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慢性疲労症候群で研究成果
04月04日 18時28分

慢性疲労症候群で研究成果
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強い疲労感が半年以上続く「慢性疲労症候群」という病気の患者は脳の神経に強い炎症が起きていて、その場所によって症状が異なることが、大阪市立大学などのグループの研究で明らかになりました。
「慢性疲労症候群」は日常生活が送れなくなるほどの強い疲労感が半年以上続き頭痛や認知力の低下などの症状が出る病気で、患者は国内に少なくとも30万人いると言われていますが根本的な治療法はありません。
大阪市立大学大学院の中富康仁医師などの研究グループが患者9人と健康な10人を対象に「PET」と呼ばれる画像診断装置で脳の様子を詳しく調べた結果、患者の脳では特定の部分の神経に強い炎症が起きていることが分かりました。
また炎症が起きた場所によって症状が異なっているということです。
研究グループは炎症と病気の詳しい関係を調べ診断法や治療法の開発につなげたいとしています。
中富医師は「これまで検査で客観的に診断する方法がなく病気が見逃されてきたおそれがある。脳の検査で診断できる方法を開発し治療につなげていきたい」と話しています。