2014-04-06

本を捨てたら倍返しされた話

就職して3年が経ったころ、持っていた本を全部捨てた。

かば自暴自棄の一大決心で。

学生時代に夢中になって読んだ書棚いっぱいの本たち。

すべて捨てさることで、それまでの自分に踏ん切りをつけ、会社員としてのアイデンティティをより確固たるものにしようとした。

 

会社では、二日にいっぺんのペースで徹夜して、貧乏揺すりよろしくキーボードを叩き、仕事必死にさばいていた。

やがて書棚でほこりをかぶっている学生時代愛読書が目に付くようになった。

文学なにするものぞ、まったく役に立たないやつめらが!

というわけで自分必要ないものだと決めつけた。

 

気がついたら会社をやめていた。

会社をやめたら、本を捨てた自分がむしろ嘘になった。

一緒に心のブレーキも壊れた。

今や1万冊近くにふくれあがった蔵書たち。

居並ぶ本たちは、ただそこにあるだけで心和ませる生涯の伴侶のようでもある。

そこには、少ないながらこれまでに書きあげた本も一緒に並んでいる。

なるほど、今や自分は蔵書の付け足し、付属物だ。

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    付属物!? 逆に!!? にしてもよく1万冊近くも集めたな。 持っている・読んだ事ある本の数=そのひとの人としての厚み(心の豊かさ?)とも言えるんじゃなかろうか。それだけが...