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三陸鉄道南リアス線 3年ぶり全線再開4月5日 7時09分
東日本大震災の津波で大きな被害を受け、一部の区間で不通になっていた岩手県の三陸鉄道南リアス線は5日、全線で運転を再開し、午前6時すぎにおよそ3年ぶりに釜石駅からも列車が出発しました。
岩手県の大船渡市と釜石市を結ぶ三陸鉄道の南リアス線は、東日本大震災の津波でレールや橋などが流され不通になっていましたが、去年4月、大船渡市内の盛と吉浜の間、21.6キロが復旧し運転を再開していました。
5日は、残る大船渡市の吉浜と釜石の間の15キロの区間でも運転が再開し、南リアス線はおよそ3年ぶりに全線で復旧しました。
釜石駅には、3年ぶりとなる列車の出発を前に、早朝から地元の人や鉄道ファンなどが集まり、停車している車両の写真を撮る人の姿も見られました。
そして午前6時10分、釜石駅始発の上り列車がおよそ50人の乗客を乗せて出発しました。
神奈川県座間市から来た会社員の内山直樹さん(42)は、「あの大きな被害からよくここまできたと思います。地元の希望の星になってほしいです」と話していました。
また、自宅が流され、釜石市内の仮設住宅で暮らす川畑宰さん(73)は、「震災前は妻の見舞いに大船渡病院に行くときに乗っていました。懐かしくて楽しみです」と話していました。
三陸鉄道は、北リアス線も6日全線で運転を再開する予定で、震災から3年ぶりにおよそ107キロの全線の運転が再開されることになっています。
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