豚流行性下痢 群馬県で感染か04月04日 18時03分
PED=豚流行性下痢と呼ばれる豚の間に広がる伝染病が全国的に広がるなか、群馬県の養豚場でも感染の疑いがある豚が確認され、県はこの養豚場に対して豚の移動や出荷を自粛するよう求めました。
PED=豚流行性下痢は、豚に下痢などの症状が出るウイルス性の伝染病で、人には感染しませんが、生後10日以内の豚が感染すると死ぬことが多いということです。
国内では去年10月に7年ぶりに発生し、これまでに鹿児島県や宮崎県など19県であわせて18万6000頭あまりの感染が確認され、全国的に広がっています。
群馬県によりますと、3日、群馬県西部の養豚場から「生後25日以内の豚に下痢の症状が出ている」などという通報があり、県が詳しく調べたところ、PEDに感染している疑いがあることがわかりました。
この養豚場では、およそ360頭の生まれて間もない豚に下痢などの症状が確認され、このうち9頭が死んだということです。
県は感染経路などを詳しく調べるとともに、この養豚場に対して豚の移動や出荷を自粛するよう求めました。
群馬県内で感染が確認されれば、平成7年以来、19年ぶりの発生となります。
群馬県畜産課の野呂明弘課長は「豚の生産者に対してこれまで以上に消毒を徹底するよう呼びかけることで、さらなるウイルスの拡散を防ぎたい」と話しています。