「イオンが格安スマホ市場を切り拓く」。4月4日のイオンモール幕張新都心。ここに集まった報道陣に対し、イオンリテールの橋本昌一・デジタル事業開発部部長は、力強く宣言した。
この日、全国のイオンなど約170店舗で発売されたのが「イオンのスマートフォン」。端末代込みで月額2980円という低価格の利用料金や、契約期間の縛りがないことなどが特徴だ。大手携帯会社で月額利用料が6000円〜7000円程度と高止まりするなか、半額以下のスマホ料金を打ち出し差別化。さらに、2年単位での契約で割引プランを適用することが多い既存のサービスと異なり、いつ契約を打ち切っても解約金はかからない。
最大の通信速度は毎秒200キロビット。メールやウェブサイトの閲覧などの利用が中心で、大容量通信が必要のない顧客層への販売を想定する。スマホ初心者となる主婦や学生、シニア層などの需要が多いと予測している。まずは全国で8000台を販売し、売れ行き次第で次の展開を考える。
顧客への評判は上々だ。発売前の事前予約では、申し込みが殺到し、予約受付を早々に打ち切った店舗も3割近くあったという。
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