「中国は条約違反」の意見陳述書 米が支持3月31日 7時28分
中国が南シナ海のほぼ全域を自国の海だと主張していることは、国連海洋法条約に違反すると訴える意見陳述書を、フィリピン政府が国際的な仲裁裁判所に提出したことについて、アメリカ政府は海洋を巡る紛争を平和的に解決するものだとして支持する立場を示しました。
フィリピン政府は、南シナ海の島々の領有権を巡る中国の主張は国際法に違反しているとして、国際的な司法制度に基づいて、紛争の仲裁を求める裁判を起こしていて、30日、中国の主張は国連海洋法条約に違反すると訴える意見陳述書を提出しました。
これについて、アメリカ国務省のハーフ副報道官は30日、声明を発表し、「アメリカは、海洋を巡る紛争を脅迫や威圧といった報復ではなく、平和的に解決しようという行為を支持する」として、フィリピン政府を支持する立場を示しました。
そのうえで、「フィリピンをはじめとするすべての当事国は、国連海洋法条約の下で定められた紛争解決の仕組みを尊重すべきだ」とし、「審理の結果にかかわらず、状況を悪化させたり不安定にしたりする一方的な行動を控えるよう訴える」として、国際法に基づいて解決に取り組むよう促しています。
これについて、中国はフィリピンの訴えは裁判の対象にはならないとして仲裁裁判所での審理を拒んでいます。
[関連ニュース] 自動検索 |
・ 米 中国の南シナ海進出に警戒感 (4月4日 9時57分) ・ 中国「米は無責任発言やめるべき」 (4月1日 21時10分) ・ 中国が南シナ海で船舶妨害 米政府が懸念 (4月1日 10時18分) ・ 「中国は条約違反」 比が意見陳述書 (3月30日 22時52分) |
[関連リンク] |
|