連続テレビ小説 花子とアン(2)「花子と呼んでくりょう!」 2014.04.01

(安東吉平)ここけえ…。
はなのおとうはとんでもない場所でとんでもない事を考えていたのでした。
あの!あのちょっくらお尋ねします。
この学校へ入るにはどうしたらええでしょうか?うちに賢い娘がおるんです。
女の子だけんど飛びっ切りええ教育を受けさせてえんです。
お願えします!ありがとうごいす。
お願えします!・「これからはじまる」・「あなたの物語」・「ずっと長く道は続くよ」・「虹色の雨降り注げば」・「空は高鳴る」・「眩しい笑顔の奥に」・「悲しい音がする」・「寄りそって今があって」・「こんなにも愛おしい」・「手を繋げば温かいこと」・「嫌いになれば一人になってくこと」・「ひとつひとつがあなたになる」・「道は続くよ」
(安東はな)「ひ…め…さ…ま…はお…や…ゆ…び…ひ…め…」。
(安東ふじ)はなも座れし。
(安東吉太郎)はなは飯より本の方がいいずらよ。
あ〜兄やん!
(ふじ)吉太郎!
(安東周造)頂きます。
(一同)頂きます。
(吉平)帰ったぞ!あっおとう!お帰り。
(安東かよ)おとうお帰り!急いで食え。
食ったらみんなで出かけるだぞ。
帰るなり何ずら。
どけえ行くでえ?町の教会じゃ。
教会?
(吉平)一家そろって洗礼を受けるんじゃ!またおとうの気まぐれが始まっただ。
そうさな。
あんたまた今度聞くさあ。
…ったくうちのもんはみんなそろって。
おとう洗礼って何ずら?
(森)神の祝福をお祈りしています。
(一同)ありがとうございました。
気を付けて。
(吉平)牧師様!やあ安東さん。
どうしました?この子に洗礼をお願えします。
大急ぎで洗礼を。
大急ぎで?またどうして?東京の女学校にこの子を入れてえんじゃ。
洗礼を。
おまんとこの婿さん西洋かぶれでおかしくなっちまっただけ。
ここんとこ町の教会に入り浸っちょるだってね。
あら〜よ〜く知っちょりますねえ。
あら〜私を誰だと思ってるでえ。
村一番のおしゃべりばばあ。
あっ?
(ふじ)吉太郎!リンさんすまんねえ。
年がら年中仏頂面こいて何もしゃべらんじじいよりましじゃんねえ。
ほれとはなの事だけんど。
はなが何か?あのボコは父親に似たずら。
困ったもんじゃん。
女のボコのくせに本や勉強が好きなんてろくすっぽなもんにゃならん!本なんか読まんように母親のおまんがこぴっとしつけんとえれえこんになるら。
てっ!あそこはキリスト教の学校じゃからはなに早く洗礼を受けさせんと。
どういでもはなをあの修和女学校に行かせたいんです。
お願えします!
(ため息)お父さんのお気持ちは分かりましたがあんなに小さいお嬢さんを女学校の寄宿舎に入れるとなればご家族全員の理解と応援が必要です。
よく話し合って下さい。
はあ…。
てっ。
本じゃん。
てっ!全部本じゃんけ!・おとう!大変じゃん!こんなにうんとこさ本がある!あっ…。
ちょっと。
はな。
はな〜。
おとう!この世にゃあこんなにうんと本があっただけ。
へえ〜!ここは大事な本ばっかしだから入ってきちゃ…。
はな!何でえ?東京の女学校へ行ったら大好きな本がなんぼうでも読めるだぞ。
本当?どこにあるでえ?ふんだから東京じゃ。
毎日思っきし本が読めるんじゃ。
ほういう学校に行きてえか?うん!よ〜し!おとうに任しとけ!うん!東京の女学校?何を夢みてえなこん言うちょるですか。
はなの夢をかなえてやるんじゃ。
うちのどこにほんなお金があるですか?金は一銭もかからん。
キリスト教の学校では金持ちも貧乏人も平等じゃ。
貧乏人には特別に給費生っちゅうもんがあるんじゃ。
西洋かぶれで頭のおかしくなった婿さん。
えっ?あんた村の人らにほう言われてるだよ。
何と言われようと俺はあの子にこぴっとした教育を受けさせてえんじゃ。
俺はちっさい頃に奉公に出されて寺子屋にも学校にも行けなんだ。
奉公先でこき使われながら苦労して苦労して読み書きとそろばんを覚えたんじゃ。
その話はへえ何べんも。
ふんだから俺は働きづめのあの子がふびんなんじゃ。
親がしてやれる精いっぱいのこんをしてやりてえんじゃ。
働きづめなのは吉太郎だって…。
ふじ!一生の頼みだ。
あの子を東京の女学校に行かせてやってくれちゃ!頼む!はなのために!あっという間にうわさは村中に広まり…。
(木場朝市)はな。
東京の学校へ行くって本当け?
(サト)はなちゃん。
朝市君が聞いてるじゃん。
ひきょうもんとは一生口利かん。
こっちこそ。
(徳丸武)おいはなたれ。
おまんのような小作が東京の学校なん行ける訳ねえら。
(一同)行ける訳ねえら!こぼすな。
行儀悪いら。
お行儀が悪い訳ではありません。
麦やヒエやアワのお弁当は箸でつかめません。
どうしてもポロポロこぼれてしまうのです。
(一同)うわ〜!てっ!武様の弁当は今日も白い米のおまんまじゃん!全部白いお米のお弁当を持たせてもらえるのは飛び切り裕福なうちだけでした。
食いてえ〜!食いてえなあ!地主様から話があるだと。
何ずらか?ろくな話じゃねえら!小作の衆聞いてくりょう。
さすがずら。
おらのお父様は。
生糸相場が落ちてうちもうんと苦しい。
こうなったら小作料を上げるほかねえだ。
(どよめき)今年は1反当たり米4俵とする。
てっ!4俵!去年も小作料上がってまた上げられちゃ食っちゃいけんじゃん!
(徳丸)いいな!どうするでえ。
本当に食えんくなるな。
(ふじ)隣のリンさんが吉太郎を奉公に出せっちゅうだけんどあの子がいないと田んぼも畑もやっていけんじゃんね。
そうさな。
婿殿が行商なんかやめて地道に田んぼ手伝ってくれりゃあどうにか食うだけは食っていけるけんど。
せめてこのわら仕事で稼がんと。
本当にすまんこんですおとう。
帰ったぞ〜!あんた!お酒飲んできただけ。
おう!勝沼売り行ったら出来損ないのブドウ酒飲まされたんじゃ。
ああまずかった!わしゃもう寝る。
本当にすまんこんでおとう。
おやすみなって。
あんたこぴっと聞いてくれちゃ。
何じゃ?ふじ。
おっかねえ顔して。
また小作料が上がって今年は4俵納めにゃならんですよ。
てっ!また値上げけ!あの欲張り地主め!大きい声出さんで!あんたもちっとは考えてくれちゃ。
うちにはたった2俵しか残らんだよ。
このまんまじゃこの冬すら一家7人越せんじゃん。
おとうおはようごいす。
おはよう。
ほうじゃはな。
今日はうちの仕事も学校も休め。
何ででえ?教会の牧師様が特別にあそこの本を読んでいいって言って下すっただ。
東京の女学校に行くまでにいろんな本を読んどかんとな。
(吉平)どうしただ?はな。
おとう。
おらは東京の学校なんか行かん。
何でじゃ?思っきし本が読みてえって目ぇキラキラさせて言っとったじゃろう?東京の学校なんかちっとも行きたくねえ。
本ももういいだよ。
ちっとも読みたくなくなったさ。
教会はおとう一人で行ってくれちゃ。
はな…。
ほれから今日から弁当は要らん。
えっ?平気平気。
(ふじ)はな!何じゃあいつ…。
(鐘の音と歓声)今日も武様の弁当は白い米じゃ。
いいな〜!食いてえ!もも見ろし。
白い米のおまんまがあんなにいっぺえ!こうするだよ。
ああうめえなあ。
はなは得意の空想の翼を広げて空腹を忘れようとしていました。
本が思い切り読めるという女学校の事も忘れてしまおうと思っておりました。
うまいだろ。
ご機嫌よう。
さようなら。
生字幕放送でお伝えします2014/04/01(火) 08:00〜08:15
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 花子とアン(2)「花子と呼んでくりょう!」[解][字][デ]

はな(山田望叶)が夢中で本を読みふけるようになったのを見て、父・吉平(伊原剛志)は、はなを東京の女学校へ入学させようと画策。だが、母・ふじ(室井滋)は反対する。

詳細情報
番組内容
小学校へ数日間通っただけで字を覚えたはな(山田望叶)は、夢中で本を読みふけるように。娘の才能を感じた父・吉平(伊原剛志)は、はなを東京のミッション系女学校へ入学させようとするが、村人たちに「西洋かぶれでおかしくなった」と言われる。母・ふじ(室井滋)も「うちのどこに、そんなお金があるのか」と反対する。そんな折、地主の徳丸(カンニング竹山)が小作料を上げると発表。はなの家族にも動揺が走る中、はなは…。
出演者
【出演】伊原剛志,室井滋,石橋蓮司,松本明子,カンニング竹山,山田望叶,山崎一,山崎竜太郎,里村洋,【語り】美輪明宏
原作・脚本
【原案】村岡恵理,【脚本】中園ミホ
音楽
【音楽】梶浦由記

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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日本語(解説)
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