初心者のための短歌講座「短歌de胸キュン」。
先生今回もよろしくお願いします。
この番組のメンバーは全部で6人いるのですが…今回出演を勝ち取ったのはこちらのメンバーです。
(3人)イエ〜イ!YOYOYOYO!よしおはノッてるよ。
2か月ぶりに帰ってきてこのテンション。
気楽っていうか…。
女子は本気で毎日毎日やってるので…。
この講座では毎回場所をテーマに短歌を作りますけれど先生今日のテーマは?「卒業式」です。
もうそんな季節ですか…。
今まで習った事の集大成で…基本に立ち返り焦点をしぼり具体的に描写する事を心がけましょう。
まずはその例を紹介。
「いたづらほどの髭生やし」というのがどれくらいの年齢の子かというのが分かって多くの人生がそこの前に待っているわけですよね。
それが作者には見える。
「も」は詠嘆です。
並んでいるなって。
焦点は髭に?そうですね。
「いたづらほどの髭」というところの発見ですよね。
といってもいきなり短歌を詠むのは難しい。
まずは練習。
視聴者から寄せられたエピソードを短歌にしてみます。
雪の中の卒業式がポイント。
ここに焦点をしぼって詠んでみましょう。
まずは小島君お願いします。
何かそれっぽい感じの。
「涙で」っていきなりきちゃうところがもうちょっと抑えていいんだと思うんですね。
「やっと気づいた」ぐらいでいいんだと思うんです。
「気づいた」の「た」があるのでこっちは「頬を伝わる雪の思い出」っていうふうにして。
泣いてるって分かる。
胸キュン大賞です。
「頬を伝わる」という表現だけで泣いている事が分かります。
重複する表現を省きましょう。
あ〜すごい。
ほんとですか?三年間一緒にいた彼と手のひらに雪を載せた時に静かに消えていくのを掛けてみたんですけど…。
いいと思います。
やった〜!うれしい。
これでもいいんですけど三年も一緒にいたのにっていう感じの方がもしかしたらきれいに。
涙とか恋とか言わないですっと消えてく感じ出ててうまいなと。
やった〜!うれしい。
もう少し手を加えるとしたら「学校の最後の授業」で切っといて「恋の意味を卒業式が教えてくれた」っていうふうに。
必修科目なのにね必修科目なのにね…先生。
続いては入選歌の発表。
投稿歌の中から佐伯さんの選んだ四首を紹介します。
屈折した考え方だったら俺たち生徒は先生にゴミ扱いされてて…。
それはやばい。
どんな考え?この短歌はどんなふうにとっても読み手の方の感情が出てくる短歌なんですよね。
屈折が出てしまった。
「燃えるゴミ燃えないゴミと」のあとに「再生紙」を持ってきたとこがこの歌のとてもすぐれたところだと私は思うんです。
今小沢さんが言ったように自分たち生徒だっていうふうにほのかにとれるんですよね。
だけど再生するものであるというところが入っていて…。
じゃああながち僕が言ったのは間違いじゃなかった?どこかに重ねていると思うんです。
これはつついた穴のある席一点にしぼってるんですね。
それで見送ってるのは何かって言ったらその空っぽの席が3月の空を見送るというので別れですよね。
「コンパスでつついた穴」という時点ですごい焦点しぼってきましたね。
今までで一番小さいのを選んだ。
そうですねこれね。
「答辞読む」って事は学年の代表でそれで先輩で…。
憧れで大好きで…。
私はでも卒業できない。
だって後輩だから。
切ない。
でも何かこの歌背筋の伸びた感じがしますね。
「あなたは本日卒業します」っていう正式な格式ばった言い方があるのでどこか背筋を伸ばしたような感じというのはここから出てくるんですね。
そして「私を置いて」っていう言い方が本当に自分中心でしょ?ここがかわいいところで何も置いていくわけでも何でもなくて…。
胸キュンなお題なんですね卒業式。
そう。
これはね「四月には融けだす根雪」。
根雪って何ですか?固まっちゃった。
ああ〜。
この間大雪が降って日陰の雪とかさ1週間たっても残ってたりしたじゃん?もっと寒い地方では4月ごろにやっと雪どけが来るので固まっちゃった雪が4月になると融ける。
そのようにしてきみからも私は卒業します。
なかなか消えないけど4月から気持ち入れ替えてもう君の事卒業するから。
だからあなたも笑って一緒に卒業していきましょうという歌で結句の言い聞かせるような言い方がとてもうまくいったなと思ったんです。
この1年に寄せられた作品の中から年間大賞の発表です。
今度は僕たちのエピソードをもとに短歌を作ってみようと思います。
一人でそれやったの?一人で全部コピーして。
え〜すごい!楽しそう。
漫画みたいだね。
(笑い)ちょっと言い方!言い方!こちらが小島さんのエピソードをまとめたもの。
今度はこのエピソードをもとに短歌を作ります。
エピソードの本質をすくい取り焦点をしぼって短歌を作りましょう。
(寿えりちょす)おお〜!「思えばあの日が芸人入学式」というのは字余りですけど小島さんという人に対してはとてもいい下の句だと思うんです。
だけどここのサプライズがちょっと分かりにくい。
何か描写してあげると下の句が生きるように思いました。
さっきのエピソードの神髄をよくつかんでる歌でサプライズの使い方もこれは「壇上へ上がり」というのがあるので。
できたら「ちょっと待った壇上へ上がるサプライズ」とした方がいいと思いました。
小島さんのエピソードを聞いてたらきっとみんな最後まで笑顔だったんじゃないかなと思って。
悪気はなかったというかただ盛り上げようという意味で「無邪気」という言葉を入れて。
「無邪気に」というのがちょっと出過ぎちゃう感じがします。
「思わず暴れた」でも伝わると思うんです。
「十八の冬」の八の下に歳を付けた方が…。
「十八歳」って書いて「じゅうはち」と読む。
「強敵」と書いて「とも」と読む。
足に袋で…。
もういいですよ!「無邪気に」というのは説明のしすぎ。
心の状態を言わない事でかえって読者の想像が広がります。
さあいよいよこの時間がやって来ました。
次回から2014年度一発目新年度に変わるという事で…という事でやって来たのは動物園。
出演者全員で動物をテーマに短歌を作るのですが…。
重要なお知らせがあります。
ふざけんなおい!聞いてねぇぞそんなの。
厳しいオーディションを勝ち抜いた大変優秀な人材です。
何となくブッキングされたあなたたちとは違うんだよ!新メンバーのお二人です。
(拍手)
(小島)やべぇイケメンじゃん。
はじめまして松下雄一郎と申します。
年齢は二十歳です。
二十歳?明治大学の2年生です。
ふだんは役者をやっております。
(一同)え〜?カンハンナと申します。
今横浜国立大学の大学院通っています。
(小島)頭いい。
いいえ。
メッチャ頭いい。
(井戸田)短歌とか分かるの?はい。
一番好きな短歌言ってもいいですか?という短歌大好きです。
これね女性陣かなり厳しくなるよ。
「万葉集」知らないの?はい。
ちょっと待ってこれどういう事になるの?だって今までは3人のうち2人が出れたわけでしょ?まあまあ聞いて下さい。
落ち着けるわけないでしょ!冗談じゃねぇぞ!
(一同)え〜?2人の新メンバーも加わり動物を詠んだ短歌で勝負をします。
早速短歌の題材を求め園内を探索するメンバー。
るいちゃんが気になったのはトラ。
一匹しかいないんですよね。
かわいそう一人で。
飼育員から話を聞く事で短歌に深みが出ます。
一方ペンギンを観察するあやちゃんやはり気になるのは新メンバーの事。
そのころ新メンバーのカンさんはフクロウをじっと観察していました。
そこの下に青い羽のハラワンコクジャクというのを見てます。
果たして…さあ皆さん勝負短歌完成しましたか?しました〜!まずは鈴木あやちゃんからどうぞ。
いきます!大きな首を左右に振りながらこうやって絶対歩くんですよ。
その姿を見て誰かを探しているように見えて…。
左右に揺らすというところを発見したのがこの歌のいいところなんですけれども「歩くとき首を左右にゆらしているホッキョクグマを見て切なくなった」とゆったり言ってあげるとホッキョクグマだけでも大体の人はあの姿を想像できるので…。
動物の描写を一つ省く事で首を左右に揺らしているという発見を強調する事ができます。
いいですね。
水滴がずっとなってたのでどこ行っても目が合わせられなかったんですね。
「スマトラトラ」というところが面白いなと思って一点気になるのが「雨が邪魔する」の「邪魔」というところ。
雨が曇らすとか雨が降りしきるとか「邪魔する」というのを言わないで出せたらいいかなと思いました。
ちょす!
(寿)いい!ヤブイヌっていう犬がいたんですけど本当は肉食ですごい凶暴で10頭の群れで行動するらしいんですけど2頭しかいなくて群れを探してるように見えて…。
「問う」と「情けない顔」というので擬人化がとても濃厚に出ちゃうんですよね。
そういう時にここは「群れはどこヤブイヌが見るガラス越し」として少し客観的にしてあげると下の句の「情けない顔で」が生きると思います。
さすがさえ佐伯!じゃあハンちゃんは初めての戦いですけどどうですか?先輩たち3人のを見て。
緊張しちゃいますね。
どうしよう。
こっちも緊張する。
(鈴木)きれいな歌。
(拍手)これはどういう?フクロウがずっとこっちを見てたんですけど何か私に欲しいものがあるんではないかな?届けるものが何かなと思った時歌を聴かせたら歌は届けるんじゃないかなと思ってこの歌を作りました。
すごい!きれいな歌。
いい歌だと思います。
すご〜いやった〜!フクロウって夜動き回るものでしょ?昼間もずっとぼんやりしてるわけでしょ?そこが「瞬かず」というところでよく否定形で出ていて「歌を聴かせた」がすごく生きた歌で読む方のイメージを呼び起こす力のある歌だと思いました。
カンちゃんね当確!
(笑い)男子勢も見てまいりましょう。
まずトップバッターは小島よしお君。
出す?いや出しますよ。
出さない事ないですよ。
いきます!字細っ!
(鈴木)見づらい!メスがいて卵温めててその端っこで旦那が見てたんですよ妻をね。
本来ね卵を温める仕事は妻の仕事ですけどもそれを夫の愛情でも子供はこの愛を感じて温まってるんじゃないかなという。
「短歌に無理があった」もうここで言っちゃうんですね。
妻と夫って2つ出てきちゃうのでね。
やべぇよ男子。
後輩の前でいいとこ見せないと先輩が。
いんのかよ?先輩でいいのを見せられる先輩が!いるとしたらどうする?期待する!OK!
(小島)頼んだ!俺の分も頼んだ!それではまいりましょう。
今日呼んで頂いてありがとうございます。
それではまいりましょう。
こちら…。
(拍手)ライオン側から我々を見てたっていう。
井戸田さんはロケ来るといい歌を作りますね。
いいんじゃないでしょうか?いいです。
展開がこちらから見たらホモサピエンスっていうところが…。
もし統一させて焦点を合わせるとしたら忙しいんだなとか自分側からだと一応統一はできるんです。
元の歌はライオンの視点と人間の視点に分かれています。
「忙しいんだな」と人間の視線に統一する事ですっきりしました。
雄一郎君ですどうぞ。
はい。
いや〜緊張しますね。
(拍手)これは求愛する時にきれいな羽をクジャクって広げるじゃないですか。
それなんですけど檻の中に一羽オスだけしかいないのでせっかく鮮やかできれいな羽を広げるチャンスがないという事でその寂しさを…。
メッチャうまい!お前ら一度でも俺たち3人にそれやった事あるか?「鮮やかな羽根を広げる」それがないんだという事でこの「鮮やかな」という平凡さをここでカバーできてるんですね。
切り取り方のいい歌だと思いました。
まずいです小島さん。
あそこにゾンビがいる。
小沢です。
(拍手)うまいな。
ライオンはこうやって立ってたんだけどやっぱライオンかっこいいなワ〜とか言ってないんだけどかっこいいなと思ったけど尻尾が濡れてるからそういうところを見せないかっこよさを感じました。
結句のところ「尻尾が濡れてる」で収めたところがいつも焦点を一点にしぼって自分の気持ちを表すというお手本のようになっています。
いえいえ先生の2年間の教えを使わせて頂きました。
ありがとうございました。
なかなか…。
それでは発表して頂きましょう。
まずは女子。
1人目の合格者は…ありがとうございます。
女子の中で一番よかったし…とんでもないルーキーが現れたな!ありがとうございます。
2人目は…やった〜!ほんとにどうしようかと思った。
切り取り方が意外とダイナミックなんですよね。
そこをいいなと思いました。
男性陣1人目の合格者お願いします。
1人目は…ありがとうございます。
ちょっと待って!正直俺と潤だと思ってたの。
やばい。
気持ちの伝わる孤独な感じがよく伝わる歌だと思いました。
ありがとうございます。
(拍手)2人目の合格者は…ありがとうございます。
次回はカンちゃんえりちょすさん松下君小沢の4人でお送りします。
…とここでもう一つ重要なお知らせがあります。
(一同)えっ?
(井戸田)番組3月で終わるの?ほんとに寂しい。
うん今日で…。
知らないよそんな事。
やだやだやだ…。
こればっかりはほんとに寂しい話だな。
寂しいよ。
先生が卒業するのは寂しいけど次にお会いできる時に僕らこれだけ上達できましたというのを伝えられるよう僕らも頑張っていきましょう。
最後先生胴上げしよう!あ〜やめて下さい。
やめてやめて。
2014/04/01(火) 15:00〜15:25
NHKEテレ1大阪
NHK短歌 短歌de胸キュン 題「卒業式」[字]
初心者向け短歌講座「短歌de胸キュン」。今回のテーマは「卒業式」。焦点を絞り、具体的に表現するのが短歌の基本。今回もそこに注意しながら短歌を詠んでみる。
詳細情報
番組内容
初心者向け短歌講座「短歌de胸キュン」。今回のテーマは「卒業式」。焦点を絞り、具体的に表現するのが短歌の基本。今回もそこに注意しながら短歌を詠んでみる。【出演】佐伯裕子、小沢一敬、小島よしお、寿るい、えりちょす
出演者
【出演】小沢一敬,佐伯裕子,小島よしお,寿るい,えりちょす
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 文学・文芸
趣味/教育 – 生涯教育・資格
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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