■見せかけの繁栄と平和を突いた「機動警察パトレイバー 劇場版」

 東京湾に巨大人工島を造る「バビロンプロジェクト」は、通産省(当時)が1987年にぶち上げた「東京湾コスモポリス構想」をモデルにしたと思われる。今なら「SFアニメらしい大風呂敷ね」で片付けられるかも知れない。そんな未来はバブル崩壊で来なかったが、映画はコンピューターウイルスによる犯罪という先進的な題材を扱った。当時はネット社会が来る前、まだ「パソコン通信」の時代だった。

 劇場版第2作は、都市を狙った無差別テロ。首謀者の柘植はハッキングや情報操作、正体不明のガスを積んだ飛行船などを使い、東京を“戦争状態”に追い込んだ。映画公開は地下鉄サリン事件の2年前だ。

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