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米 中国の南シナ海進出に警戒感4月4日 9時57分
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アメリカ政府高官は、中国が海洋進出の動きを強める南シナ海で、いま焦点を当てているのはフィリピンが実効支配する「セカンド・トーマス礁」だとして、警戒感を示すとともに、中国に対し外交を通した解決が難しければ国際的な仲裁裁判所で解決を探るべきだと求めました。
これは、アメリカ政府で東アジア政策を担当するラッセル国務次官補が3日、議会上院外交委員会の東アジア太平洋小委員会の公聴会で述べたものです。
この中でラッセル次官補は「中国が今、当局の船を数多く派遣して焦点を当てているのは、セカンド・トーマス礁だ」と述べ、フィリピン政府が1999年以降、兵士を駐留させている環礁の周辺で中国の動きが一段と激しくなっているとして、警戒感を示しました。そのうえで、「兵士の駐留する場所への物資の補給を邪魔したり阻止したりして、問題行動を起こしている」と述べたうえで、中国に対し、外交を通した解決が難しければ国際的な仲裁裁判所で解決を探るべきだと求めました。
さらにラッセル次官補は「オバマ大統領は、就任以来、中国の国家主席や首相とのすべての首脳会談で、領土を巡る対立で力の行使や威嚇は受け入れられないというアメリカの決意を伝えてきた」と述べ、アメリカは同盟国や友好国の主権を守る姿勢を中国に伝え続けていると強調しました。
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