歴史秘話ヒストリア「“春はあけぼの”の秘密〜清少納言 悲しき愛の物語〜」 2014.04.02

春の夜明けの美しさを見事に捉えた「枕草子」の一節です。
国語の時間誰もが習った「枕草子」。
でもその先にはどんな事が書かれているのでしょう?実は平安女性の日常をつづったブログのような内容だったってご存じでしょうか?そこに描かれているのは貴族たちの華麗なファッションや憧れのスイーツ甘い恋の駆け引き…。
1,000年前の平安女子のトキメキが詰まった宝箱を開けてみましょう。
今宵作者の清少納言を演じるのは女優の上原多香子さん。
定子様!
(泣き声)「枕草子」をガイドに上原さんが清少納言をときめかせた華麗な平安文化の世界を旅します。
学校では習わない「枕草子」の魅力をたっぷりお楽しみ下さい。
今から1,000年前。
きらびやかな宮廷文化が花開いた平安時代。
清少納言が日々見聞きした出来事などをまとめたエッセーそれが「枕草子」です。
この作品は300余りの章から成り立っています。
大きく分けると…そして残りが…「枕草子」は当時の最先端の女性が何にときめいていたのかを知る事ができる…清少納言が心ときめかせた華やかな平安文化とはどんなものなのでしょう。
早速ご案内します。
「枕草子」を読むとまず目を引くのがファッションについての記述。
「宮様は白い着物の上に紅の唐綾を羽織っていらっしゃる。
それはもう美しくて夢を見ているような気持ちになる」。
「大納言様の紫のお召し物がとても趣があってすてき」。
1,000年前も今と同じ。
華やかな服に心奪われる様子が分かります。
清少納言をときめかせた平安ファッションとはどんなものなのか?こんにちは上原です。
よろしくお願いします。
平安時代の装束を復元している博物館を訪ねました。
どうぞこちらになります。
はい失礼します。
うわ〜すごいですね。
こちらが清少納言の時代の貴族の女性の正装の十二単となります。
憧れの十二単。
どんな着心地なんでしょう。
十二単の特徴といえばやはり何枚も重ね着をする事。
「単」と呼ばれる肌着の上に「袿」と呼ばれる色とりどりの着物を重ね着していきます。
続いて上着と唐衣を羽織ってここまで合計9枚。
十二単とは言っても12枚というわけではないんだそうです。
最後に後ろに長く引きずる「裳」をつけて完成です。
思ったよりは…でも重くないですね不思議と。
ただ身動きは全くとれないです。
清少納言の時代重ね着の枚数に決まりはなく中には十数枚重ねて着ていた人もいたんだそうです。
「枕草子」には着物のトキメキポイントがこう記されています。
「桜やかいねり襲蘇芳襲もすてき。
藍や白の襲もきれい」。
「襲」すなわち色を組み合わせる事。
十二単着こなしの鍵は華やかな上着ではなくこの襲がよく見える袖口や裾の部分。
この色の組み合わせを季節に合わせて選ぶ事が平安女子のトキメキでした。
清少納言は春夏秋冬実際にどんな襲を着ていたのでしょうか?平安時代の色彩の専門家吉岡幸雄さんを訪ねました。
古代の染色技術の復元に取り組んでいる吉岡さんは薬品や化学染料は使わず天然の素材だけで平安時代の色を再現しています。
吉岡さんに当時の技法で再現した四季の襲を見せてもらいました。
桜の襲なんですね。
これは白なんです。
この下に後ろから色を拾うように拾うようにして何となく桜の花が咲いていくというような雰囲気を出してるんです。
清少納言がときめいた桜の襲。
薄く透ける白い生絹に紅花で染めた薄紅の3段階のグラデーション。
これは淡い山桜を表現したものです。
続いて代表的な初夏の襲。
濃い紫・紫・薄紫の3色に緑は菖蒲と杜若のイメージ。
次は秋です。
濃い茜色と少し薄い蘇芳の赤のグラデーションに黄色の組み合わせは色づく紅葉です。
そして冬。
寒中にあって真っ先に春を告げる色鮮やかな梅の襲が見事ですね。
「枕草子」には「装束は時に従う」という言葉が出てきます。
衣装は季節にぴったりと合わせたい。
そんな気持ちを表す言葉です。
それぞれの季節を襲で表現しそれを身にまとう。
それが平安のおしゃれの極意だったのです。
清少納言はこの他にも恋愛や旅行などたくさんの心ときめくものを「枕草子」の中で挙げています。
中でも女子のお気に入りといったら外せない食べ物の一押し。
それは…当時の宮廷行事の記録にも夏の暑い盛りに御所へ氷が運ばれていた事が記されています。
冷蔵庫もない時代一体どこから氷を持ってきたのでしょう?京都市北部の西賀茂氷室町へ向かいました。
1,000年前から宮中へ届ける氷を作ってきた集落です。
周りの山々から冷たい空気が流れ込む天然の冷蔵庫のような地形をしています。
山の斜面に残る平安時代の氷保管庫へと案内してもらいました。
これですねこの窪地。
ここが氷室跡です。
一見ただの窪み。
このすり鉢のような場所で一体どうやって氷を保管していたのでしょう。
中央に柱が建てられ雨風を防ぐ屋根で覆われていました。
床には大量の炭がびっしり。
山の斜面をくり抜いて作った氷室は…氷が実際どこで作られたのかというと現場は目の前。
冬場は氷点下となる日が多い山の中。
田んぼの周りには春先でもぶ厚い氷が張っています。
自然の力を巧みに利用する平安の知恵がトキメキのスイーツを生んでいたんですね。
さて「枕草子」には「けづりひにあまづらいれて」とあります。
この「甘葛」というのは蜜のようなものと思われますが一体どんなものだったのでしょう?平安時代の食文化の研究者に本物の甘葛を見せて頂く事になりました。
ここなんです。
えっこれですか?これがかき氷の蜜になるもとなんですね。
一見どう見ても普通の木。
実は木に絡まっているツタが平安時代甘葛と言われていた植物でした。
持ってますよ。
早速甘葛を採取してみます。
うわ〜すごい上まで…。
この枝一体どうすると思いますか?まずは短く切った枝の一方にテープを巻きます。
そして…。
(息を吹き込む音)あっ出た出た。
すごい。
強く息を吹き込むと透明な樹液が出てきました。
何かちょっと面白いですね。
ほんとストローみたい。
なめてみます。
うん!何だろう…。
植物の甘さがそのまま出てるっていう感じが…。
すごいいくらでもなめれちゃう。
おいしい!どれぐらいの甘さなのか糖度計を使って調べてみます。
14.6%。
なんと…こうして集められた樹液を何時間も煮詰めかき氷の蜜にします。
スプーン1杯の蜜を作るにも大量の枝が必要なんだそうです。
頑張れ。
(息を吹き込む音)あっ…はあ〜…。
こんな地道な作業をすごい繰り返してやるって事ですよね。
甘いかき氷は当時大変な贅沢品。
だからこそ人々にとって心惹かれるものでした。
「枕草子」。
実はこんなトキメキが集まって生まれた作品だったのです。
ようこそ「歴史秘話ヒストリア」へ。
平安時代の女性たちもやはり甘いものには目がなかったのですね。
このように平安宮中の生活の様子を生き生きと伝えてくれる「枕草子」。
中には思わずクスッと笑ってしまう一風変わった習慣もあります。
それはこの棒を使うのですが何だか分かりますか?「粥杖」といいます。
宮中では毎年1月15日健康を祈ってお粥が炊かれましたが粥杖はそれをかき混ぜるもの。
しかし使い方はそれだけではありません。
実は当時この杖で女性の腰を叩くと子宝に恵まれると信じられていました。
そのためこの日は朝から大騒動が起こります。
「枕草子」によると朝から女性たちは腰を打たれまいと用心してキョロキョロ。
その隙をついて上手く叩いた時みんな大笑い。
この日は無礼講なのでお姫様でも叩かれてしまう。
更にはなぜか男性までも餌食に…。
ストレス発散にぴったりといったところでしょうか。
このように宮中の様子が面白おかしくつづられた「枕草子」。
実はこの作品が誕生した背景には作者・清少納言の知られざる悲しみの物語が秘められていたのです。
華やかな平安文化の最先端に身を置いていた清少納言。
当然幼い頃から雅な生活をしていたと思いきや実はそうではありません。
都から遠く離れた港町山口県防府市。
清少納言はこの町で育ったと言われています。
ここにはかつて周防の国の役所がありました。
およそ1,000年前清少納言は周防に赴任する父に連れられここにやって来たと伝わります。
しかし清少納言の生まれた清原家は和歌の名門。
その実力は「百人一首」の中に曽祖父の深養父と父の元輔清少納言の3人が選ばれるほど。
清少納言も父・元輔から和歌や漢詩の英才教育を受け…そんな清少納言に人生の転機が訪れたのは28歳の時。
その才能を聞きつけ宮中から宮仕えの誘いが来たのです。
当時天皇は複数のきさきを持つ事が常識。
そこできさきたちは競ってさまざまな才能を持つ女性を女房としてスカウトします。
当時の女房の多くは10代から宮仕えをするためサロンは華やかなものでした。
心の声私は30代目前。
本当に宮仕えが務まるのだろうか?でも憧れの雅な世界。
一度はこの目で見てみたい。
悩んだ末清少納言は遅咲きの宮中デビューを果たします。
しかし宮仕えは簡単なものではありませんでした。
「宮中に初めて入った頃は失敗する事数知れず。
涙がこぼれそうでした」。
落ちこぼれ女房だった清少納言は宮中にいても人目につかぬよう引きこもってばかり。
そんな弱音を書き残しています。
そんなある日清少納言が主である定子の目に留まる機会が訪れます。
雪が降り積もった日の事。
定子が女房たちに謎かけをしました。
はるか海の向こうの事を分かるはずがない。
他の女房がけげんな顔をしていると…。
清少納言はにっこり笑って縁側に近づき御簾を持ち上げてみせました。
すると定子は「お見事!」とほほ笑みます。
これは有名な漢詩を踏まえた謎かけでした。
…という一節が元になっています。
清少納言が仕えた定子は11歳下の17歳。
文学好きで機知に富んだお姫様です。
2人は趣味もぴったり同じで意気投合。
清少納言は定子のサロンで持ち前の才能を存分に発揮するようになります。
ある時定子のサロンに帝がやって来ました。
突然の事に同僚の女房たちはなかなかよい歌が思い浮かびません。
気まずい雰囲気が漂います。
その場を救ったのが清少納言。
すらすらと歌を書き始めました。
「私はもう年を取って老けてしまいましたけれど帝はお若くて輝いていらっしゃいます」。
「古今集」の歌を引き三十路間近な自分をユーモラスに詠み込みつつ帝の若さを歌い上げました。
「お見事!」と定子様も帝も大満足。
サロンはほっと明るくなりました。
帝にも才能を認められた清少納言は定子のサロンを支える名物女房として欠かせない存在になっていきます。
「清少納言というセンスのよい女房がいるらしい」。
すると思いがけない出来事が…。
少納言殿これを。
あら私に?なんと恋の季節がやって来たのです。
清少納言のもとには夜ごとイケメン貴族たちがお忍びでやって来るようになりました。
いつまでもこうしていたい…。
美男子たちと甘い恋を楽しむ毎日が始まります。
でもそれは長くは続きませんでした。
夢のような宮中生活を謳歌していた清少納言。
幸せいっぱいの様子が伝わってくる恋の歌も残しています。
それが「百人一首」にも収められたこの歌。
この歌に込められた真意は…。
「関所は夜の間閉じられていて朝にならないと開きません。
あなたは鳥の鳴きまねで関所を開けるようにうまい言葉で私の心を開こうとしてばかり。
でもそんな手に引っかかって簡単に会ってはあげませんよ」。
歌の才を存分に発揮し宮中でもひときわ輝いていた清少納言。
ところがこのあと予想もしない悲劇が清少納言を襲います。
そして「歴史秘話ヒストリア」いよいよ「枕草子」の誕生です。
清少納言が宮仕えを始めて3年目。
幸せの絶頂にあった2人が互いを信頼し合う様子が「枕草子」に記されています。
ある時清少納言は自らの恋愛観をこう語りました。
「もし誰かに愛されるとしたら…」。
「二番や三番なら死んだ方がまし!」。
それを聞いた定子は清少納言に問いかけます。
清少納言は遠慮がちに答えます。
すると…。
「意気地なしね!一番好きな人に…」。
お互いを一番に思い合う2人の強い絆が伝わるエピソードです。
しかしこの2人を悲劇が襲います。
きっかけは定子の父で朝廷の最高権力者だった関白藤原道隆が病死した事。
すると…道長の一族はライバルを追い落とそうとさまざまな陰謀を画策。
更に…身重だった定子はしかたなく…しかし用意された…定子様お体の具合はいかがでしょう?つわりの方はだいぶよくなりました。
けれどもこの屋敷は隙間風がひどいのか体が冷えるようです。
それはまことですか?屋敷の主にはその事きつく申し伝えましょう。
没落していく定子を懸命に支えようとする清少納言。
しかし今度は清少納言の身に思わぬ出来事が…。
あら何の話?いえいえ何も…。
私用事が…。
清少納言が部屋に入った途端同僚が皆話をやめそそくさと立ち去るようになります。
「あれだけ定子様に愛されながら裏で政敵と通じる裏切り者」。
「なぜ定子様はあんな女をそばに置くのか?」。
同僚からの批判の声は高まる一方でした。
これ以上定子様のもとにいては迷惑がかかる。
清少納言を失った…それに代わって…多くの美女や名門貴族の令嬢後には紫式部や和泉式部のような才媛までを取りそろえ帝の寵愛を受けていきます。
心の声たった一人で耐えている定子様を私は隣で支える事ができない。
一体どうすれば…。
そんな折り清少納言のもとへ包みが届きました。
定子様より包み物にございます。
定子様から?入っていたのは真っ白な紙。
文章を書くのが好きな清少納言を元気づけようとする定子の心遣いでした。
感激した清少納言はその紙に定子と宮中で過ごした楽しい日々の思い出を書き始めます。
つらい毎日を送る定子にこれを読んでもらい少しでも明るい気持ちになってほしい。
そんな思いでつづられていったのがあの「枕草子」だったのです。
「月の明るい夜牛車に乗って川を渡る時水晶が割れるように水が飛び散る様はすてきでしたね」。
「そうそう偶然人の恋文を拾った事があります。
破ってあるのをつなぎ合わせてみたら中身が読めた事があってドキドキしました」。
「それから腹の立つものといったらお忍びで恋人が訪ねてきたのに大声でほえてしまう犬。
ほんと台なしですよね」。
「あと眠くて寝ている時蚊がブーンと音を立てて顔の前を飛んでいく事。
あぁ憎ったらしい」。
「定子様にお仕えしてうれしかった事があります。
定子様がたくさんの女房の前でお話しされる時いつも私と目を合わせてお話し下さる事を私はたまらなくうれしいと思っていました」。
そして程なく…。
清少納言の書いたものが定子に届けられます。
少納言よそなたの思い確かに伝わりました。
感激した定子は清少納言に返事を用意します。
それは小さな包み紙。
中には山吹の花びらが。
「言はで思ふぞ」と書かれていました。
定子様は私を必要としている。
宮中へ戻った…ある時は京都の東山にある伏見稲荷を訪れ険しい山道を必死に登って参拝。
またある時は奈良の長谷寺を訪ねます。
ごうごうと音を上げる谷川に身を縮めながらも観音様に祈りを捧げました。
定子をなんとか支えたい。
清少納言の強い思いでした。
しかしその祈りもむなしく定子は3度目のお産の直後…定子様!
(泣き声)定子を失った清少納言は程なく宮中から身を引きます。
そしてかつて定子のために書き始めた文章を一つの作品として完成させました。
それが…「枕草子」は清少納言が定子と過ごした美しい思い出が詰まった宝箱。
1,000年の時を経て読み継がれる事になる名作はたった一人の姫君のために捧げられた作品だったのです。
今宵の「歴史秘話ヒストリア」。
最後は…そんなお話でお別れです。
「源氏物語」の作者紫式部は日記にこう記しています。
定子との機知に富んだ漢詩のやり取りなど自分の自慢話ばかりを書いていると世の批判を浴びたのです。
しかしそれから200年後の鎌倉時代清少納言への評価は変わっていきます。
悲劇の中でこの世を去った定子を最後まで明るく前向きに支えようとした清少納言を人々は称賛したのです。
ここには一つの伝承が。
定子の死後…地元に伝わる清少納言の墓は地域の女性たちの篤い信仰を集めています。
(本坪鈴の音)毎月10日の縁日には安産や健康を祈る人々が大勢訪れます。
ちょうどほなけん10日が来るのを待っとったんです。
ありがたいんですよ。
皆さん安産で若い方だったら腹巻きとかお守りとかここにちゃんと用意しとるんで。
定子の幸せを一心に祈り続けた清少納言は都を遠く離れた地で女性の守り神になっていました。
自分を認めてくれたたった一人の姫を守るためにその生涯を捧げた清少納言。
「春はあけぼの」に始まる1,000年の名作にはその尽きせぬ思いがつづられていたのです。
2014/04/02(水) 22:00〜22:45
NHK総合1・神戸
歴史秘話ヒストリア「“春はあけぼの”の秘密〜清少納言 悲しき愛の物語〜」[解][字]

「春はあけぼの」で知られる『枕草子』は季節のファッションや魅惑のスイーツなど平安女子のトキメキがいっぱい。しかしその裏には秘められた清少納言の愛と涙の物語が!

詳細情報
番組内容
“春はあけぼの”で知られる「枕草子」は、華麗な平安文化の宝箱のような作品。ファッションや魅惑のスイーツ、恋の駆け引きまで…平安女子のトキメキが詰まっている。実は、この作品は清少納言が悲しみにうちひしがれた一人の姫君のために書いたもの。千年の名作誕生の裏に秘められた涙の物語に迫る。清少納言を演じるのは女優・上原多香子。実際に京都や奈良を探訪し、トキメキの平安文化を体感する。
出演者
【出演】上原多香子,【キャスター】渡邊あゆみ

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
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