとか行き違いもありました。
ひと口に外国人にいっても文化も国もそれぞれ、一人一人、事情も異なります。
留学生の場合は日本が好きで日本語ができることも多いです。
日本側も必要な高度な人材であることが多いので意思の疎通や、仕事の進め方外国人の受け入れ全体を考える1つの大切な入り口になるのではないでしょうか。
広瀬公巳解説委員でした。
この番組では皆さんからのご意見・ご質問を募集しています。
こういう内容を取り上げてほしいなどリクエストも、お待ちしています。
いただいたご意見はこの番組内でご紹介することもありますのでどしどしお寄せください。
NHK解説委員室のホームページ上、もしくは郵便でも受け付けています。
(後藤)
四季折々の恵みを盛り込んだ家庭料理。
食卓に笑顔と話題を運んできてくれます
2014/04/04(金) 10:05〜10:15
NHK総合1・神戸
くらし☆解説「新入社員は外国人」[字]
NHK解説委員…広瀬公巳,【司会】岩渕梢
詳細情報
出演者
【出演】NHK解説委員…広瀬公巳,【司会】岩渕梢
ジャンル :
ニュース/報道 – 解説
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
情報/ワイドショー – 健康・医療
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