北垣博美
2014年4月6日03時00分
平成の琳派(りんぱ)とも言われる日本画家・石踊(いしおどり)達哉さん(68)の展覧会が5日、上京区の相国寺承天閣(じょうてんかく)美術館で始まった。サブタイトルは「『3・11以降』時空を超えて」で、東日本大震災以降の絵画の役割を思考する作品も展示されている。
石踊さんは、瀬戸内寂聴現代語訳の「源氏物語」(講談社)全54帖(じょう)の装丁画を担当。その典雅な絵が、源氏ブームの一翼を担ったとして知られる。
今回は現代感覚あふれる花鳥画をはじめ、依頼され手がけた金閣寺方丈の杉戸絵や妙法院門跡の襖(ふすま)絵、個展のために描きおろした新作など約40点を紹介している。
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