「GAIA」…それは息づく大きな生命体。
混沌の時代にも希望を見いだし再生を果たして未来へ向かう。
そこにきっと夜明けがやってくる。
埼玉県にあるショッピングモール。
ここに人気のアパレルメーカーが入っています。
その数はユニクロやしまむらに匹敵します。
主に10代20代の女性に人気です。
なんといっても売りはこの価格。
その安さの秘密。
それはミャンマーにありました。
番組では2年前この国に進出したばかりのハニーズを取材していました。
人件費を安く抑えることで低価格を実現していたのです。
しかしその後実はこの値上げで売り上げが減り…。
その失敗を生かしこの消費増税に対してハニーズがとった戦略。
それは消費増税後も価格を据え置くという決断でした。
ライバル会社が増税分を上乗せするなか価格戦略の違いを打ち出し勝負をかけます。
今回の消費増税で価格をどうするのか。
各社の思惑の違いが鮮明に出始めています。
勝者はどこになるのか?競争の激しいファミリーレストラン。
この4月1日を機に攻勢をかけようとする企業が。
にわかに勃発した価格競争の舞台裏。
増税もなんのその。
圧倒的人気を誇るスーパー。
そこには常識破りの秘策が。
増税分の値下げを迫られる中小企業。
不正を暴く集団が動いた。
ファミレス戦争。
増税に負けない目玉商品を作れ。
その開発現場に密着。
ただいま。
おかえり。
お弁当買ってきたよ。
ありがとう悪いわね。
帰る途中にさいつもの自販機でキミの好きなお茶も買ってきた。
ほんと?気が利く。
今日から消費税が上がったろ?150円だったのが160円になってたよ。
え〜まぁでもしようがないわよねそれは。
だけど俺の好きなこっちのお茶は150円のまんまなんだ。
なんでだろうなぁ。
そうなの?私もそっちにしようかなぁ。
あれ?450ml?50ml少ないよ。
なるほどそういうことね。
だから150円だったのか〜。
今日から8%に上がった消費税。
そのまま増税分を価格に上乗せするかそれとも据え置きにするか各企業の対応はさまざまだったようです。
『ガイアの夜明け』今回は増税による客離れを防ぐため独自の対策を始めた企業の舞台裏を取材しました。
競争の激しい外食業界に動きが…。
ファミリーレストランデニーズ。
関東を中心に…。
大手のファミレスです。
メニューのなかで特に人気なのがハンバーグ。
他社の多くは4月から本体価格に8%を転嫁する方針です。
ここにデニーズを運営するセブン&アイ・フードシステムズの本社があります。
消費増税を機に価格戦略をどう見直すか話し合われていました。
メニュー開発の責任者デニーズでは毎年春にメニューの2割を新商品に変えます。
しかし消費増税を機に実にメニューの8割を入れ替え客離れを防ごうというのです。
デニーズ始まって以来のメニューの大改革。
小松さんが注目していたのはハンバーグ。
売れ筋なので新メニューの目玉にしたいと考えていますが消費税が8%になると問題が…。
例えばこのビーフ100%ハンバーグ。
消費税5%では税込み980円。
それが小松さんが見せてくれたのは以前行った価格調査の結果。
商品の価格に対する感想を1円単位で調べたものです。
すると明らかな反応が出ていました。
999円だと高くて注文しないという人が1%。
それが1,002円になると12%に。
そこで…。
しかしすべてのハンバーグを値下げするわけにはいきません。
小松さんある商品に目をつけました。
アボカドハンバーグ。
毎年春に出す看板商品の1つ。
890円で販売していますがコック姿に変身した小松さん。
現場からのたたき上げで5年前からデニーズの味を決めてきました。
アボカドハンバーグは付け合わせの野菜が多く女性に人気の商品。
増税分を上乗せしても支持してもらえるよう改良するのが課題です。
小松さんそこで…。
なんとその上にハンバーグをのせました。
更にコストが増えた分はあるものに目をつけていました。
そうですね。
そうだよね。
これまで使っていたタルタルソースをやめることで野菜を増やしたコストは吸収できるといいます。
更に。
まぁ現段階では女性客にアピールするため従来の543キロカロリーを一気に絞り込みたいというのが小松さんの狙い。
すると…。
女性スタッフがこれまでソースに絡めていたハンバーグの油を使わないことを提案。
小さじ1杯でおよそ40キロカロリーもあります。
これで500キロカロリーを切れそうです。
数日後都内のある場所。
召し上がりながら…。
あの新生アボカドハンバーグが並べられていました。
調査会社を通じて一般の人たちに集まってもらい新メニューを試食してもらいます。
味には自信がありましたが問題は価格です。
本体価格848円はそのままですが8%をのせると915円に。
900円を超える価格について主婦の反応は?こちらのモニターは「ちょうど良い」と回答。
この日の回答でいちばん多かったのは「ちょうど良い」。
小松さん手応えを感じたようです。
再び本社。
小松さんが次の課題に取り組んでいました。
増税後も客を呼べるインパクトのある商品を作ることです。
目をつけたのがこの10年以上レシピを変えていない一番人気のデザートです。
小松さんが写真をはり出しました。
人気店のパンケーキ。
自ら専門店を食べ歩き研究してきたものです。
多くは1,000円以上。
最近はボリュームがあるものが主流です。
そこで粉を見直した上で生卵を加えることにしました。
これまでデニーズでは卵成分が入った粉を使うことで手間を省きアルバイトでも簡単に作れるようにしていました。
早速焼いてみます。
片面1分50秒ずつ。
みるみる厚さが出てきました。
膨らんでますよね。
焼きあがりました。
さっきよりしっかりしてる感じですね。
これまでのものと比べてみると2倍の厚さに。
味はどうか?明らかにさっきと味違いますね。
そうですね。
外側も若干サックリ。
仕上げにアイスと生クリームをのせキャラメルソースなどをかけると…。
新しいキャラメルハニーパンケーキの完成です。
これまでのものと比べるとこのボリュームの違い。
しかし…。
そうですね。
まったく違うものになります。
時間もコストもかかるこの新作果たしてメニュー化できるのか?数日後。
スーツ姿の小松さんがやってきました。
そこに待っていたのは会社の幹部たち。
この人が社長の新メニューの最終判断を下す会議。
ここでオーケーが出なければあのパンケーキも商品になりません。
小松さんが提案したのは従来の税込み390円から100円以上も値上げして504円にすることでした。
大きく値上げする提案に幹部たちが黙りこみました。
いよいよ試食です。
この品質と価格に社長はどんな判断を下すのでしょうか?消費増税を機にメニューの8割を変えるデニーズ。
増税後の集客の目玉として改良したのがパンケーキ。
この日は大久保社長たち幹部がメニュー化の最終判断を下す会議です。
ボリュームはこれまでの2倍ですが問題は価格。
新メニューを開発した小松さん。
大胆にも社長の評価は?大幅な価格アップにも異論は出ませんでした。
ゴーサインです。
そのパンケーキがとある店舗ですごいことになっていました。
あぁ!おいしそうだね。
すると通常の5倍。
一日に100食以上売れる日も。
増税後の客離れを防ぐ目玉商品となりそうです。
小松さんのもとを訪ねると…。
届いていました。
これまで税込み価格だけだった表示を本体価格と税込み価格に分けることにしました。
あのアボカドハンバーグの新作はカロリーと野菜の量を目立つように表示。
健康志向の客をつかむ狙いです。
目玉商品のあのパンケーキは大きなポスターになっていました。
新しさを打ち出して消費増税に挑むデニーズの戦略。
真価が問われるのはこれからです。
一方こちらは地方で人気のスーパー。
増税にも負けない秘策がありました。
これがヒント。
広島で人気のスーパーといえばこちら。
地元密着型のチェーンです。
運営するのは地域で最大のライバルはやはり業界首位のイオン。
ライバルとの競争をにらみ投入したのがこのプライベートブランドの高級たまご。
栄養を豊富に含んだ商品で今や店の看板商品のひとつ。
40円ほどのお得感をいったいどうやって捻出しているのか?広島市から車で40分ほどのゆめタウン大竹。
売り場の裏側商品置き場の奥に小さな部屋があります。
ドアの上にはカイゼン室と書かれた紙がテープで貼ってありました。
中を覗いてみると…。
壁にもカイゼンの文字が踊っています。
ここはすべての店舗で無駄をなくすカイゼン活動の拠点なのです。
店内を見回り無駄を見つけてはなくしていきます。
このカイゼンチームが目をつけたのが半分に切ってラップされたキャベツ。
ここに無駄が潜んでいました。
じゃよ〜いスタート。
これは長年やっていた方法。
箱に入ったキャベツをまずは全部切ります。
そのあとまとめてラッピング作業。
ふた箱16個のキャベツを切ってラップする時間は…。
終わりました。
8分20秒。
8分20秒でした。
一方こちらは1つずつキャベツを取り出して切りそのつどラップします。
1つ終わればまた次の1つ。
すると…。
終わりました。
6分27秒。
先に全部切ってそのあとまとめてラッピングしたほうが効率がいいと長年そうしてきました。
しかし実際に時間を計ってみると逆の結果に。
そこでキャベツだけでなく白菜や大根などカットして売る野菜…。
更にトマトなどのパック詰めでも1つずつ処理するほうが効率的なことがわかりこれを全店舗で徹底。
すると年間4,300万円にあたる人件費が浮いてその分高級卵を安くすることができたのです。
木村さん以前は商品開発で価格設定に苦労したことも。
本格的にカイゼン業務を始めたのは2年半前。
消費増税の議論が活発化していました。
去年は円安によるコストの上昇も加わり無駄を削って資金を生み出すカイゼンチームの重要性が更に高まったのです。
3月中旬ゆめタウンを運営するイズミの本社。
この日商品開発のメンバーが集まっていました。
テーブルにはライバル会社の食パンがずらり。
試食したなかで評価が高かったのはこちら地元ベーカリーの商品で高級な小麦を使っているそうです。
しかし本体価格252円消費税8%で272円とかなり高めです。
実はこれ出てきたのはゆめタウンの試作品。
プライベートブランドの高級食パンを開発中なのです。
目指すはインパクトのある価格。
目標とするパンのような風味を出しつつ値段はそれよりも30円ほど安くする。
実現するにはこうした資金を捻出するためカイゼンチームが動き出しました。
木村さんたちが訪れたのは中国地方のある店舗。
実は今期会社から4億円のカイゼン効果を求められています。
ストップウォッチを片手に早速無駄探しへ。
用意スタート。
まずやってきたのは布団売り場。
垂れ幕のかけ替え時間を計測します。
天井の金具が小さくなかなか紐をかけられません。
5分の作業ですね。
結構時間がかかってしまいました。
そこで木村さん天井の金具を大きなものに付け替えるよう指示。
果たして効果は?1分24秒。
さっき5分17秒だった。
これだけのことで4分も作業が短縮しました。
積み重ねると大きな効果になりそうです。
売り場の裏側でも無駄をチェック。
実はこの店カイゼンチームが入るのはおよそ2年ぶり。
倉庫で眠っていました。
他の店で使えば更に売り場では大きなワゴンにわずかな商品。
これももっと有効活用できるはず。
置き場を変えたほうが。
木村さん思わず本音をポロリ。
しかしこうした地道な活動を積み重ねていくことで消費増税にも負けないいいものを安くが実現できるのです。
増税をめぐり中小企業にあるしわ寄せが。
不正を正す男たちが動き出した。
そこで見たものは…。
はいもしもし?あ〜どうも社長いつもお世話になっております。
この前うちが納品した商品店での売り上げはどうでしたか?まあまあ?ああそうですか。
それはよかった。
あっところで今日はどんなご用件でしょうか?え?仕入れ価格を据え置き?4月以降も?ちょっと待ってくださいよ!3月までは税込みで1つ1,050円だったから消費税がアップしたら1,080円にはしてもらわないと。
それを据え置きだなんていったいどうしてですか?ライバル会社との競争が激しい。
コスト削減が必要。
そんなぁ…。
え?他の業者はそれでやると言ってる?わかりました。
少し考えさせていただきたい。
はい。
失礼します。
消費税アップ分を商品の価格に転嫁せず下請けなどの立場の弱い中小企業に負担させる。
かつて消費税が上がったときにはこうした事例が増えたそうです。
そこで今回の増税ではある専門集団が下請けなどの中小企業を救おうと動き出していました。
東京霞が関の中小企業庁。
その一室に消費税転嫁対策室の看板が。
部屋を覗くとずらりと並ぶ職員の姿。
この人たち消費税の増税が決まった去年10月。
政府はおよそ600人の調査官を新たに採用しました。
Gメンの多くはその仕事柄顔を出せませんが多彩な人材が集まっています。
採用された多くが元ビジネスマン。
その狙いは?2年前までは旅行会社で海外のホテルなどと価格条件を交渉する業務を担当。
企業間の駆け引きを数多く経験してきました。
吉本さんが見ているのはマル秘の文字があります。
この中に吉本さんが注目している案件がありました。
そこには消費税アップと値下げ要求の文字。
吉本さんが動きました。
値下げ要求を受けたという企業を訪ねたのです。
こんにちは失礼いたします。
ここはネクタイなどの衣料品を小売店へ納品する卸会社。
従業員は20人ほどです。
吉本さん早速社長から事情を聞きます。
強引に値下げを求めるやり方が見えてきました。
中小企業の切実な訴え。
相手企業のやり方に違法性は…。
3月中旬。
吉本さん再び動きます。
吉本さんがビルの中へ入っていきました。
企業側との攻防が始まります。
中小企業庁の消費税転嫁対策室。
そのGメン吉本さんたちが動き出しました。
取り引き相手に対し違法な値下げを要求している可能性がある企業を訪ねます。
吉本さんは他のGメンと合流し立ち入り検査を開始。
およそ8時間後。
出てきました。
吉本さん来たときには持っていなかった袋を下げていました。
1週間後の中小企業庁。
吉本さんを訪ねてみると…。
あの時提出を受けた書類にたくさんの付せんが。
例えばここですけどね。
増税の影響はまさにこれから。
元ビジネスマンのGメン。
その活動はいよいよ本番を迎えます。
消費税が8%の時代となるなか価格をめぐって各企業が独自の工夫や努力をしていることが今回わかりました。
更に近い将来消費税は10%に上がることが予想されています。
この増税が私たちの家計にそして日本経済にどのような影響を与えるのかその行方をしっかり見つめ伝えていきたいと思います。
2014/04/01(火) 22:00〜22:54
テレビ大阪1
ガイアの夜明け【消費増税“狂想曲”〜潜入!価格決定の裏側〜】[字]
「値上げか?値下げか?」消費税をめぐる攻防!ファミレスの客離れを防ぐ新戦略とは?スーパー“特殊部隊”が低価格実現を目指す▽苦悩する中小企業を救え!価格転嫁Gメン
詳細情報
番組内容
4月1日から消費税8%になるのを受け、各企業は対応に頭を悩ませる。
こうした中、ファミリーレストラン大手「デニーズ」は、ほとんどのメニューを刷新。消費税の転嫁分を新商品の魅力で補い、客離れを食い止める狙いだ。また、地方の人気スーパーでは目玉商品の価格を抑えるため、陳列や配送などの作業工程を専門の「カイゼン部隊」が見直し、懸命なコストダウンを図る。
番組内容続き
一方、価格転嫁を取り引き先の企業に押し付ける行為に対しては「価格転嫁Gメン」が目を光らせる。押し付けられる中小零細企業は厳しい選択を迫られていた。Gメンは、その救世主となれるのか?
消費増税前の価格決定をめぐる企業のさまざまな取り組みと、その裏側を伝える。
出演者
【案内人】江口洋介
【ナレーター】古谷一行
音楽
【音楽】新井誠志
【テーマ曲】オープニング曲「鼓動〜ガイアの夜明け」(作曲/岸利至)/エンディング曲「夜空の花」(作曲/新井誠志)
「ガイア」とは
ギリシャ神話に登場する「大地の女神」を意味し、後にノーベル賞作家のウイリアム・ゴールディングが「地球」を指して“ガイア”と呼んだことから「ガイア=地球」という解釈が定着している。「ガイアの夜明け」という番組タイトルには、地球規模で経済事象を捉えることで21世紀の新たな日本像を模索すること、そして低迷する経済状況からの再生=「夜明け」を目指す現在の日本を描くという意味合いが込められている。
関連情報
◆ホームページ
http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/
◆公式Twitter
https://twitter.com/gaia_no_yoake
ジャンル :
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
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