波多野大介
2014年4月6日03時00分
松山市中心部の銀天街商店街で半世紀余り親しまれてきた古書専門店「坊っちゃん書房」が今月末、閉店する。大手古書チェーンの進出による客離れなどが原因という。松山の活字文化を支えてきた老舗の幕引きを惜しむように、店には常連客らが次々と駆けつけている。
1961年、現社長の佐伯喜朗さん(59)の父晋一さん(88)が店を開いた。名前はもちろん夏目漱石の同名小説から取った。入り口すぐのガラス棚には漱石の自筆原稿など貴重な文献が並ぶ。品ぞろえは、郷土誌から漫画本まで幅広く、約5万冊が棚からあふれるように積まれている。
約30年前に喜朗さんが店を継いで以降、売り上げ下降線をたどった。郊外に大手古書チェーンが店を構え、特に若い学生らの姿が減ったという。「おやじの店をつぶしたらいかん」と踏ん張り、5年ほど前にネット販売にも乗り出した。しかし、こちらの競争も激しく、店全体の売り上げは継いだ当時の半分ほどに減っている。
おすすめコンテンツ
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
PR比べてお得!